長谷経塚出土陶製経筒

ウェブ番号1004038  更新日 2021年2月26日

印刷大きな文字で印刷

写真:長谷経塚出土陶製経筒

種別
市指定有形文化財(考古資料)
指定年月日
2009年(平成21年)5月20日
所有者・管理者
宇部市
制作年代
平安時代末期
名称 カナ
ハセキョウヅカシュツドトウセイキョウヅツ
所在地
宇部市学びの森くすのき
説明
経筒とは、経塚に経典を納める際に使用する容器のことです。
本経筒は、1959年(昭和34年)に宇部市大字西岐波字長谷に立地する長谷経塚から出土しました。
器高42.0センチメートル、胴部最大径12.5センチメートル。
陶製の有蓋黄緑釉長胴壷で、筒身にしっかりとした高台をもち、宝塔を載せた被りの深い蓋を有して います。
これらの特徴は、九州に多く分布する陶製経筒にみられるものです。
製作地は中国浙江省地域の越州窯で、中国をはじめとする外国の地で類例が発見されていないことから、九州側から経筒用として特注され、当時の宋商船が北部九州にもたらしたものと考えられています。
宇部市域における数少ない経塚の出土品であり、輸入陶磁器の流通や平安末期における宇部市域と北部九州との交流の状況を知る上で重要な資料です。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局 学びの森くすのき・地域文化交流課
〒757-0216 宇部市大字船木字内番田361番地6

  • 宇部市学びの森くすのき、文化財保護事業、文化財活用推進事業、埋蔵文化財に関すること
    電話番号:0836-67-1277 ファクス番号:0836-67-0691

教育委員会事務局 学びの森くすのき・地域文化交流課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。