木造毘沙門天立像・木造不動明王立像
- 種別
- 市指定有形文化財(彫刻)
- 指定年月日
- 1983年(昭和58年)3月31日
- 所有者・管理者
- 東隆寺
- 制作年代
- 室町時代
- 名称 カナ
- モクゾウビシャモンテンリツゾウ・モクゾウフドウミョウオウリツゾウ
- 所在地
- 宇部市厚東棚井
- 説明
- 毘沙門天(総高125センチメートル、像高98.9センチメートル)
不動明王(総高123.9センチメートル、像高96.8センチメートル)
クス材の一木造り。現在、東隆寺観音堂の須弥壇上に本尊の木造聖観世音菩薩坐像の脇侍として安置されています。
平凡な地方作で特に優れているとはいえませんが、両像とも後頭部や背面の蓋板に詳細な造像銘などが墨書されており、さらに胎内に諸種の陀羅尼や御幣などの納入品が納められていることは特に貴重で、注目に値します。
造像銘によると、両像とも厚東郡棚井村に所在した安養禅寺の本尊阿弥陀如来の脇侍として彫造されたものであることがわかります。毘沙門天は比丘徳香が、不動明王は比丘徳宗が願主となり、仏師源寿大法眼に依頼して彫像させ、1475年(文明7年)8月15日に本尊の左右に安置されました。
なお、御幣を納入した例は県内ではありません。
これらの墨書や納入品は、当時の信仰生活を伺うことのできる貴重な資料です。
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