328号　「簡単に稼げる」副業の勧誘に気を付けて！

遠隔操作アプリを使って借金をさせる副業の勧誘に気を付けましょう

相談事例

「自分が撮った写真をサイトに載せて収入を得る」という広告動画を見つけた。写真を撮ることが好きなので、詳しい話を聞きたいと思いSNSに登録後、2千円のテキストを購入した。業者から電話で詳しい説明を受けると、「仕事の内容はアフィリエイトで、始めるにあたって180万円のサポートプランを契約したほうがいい」と勧められた。その後契約のために、遠隔操作アプリで画面共有しながら、消費者金融のアプリで借入手続きをするよう指示されたが、不安になってきた。

消費生活センターからのアドバイス

最近、副業で収入を得るためのテキストと称する「情報商材」を購入させられた後、高額なサポート契約を勧誘され、遠隔操作アプリで借金をさせられたというトラブルが増えています。

遠隔操作アプリをインストールさせられた人のほとんどが、アプリの目的や内容がわかっておらず、遠隔操作されているリスクを認識していません。また、スマホの画面を見ながら細かく指示を出されるので、冷静になって考え直す時間が持てないまま消費者金融での借入手続きに誘導されています。「副業の説明のために必要」と言われても、安易にインストールするのは避けましょう。

うまい話はありません。「簡単に稼げる」と強調する広告を鵜呑みにしないでください。「すぐに元が取れる」と説明されても、そのような保証はありませんし、契約料支払い後に販売店と連絡が取れなくなる恐れもあります。一度支払ってしまうと取り戻すことは非常に困難です。借金してまで契約をしないようにしましょう。

副業の契約に関してお困りの場合は、早めに消費生活センターに相談してください。