06-2 学校教育の充実
基本構想の取組内容
保健・医療・福祉・教育・地域が連携し、安心して子育てできる環境を創ります。
取組の目標
すべての子どもたちが生き生きと学校生活を送ることができるよう、教育環境の充実を図り、子どもたちが行きたい学校づくりを目指します。
現状と課題
現状
学習指導要領では、授業時数の追加、教育内容の改善等により、確かな学力を育むことが求められています。
本市では、市立小中学校において、子どもたちの学力の向上を目指し、一人ひとりに応じたきめ細かな指導や授業研究を柱にした校内研修等を通して授業改善に取り組んでいます。
学力の実態を客観的に把握するために、宇部市学力到達度調査(全国学力標準検査)を実施し、課題分析と学力向上に向けた具体的な方策を講じるために、各学校を支援しています。
全市立小中学校を対象校に、すべての子どもが共に学び合い、課題を解決していく授業を目指す「学びの創造推進事業」に取り組んでいます。
学校のパソコン教室のコンピュータについては、全市立小中学校のパソコン教室のコンピュータを更新しICT環境の整備を行っています。
平成22年4月より、いじめや不登校、問題行動等の総合的な相談窓口として、学校安心支援室を設置し、一人ひとりの状況に応じた支援を行っています。
登下校中の子どもたちが被害にあうという痛ましい事件、事故が発生していることから、学校、道路管理者、地元警察及び関係部局と「宇部市通学路安全対策合同会議」を平成24年7月に設置し、道路交通環境の改善を行うなど通学路の安全確保を図っています。
課題
「学び合い」のある授業づくりなど、より質の高い授業を行う必要があります。また、宇部市学力到達度調査(全国学力標準検査)を実施し、子どもの学力の実態を客観的に把握するとともに、課題を分析し、学力向上に向けた具体的な取組を行う必要があります。
学校安心支援室の総合相談窓口としての機能を強化し、いじめや不登校、問題行動等の課題解決のための支援を、引き続き拡充する必要があります。
学校、道路管理者、地元警察及び関係部局と合同点検を行った結果、175箇所の危険箇所を確認しました。危険箇所については、道路交通環境の改善(歩道、ガードレール、路側帯のカラー化、ドットマークの設置等)を図りながら、今後も継続して通学路の安全対策を実施する必要があります。
主要事業
主要事業06-2-1 学力向上事業
具体的な取組
- 「学びの創造推進事業」の充実、また校内研修の活性化、学力学習状況調査の実施など、学力向上のための支援を行います。
- 小中連携モデル中学校の教員による小学校への乗り入れ授業を実施します。また、連携モデル小中学校間や小学校間での協議会を開催し、授業づくり、生徒指導、教育課程等に関する連携した取組を実施します。
主要事業06-2-2 ICT活用教育支援事業
具体的な取組
- ICT機器の活用に関する指導力の向上を図るため、教員の研修を実施します。
主要事業06-2-3:学校安心支援推進事業
具体的な取組
- いじめや不登校等にワンストップで対応できる総合相談窓口を運営し、相談者一人ひとりの状況に応じた支援を行うことで、課題の解決を図ります。
- こころと学びの支援員及び学校安心支援スーパーバイザーとして臨床心理士を配置し、児童生徒、保護者、学校からの相談に対して、一人ひとりの状況に応じた支援を実施するとともに、スクールソーシャルワーカーを配置し、児童生徒の家庭等の環境への支援を実施します。また、いじめや不登校の未然防止や早期対応等の各学校の取組を支援します。
- 地域と関係機関が一体となって家庭等に働きかけを行い、地域全体で子どもを見守り育てる意識の定着を図るため、ふれあい運動を推進し、青少年の非行・被害防止及び健全育成を図ります。
- ふれあい教室では、教育相談、体験活動、学習支援等を行うとともに、年齢の近い学生ボランティアである「ふれあいスチューデントサポーター」を活用し、学校と家庭との連携を図りながら、不登校傾向にある児童生徒が学校に復帰できるよう支援します。
主要事業06-2-4 通学路安全対策事業【新規】
具体的な取組
- 道路交通環境の改善を図るとともに、「宇部市通学路安全対策合同会議」を継続的に開催するなど、関係機関と連携しながら定期的に通学路の安全対策を実施します。
- 犯罪のない安心安全なまちづくりを目指して、関係機関・団体と連携を図りながら、児童の通学路の安全確保に取り組みます。
目標指標
成果指標 |
前期策定時値 |
現状値 |
基準年 |
中期目標値 |
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全国学力・学習状況調査の結果(全国の正答率を100とした指数) | (新規) | 97.0 (小学校) |
平成24年 | 100 (小学校) |
全国学力・学習状況調査の結果(全国の正答率を100とした指数) | (新規) | 97.5 (中学校) |
平成24年 | 102 (中学校) |
ふれあい教室通室生の学校復帰率(%) | (新規) | 65 | 平成24年 | 85 |
通学路防犯灯の設置数(累計) | (新規) | 31 | 平成24年 | 160 |
用語「ICT」
Information and Communication Technologyの略で、情報コミュニケーション技術(情報通信技術)のことをいいます。学校における活用例としては、コンピュータや電子黒板等の様々な情報機器の授業への導入があります。
用語「スクールソーシャルワーカー」
教育の分野に加え、社会福祉に関する専門的な知識や技術を有する者で、問題を抱えた児童生徒に対し、当該児童生徒が置かれた環境への働きかけや、関係機関等とのネットワークの構築など、多様な支援方法を用いて課題解決への対応を図ります。
用語「ふれあい教室」
不登校傾向にある児童生徒を対象とし、教育相談や体験活動等の元気を取り戻す支援活動を行い、心の充実感やコミュニケーション能力を培い、学校復帰を図ります。
このページに関するお問い合わせ
総合政策部 政策企画課
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