323号　宅配業者を装った偽の「不在通知」に注意しましょう

宅配業者を装った偽の「不在通知」に関する相談が寄せられています

相談事例

宅配便の不在通知がSMSに届いたので、記載されているURLにアクセスすると、なにかをダウンロードするような画面が出た。すると、複数の知らない人から電話がかかってくるようになり、怖くて電話に出られなかった。後日、携帯電話会社から請求書が届き、いつもより高額なので確認したところ、多数のSMSが自分のスマートフォンから送信されていたことがわかった。

消費生活センターからのアドバイス

実在する業者を装ったメールを送り付けて、本物そっくりの偽サイトに誘導し、クレジットカード情報やアカウント情報などの重要な個人情報を盗む手口をフィッシング詐欺といいます。SMSは電話番号さえわかれば送信でき、フィッシング詐欺の入り口として増えていますので、注意が必要です。

届いたSMSに記載されているURLには安易にアクセスせず、自分で調べた業者の電話番号や公式サイトで確認するようにしましょう。万が一、不正なアプリをインストールしてしまった場合には、すぐにスマートフォンを機内モードに設定してアンインストールし、不審な請求が発生していないかどうか契約している携帯電話会社等に問い合わせてください。

また、アクセスした偽サイトで入力したID・パスワード、暗証番号、認証コード等が携帯電話会社のキャリア決済などで不正利用されて、身に覚えのない請求を受けるケースもみられますので、やはり安易にURLにアクセスしないことが大切です。

このような被害に遭わないために、あらかじめ携帯電話会社などが提供する迷惑SMS・メールへの対策サービスやセキュリティソフト等を導入し対策をしておきましょう。また、キャリア決済の限度額を必要最低限に引き下げておくことで、被害にあったときの被害額を最小限にとどめることもできます。

不安なときは一人で悩まず、早めに消費生活センターに相談してください。