292号　息子をかたる不審電話が5件連続して発生！

【発生事案1件目】

9月15日（木曜日）、市内在住の70代男性宅に、息子をかたる男から電話がありました。

電話に出た男性の妻は、息子本人が自宅にいたため不審に思い、男性に電話を替わったところ、男は何も言わずに電話を切りました。

その後、警察に相談したことから、被害は発生しませんでした。

【発生事案2件目】

9月19日（月曜日・敬老の日）夜、市内在住の80代男性宅に、息子をかたる男から「咳が出て夜眠れない。近いうちに実家に帰ろうと思う」などという電話がありました。

男性は、男の話に矛盾点があったことから不審に思い、電話を切った後、娘に相談しました。その後、息子が電話した事実はなかったことが判明したため、警察に相談し、被害はありませんでした。

【発生事案3件目】

9月19日（月曜日・敬老の日）夜、市内在住の80代女性宅に、息子をかたる男から「病気で声が出ない。話があるので、また明日電話する」などという電話がありました。

翌朝、また同じ男から「株に失敗し、1,000万円損を出した上に会社の金にも手を出した。500万円補填しなければならない。母さん500万円出せるか。振り込みではダメだ、取りに行くから手渡しがいい」などという電話がありましたが、電話を切った後、女性が夫に相談したところ、「オレオレ詐欺じゃろう」と言われ詐欺であることに気づきました。

その後、同じ男から電話がありましたが、女性が「一緒に警察に行こういね」と言ったところ、男は電話を切り、女性は警察に相談したため、被害は発生しませんでした。

【発生事案4件目】

9月20日（火曜日）午後から21日にかけて、市内在住の70代女性宅に、息子をかたる男から「会社のお金に手を出し、仮想通貨に投資して1,000万円損してしまった。お金を返せと言われている」などという電話があり、女性から200万円だまし取ろうとしましたが、警戒中の警察官に受取り役の少年が逮捕されたため、未遂に終わりました。

【発生事案5件目】

9月20日（火曜日）夜、市内在住の70代女性宅に、息子をかたる男から「風邪で声が変わっている。病院に行くからまた電話する」と電話がありました。

翌朝同じ男から電話があり「会社の金を横領し、示談金として500万円必要となった」「弁護士から事情を説明してもらうので、話を聞いて」などと言ってきて、女性は弁護士をかたる男から説明を受けました。

その後、女性が改めて相手が名乗った弁護士事務所に電話をかけたところ、そのような事実はないことが分かり、警察に相談したため、被害はありませんでした。

 

最近、県内でオレオレ詐欺の不審電話が多発しており、他市では大きな被害が発生しています。

オレオレ詐欺とは、息子や孫をかたる者から「仕事で失敗し、会社のお金を補償する必要がある」など助けを求められ、息子等の関係者をかたる者が現金を受け取りに来る手口です。

息子や孫など、家族を名乗る者から突然「携帯電話の番号が変わった」「すぐにお金が必要」などという電話があった場合は、いったん電話を切り、以前から知っている電話番号にかけ直し、事実を確認しましょう。家族しか知りえない話題や合言葉を使って確認するのも良いでしょう。

「息子・孫」＋「関係者に現金」は、オレオレ詐欺のキーワードです。どんな理由でも、知らない人に現金を渡さないようにしましょう。

また、留守番電話機能や通話録音装置などを利用し、相手を確かめてから電話に出るようにするなど、すぐには電話に出ないようにしましょう。

お金を要求する電話は詐欺を疑い、一人で判断せず、すぐに身近な人に相談するか、警察（110番または宇部警察署0836-22-0110）または消費生活センター（局番なし188もしくは0836-34-8157）へ通報（相談）してください。