07-3 健康づくりの推進
基本構想の取組内容
健康についての取組を、個人の心身の健康づくりから、人を取り巻く環境づくりへ広げ、生活環境、教育文化、産業振興などの諸活動との連携を強化します。
取組の目標
市民一人ひとりが自らの課題として健全な生活習慣を実践するとともに、地域や職域における組織的な健康づくりの取組を推進し、豊かで生き生きとした、活動的な人生・生活を送ることができるまちづくりを進めます。
現状と課題
現状
様々な組織・団体が健康づくりの環境を整備し、個人の健康づくりを支援していくことで一人ひとりの健康寿命を延ばすことを目的とした宇部市健康づくり計画「アクティブライフ宇部」を策定し、健康づくり事業を推進しています。
特に、生活習慣病の予防と早期発見、早期治療に結びつけることを目的にがん検診と特定健康診査・特定保健指導を実施するとともに、がんになっても、保健・医療・介護サービスの活用によって、安心して生活できるように、関係機関の連携体制の整備・充実に向けた取組を進めています。
また、乳幼児や高齢者を中心として、感染症の発生予防やまん延防止のために、予防接種事業の実施と周知啓発を行っています。
課題
三大死因「がん」「心疾患」「脳血管疾患」をはじめとする生活習慣病の危険因子を減少させるためには、市民一人ひとりの具体的な生活習慣改善の実践が必要です。様々な地域組織や団体が主体的に健康づくりに取り組むための環境を整備するために、保健センターの地区担当制の充実による、地区特性を生かした取組が重要となります。また、疾患の早期発見・早期治療といった「二次予防」としてのがん検診や特定健診を充実するとともに、受診促進のための積極的な周知・啓発をさらに強化する必要があります。
特に国民の2人に1人がかかると言われている「がん」については、予防からターミナルケアまでの対策を総合的に推進していくことが必要です。また、医療機関との連携のもと、安心・安全な予防接種事業の体制を整備し、適切な公費助成を推進することによって、接種率の向上を図ることが必要です。
主要事業
主要事業07-3-1 アクティブライフ宇部推進事業
具体的な取組
- まちづくり、ひとづくり、健康づくりの一体化を図り、市民の健康増進、健康長寿を推進するために、(仮称)宇部市健康づくり条例を制定します。
- はつらつポイント制度を活用して、地域の組織や団体が主体的に健康づくり活動に取り組めるよう、保健センターの地区担当者と地区組織や団体が連携して、地区特性を生かした健康づくり活動を行います。
- 「健康まちづくりサポーター」など、健康づくりを推進するリーダーの育成と活動支援を行います。
主要事業07-3-2 保健事業推進事業
具体的な取組
- 働きざかりの世代を中心とした、うつ予防や自殺対策を目的として、健康相談の充実と多様な相談窓口の周知を行うとともに、心の健康の保持・増進のため、関係機関と連携し体策の強化を図ります。
- 地区単位で継続的にゲートキーパー(心の健康サポーター)を養成し、地域で見守る自殺対策の体制づくりに努めます。
主要事業07-3-3 がん患者に優しいまちづくり事業【新規】
具体的な取組
- 国民の2人に1人がかかると言われている「がん」については、予防からターミナルケアまでの対策を総合的に推進していきます。
- がんにかかっても安心・納得のできる治療や必要な保健・医療・福祉サービスが提供されるようがん患者を支える仕組みづくりと情報提供を行います。
- がんの予防と早期発見は健康寿命の延伸のための最重要課題であり、地区特性を生かした、市民に対するがん予防の啓発を推進します。
- 市民が受診しやすいがん検診体制の整備や、検診結果を受け、受診者に対して早期治療につながる保健指導を実施します。
- 新たな取組として、末期がん患者が治療を終えて自宅で迎える終末期を本人・家族ともに安心して過ごせるように、医療・介護サービスが充分に受けられる環境づくりの支援を行います。
主要事業07-3-4 特定健康診査・特定保健指導事業
具体的な取組
- 特定健康診査の受診率の向上に向け、受診しやすい環境を整えるとともに、様々な勧奨・意識啓発に取り組みます。特に、50歳代から60歳代にかけて生活習慣病の罹患率が高くなることから、40歳代・50歳代に対する個別の勧奨や受診しやすい休日等の受診機会を設けるなどの取組を進めます。
- 生活習慣病予防などのために生活習慣の改善等に向けた保健指導に取り組みます。特に40歳代・50歳代からの生活習慣の改善等に取り組みます。
主要事業07-3-5 予防接種事業【新規】
具体的な取組
- 予防接種法に基づく各種の定期予防接種について、医療機関の協力を得て、安全な接種体制を確保するとともに、接種率の向上を図ります。
- 法定外の予防接種について、疾病の発生状況等を勘案し、一部公費助成などの施策を検討し、公衆衛生の向上を図ります。
目標指標
成果指標 |
前期策定時値 |
現状値 |
基準年 |
中期目標値 |
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はつらつポイント登録者数(累計) | (新規) | 576 | 平成24年 | 10,000 |
ゲートキーパー人数(累計) | (新規) | 166 | 平成24年 | 1,000 |
「がん患者にやさしいまちづくり」の拡充、予防からターミナルケアまで支援事業数(累計) | (新規) | 0 | 平成24年 | 8 |
40歳代・50歳代の特定健康診査の受診率(%) | 7.4 | 9.9 | 平成24年 | 20 |
用語「はつらつポイント制度」
はつらつメンバーに登録することにより、市の指定した介護支援に関わるボランティア活動を行った65歳以上の市民及び健康づくり・介護予防事業に参加した40歳以上の市民に対し、その実践活動に応じてポイントを付与する制度
用語「ゲートキーパー」
自殺の危険を示すサインに気付き、適切な対応(悩んでいる人に気付き、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、いわば「命の門番」とも位置づけられる人のことです。
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総合政策部 政策企画課
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- 市の総合的な政策の企画立案・調整及び進行管理、重要な分野別の計画及び施策の調整に関すること
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