293号　市役所職員をかたる不審電話が3件連続して発生しました！

【発生事案1件目】

10月3日（月曜日）午後2時ごろ、市内在住の60代女性方に、宇部市役所の職員をかたる男から「国民年金の保険料の返金があります。市役所からの通知が届いているはずですが、本日が締切日なのでお知らせしました。振込先はA金融機関ですか、B金融機関ですか」などという電話がありました。

女性が「A金融機関でお願いします」と答えると、男は「後ほどA金融機関の人から電話があるので出てください」と言って電話を切りました。

不審に思った女性が市役所に確認したところ、「本日締め切りで当日振り込むことはありません。詐欺の可能性があります」と説明を受けました。

その後、午後3時45分ごろA金融機関の職員をかたる男から電話がありましたが、女性が市役所に確認したことを伝えると男は電話を切ったため、被害は発生しませんでした。

【発生事案2件目】

10月5日（水曜日）午後3時30分ごろ、市内在住の60代女性方に、市役所の職員をかたる男から「国民健康保険の関係で還付金があります。どちらの口座をお持ちですか」などと電話がありました。

女性が「C金融機関です」と答えたところ、男が「それはだめです。D金融機関かE金融機関の口座は持っていませんか」と聞いてきたため、女性は「それなら結構です」と言って電話を切って、警察に相談したため、被害は発生しませんでした。

【発生事案3件目】

10月6日（木曜日）午前9時20分頃、市内在住の50代女性方に、「宇部市役所保健健康課のサクライ」をかたる男から、「保険の還付金が2万1000円位あります。6月に手紙を出しており、8月末が期限でしたが、返信がないので、電話しました。期限が過ぎていますが、特別に電話で対応します。取引先はどちらですか」などという電話がありました。
女性が「F金融機関です」と答えたところ、男は「F金融機関だと遅くなります。G金融機関かH金融機関なら早いです。確認ですが、お名前を教えてください」と聞いてきたため、女性はH金融機関にする旨と夫の名前を伝えたところ、男は「5分後にH金融機関から電話があります」と言って電話を切りました。
女性は詐欺ではないかと不審に思い、市役所に確認したところ「サクライという職員はいない。詐欺ですよ」と説明を受けました。
同日午前9時30分ごろ、「H金融機関のカワイ」をかたる男から電話がありましたが、女性が市役所に確認したことを伝えると男は電話を切ったため、被害は発生しませんでした。

昨年以来、県内各地で同様の手口と見られる不審電話が多発し、大きな被害が発生しています。

特徴としては、

• 平日の午後3時以降や土曜日の日中など、金融機関の窓口が閉まっている時間帯が多い
• 犯人からの電話は全て「固定電話」にかかってくる
• 被害者は65歳以上69歳以下が多い（宇部市では特に女性が標的に）
• ATMまで被害者を誘導し、ATMで犯人に電話をさせている
• 期限が迫っていると急がせる

などがあります。

留守番電話機能や通話録音装置などを利用し、相手を確かめてから電話に出るようにするなど、すぐには電話に出ないようにしましょう。

また、「還付金（払戻し金）がある」「ATMで還付金が申請できる」などという電話は詐欺を疑い、一人で判断せず、すぐに身近な人に相談するか、警察（110番または宇部警察署0836-22-0110）または消費生活センター（局番なし188もしくは0836-34-8157）へ通報（相談）してください。