346号 海外FX取引を勧誘する手口にご注意ください

ウェブ番号1021690  更新日 2024年3月1日

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SNS上で勧誘される詐欺的なFX取引トラブルが増えています

相談事例

大手証券会社に勤務していたという男性とSNSで知り合い、FX取引を勧められた。海外の事業者が運用を行うと言われ、指定された個人名義の銀行口座に数回に分けて現金を送金した。その後、取引を確認すると大きな利益が出ていたため出金を求めたが、「出金するには手数料がかかる」「税金の支払いが必要」などと様々な理由で金銭を要求された。その都度指示どおりに入金したが一向に出金してくれないので不審だ。全額返金して欲しい。

消費生活センターからのアドバイス

SNSで知り合った個人から勧誘され、海外事業者とFX取引をおこなったが、「利益が出ているはずなのに、出金に応じてくれない」「オンライン上の取引画面では利益が出ているように見せて信用させ、何度も追加入金をさせられた」などという相談が寄せられています。

FX取引(外国為替証拠金取引)とは、業者に一定の委託証拠金を預け、その額の何倍もの額を外貨取引するハイリスクな取引です。取引の仕組みがよくわからなければ契約はせず、きっぱり断りましょう。

「必ず儲かる」と説明があっても、うのみにしてはいけません。また、FX取引を勧誘され、振込先に個人名義の口座やFX業者以外の名義の口座を指定されたら、詐欺の可能性が高いので、絶対に振り込まないでください。

チャートを見る男性のイラスト

なお、日本に居住する顧客が相手の場合には、海外事業者であっても金融商品取引業の登録が必要です。業者が登録を受けているかどうかを金融庁のHPなどで確認し、無登録の業者との契約はおこなわないようにしましょう。海外の無登録業者との契約は、取引の実態が不明なことが多く、トラブルが発生しても解決が難しいケースがほとんどです。

投資勧誘において不審に思うことがあれば、入金する前に消費生活センターや金融庁金融サービス利用者相談室に相談しましょう。

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