法泉寺厨子
- 種別
- 山口県指定有形文化財(建造物)
- 登録年月日
- 1980年(昭和55年)12月5日
- 所有者・管理者
- 法泉寺
- 名称 カナ
- ホウセンジズシ
- 所在地
- 宇部市小野棯小野
- 説明
- 厨子は、仏像などを納める箱をいいます。入母屋造の妻入で、背面は切妻です。桁行二間76.4センチメートル(側面)、梁間一間86.1センチメートル(正面)で、屋根は瓦葺き風の木造です。
正面扉は桟唐戸で、側面に花頭窓が見られるなど、全体に禅宗様式でまとめられ、その手法などから室町時代中期(15世紀後半頃)に造られたと思われます。県内でも数少ない中世建築の一つです。
法泉寺は明応年間(1492~1501)に、大内氏によって山口に建立された禅宗寺院で、大内氏滅亡後は小野に移されました。また大内氏は享禄年間(1528~32)に棯小野に寿明院観音堂も建立していました。この厨子は観音堂にあったといわれ、寿明院が廃寺後に、大内氏ゆかりということから法泉寺に移されたと考えられます。
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