02-2 生活交通の活性化・再生

ウェブ番号1006986  更新日 2021年2月10日

印刷大きな文字で印刷

基本構想の取組内容

利便性・効率性の高い生活交通により、中山間地域や郊外の各地域内、地域間及び中心市街地への移動手段の確保を進めます。

取組の目標

地域特性に対応しつつ、利用しやすい生活交通体系の構築、情報提供の充実、利用意識の醸成を行い、移動に不自由している高齢者や学生等の移動手段の確保を図るとともに、中心市街地活性化などのまちづくりの手段とするため、生活交通の活性化・再生を行います。

現状と課題

現状

モータリゼーションの進展や道路網の整備、人口減少などにより、バス交通や鉄道交通などの生活交通の維持が困難になっていますが、移動に不自由している高齢者や学生等にとって公共交通機関は重要な移動手段になっており、また、交通に係る環境負荷低減の観点から公共交通への利用転換の動きが出てきています。

路線バス交通は、市内を多岐にわたり運行し、広域路線では県の中心駅である新山口駅へアクセスするなど、市民にとっての重要な移動手段となっています。

また、コミュニティ交通(フィーダー交通)は、北部地域の幹線道路から離れた中山間地域や郊外の交通空白地域の移動制限者にとって、通院や買い物のための地域内移動やJR、路線バス等への乗継に大切なものとなっています。

さらに、鉄道は、JR山陽本線と宇部線、小野田線が運行していますが、中でも宇部線が主な移動手段となっています。

課題

高齢者や学生等の移動手段として、生活交通を維持するためには、地域特性に対応した利用しやすい生活交通体系の構築が必要です。

併せて、過度なマイカー依存型社会に対する市民の意識を変革し、生活交通への利用転換を促進する取組が必要です。

路線バス交通においては、利用促進や効率的で利便性の高い運行ダイヤの実現に向けた検討が必要です。

中山間地域や郊外でのコミュニティ交通(フィーダー交通)は、持続的な運行をしていくためにも地域の特性や利用実態に合わせた対応が必要です。

鉄道においては、バスや自転車との連携を図るとともに、利用者の利便性や防犯性を高めるための無人駅舎の有効利用を進める必要があります。

主要事業

主要事業02-2-1 生活バス路線維持対策事業

具体的な取組

  • 幹線バス路線では、高頻度かつ等間隔の運行を進めます。
  • 鉄道や自転車利用などと連携した路線バスの利用促進に取り組みます。
  • バス利用者にとって必要とされる運行経路、運行本数、運行時間の実態調査に基づくダイヤ改正等を実施し、サービス向上を図ります。

主要事業02-2-2 中山間地域バス路線維持対策事業

具体的な取組

  • 路線バス廃止路線の運行について、収支比率を考慮して、他の手段を含めて見直し、高校生や高齢者の移動手段の確保に努めます。

主要事業02-2-3 デマンド交通運行事業

具体的な取組

  • 北部地域の交通空白地域の状況を踏まえて、地域との協議を行いながらデマンド交通の運行内容等を見直し、利用促進を図ります。
  • 郊外の交通空白地域や不採算バス路線の周辺地域で、地域の交通手段を地域の力で実現するための支援を行います。

主要事業02-2-4 JR宇部線等利用促進事業

具体的な取組

  • 西日本旅客鉄道株式会社に対して利用者の利便性向上のための要望を行います。
  • マイレール意識の醸成や利用促進に取り組みます。
  • 無人駅舎の有効的な活用方法により、待合環境の改善や地域活性化に取り組みます。
  • バス交通や自転車との乗継環境の向上に取り組みます。

主要事業02-2-5 市営バス利用促進事業【新規】

具体的な取組

  • 地域の特性に応じた路線の見直しと効率的で利便性の高い運行ダイヤの実現に取り組みます。
  • 分かりやすく利用しやすい時刻表の作成や運行案内システムの充実等、利便性の向上を図ります。
  • 利用促進イベントやバス乗り方教室を実施し、利用促進を図ります。
  • 車両、バス停等のバリアフリー化を推進します。
  • 運賃支払いのICカードやバスの位置情報表示システム等、新技術の導入を検討します。

目標指標

成果指標

前期策定時値

現状値

基準年

目標値

デマンド交通の一地区の利用者数(人/日) 4 平成24年 7
JR宇部線の利用者数(人/日) 4,478 4,161 平成24年 4,300
市営バスの利用者数(人/日) 8,616 7,452 平成24年 7,700

用語「生活交通」

地域における通勤、通学、通院、買い物などの日常生活に不可欠な身近な公共交通

用語「コミュニティ交通(フィーダー交通)」

交通空白地域と鉄道や路線バスなどの幹線をつなぐ支線交通

用語「デマンド交通」

通常の路線バスのような定時定路線の運行ではなく、需要(デマンド)がある場合にのみ経路や運行時間を変えるなど、運行の効率化を図りつつ乗客の要望に対応できる仕組み

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 政策企画課
〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号

  • 市の総合的な政策の企画立案・調整及び進行管理、重要な分野別の計画及び施策の調整に関すること
    電話番号:0836-34-8113 ファクス番号:0836-22-6063

総合政策部 政策企画課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。