06-5 発達障害児等の教育環境の整備
基本構想の取組内容
医療・福祉と連携して、発達障害等のある子どもたちに対して、きめ細かく的確な教育環境を整備します。
取組の目標
発達障害児等、特別な支援を必要とする児童生徒に対し、医療・福祉部門と連携し、個々の成長に併せた教育環境の整備を目指します。
現状と課題
現状
本市では、平成22年4月に障害のある子どもの相談にワンストップで対応する総合的な窓口として「特別支援教育推進室」を設置しました。
総合相談窓口では、就学相談等に対応するほか、関係部署や関係機関と連携した事例検討会の開催やサポートチームによる学校支援、5歳児発達相談会や幼稚園・保育園の巡回訪問による発達障害の早期発見や早期支援、特別支援教育の啓発と職員の資質向上のための研修会の開催、サポート教員等の配置など障害のある児童生徒の自立と社会参加に向け、一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な指導や支援を行う特別支援教育を推進しています。
課題
市内小中学校の全体の児童生徒数が減少傾向にある中、特別支援学級に在籍する児童生徒数や通常の学級に在籍し、特別な支援を必要とする児童生徒は年々増加しており、更なる特別支援教育の推進が必要です。
特別支援教育に精通した教員や通級指導教室の運営・指導の出来る教員の育成、専門的知識や技能を有した生活指導員・介助員等の確保と継続的任用が必要です。
地域の学校で学ばせたいと願う保護者も多くなっていくことから、特別な支援を必要とする児童生徒が学校生活を安心安全に送ることができるよう、施設、設備等の整備が必要です。
主要事業
主要事業06-5-1 特別支援教育サポート事業
具体的な取組
- 特別な支援を必要とする児童・生徒に適切な指導や支援を行うため、市立小中学校に必要に応じた生活指導員、介助員等を配置します。
- 質の高い生活指導員、介助員等を採用するとともに、専門性を高めるための育成体制を整備します。
- 支援ボランティアを養成し、活用を図ります。
主要事業06-5-2 通級指導教室推進事業
具体的な取組
- 通級指導対象児童・生徒を把握し、計画的に通級指導教室を新設します。
- 通級指導教室を担当できる教員を養成し、確保に努めます。
- 通級指導教室の充実を図るため、運営面での支援を行います。
主要事業06-5-3 特別支援教育連携事業
具体的な取組
- ワンストップの総合相談窓口で発達・就学・進路の相談など、あらゆる相談を受け付け、関係機関と連携し助言、解決に当たります。
- 保健師と連携した幼稚園・保育所の巡回訪問や5歳児健康診査及び発達相談会を行い、発達障害の早期発見・早期支援に取り組みます。
- 関係機関で事例検討会や情報交換会を開催し、ネットワークを強化することにより、乳幼児期から一貫した支援を推進します。
- 個別の解決困難事例について、事例ごとに関係機関の担当者がサポートチームを組み、支援に当たります。
- 発達障害のある子どもなどに関する情報を一元化するパーソナル手帳(個別の相談・支援手帳)の活用を進めます。
- 福祉や医療等の専門機関と連携を強化し、子どもや保護者の支援を行う体制を整備します。
- 地域での援助体制を構築するため、支援ボランティア養成講座を開催します。
主要事業06-5-4 特別支援教育推進事業
具体的な取組
- 学校の管理職や教職員等を対象とする研修会を開催し、特別支援教育の啓発と資質の向上を図ります。
- 適正な就学を実現するために、専門的立場からの意見を踏まえて、保護者の同意を得ながら状況に応じた就学指導に努めます。
- 教材教具・図書等の充実を図ることにより、効果的な支援が受けられるよう取り組みます。
- 障害のある児童・生徒のニーズに応じ、施設や設備等の整備と充実に努めます。
- 特別な支援を必要とする子どもの保護者が、将来を見据えた進路選択が出来るよう取り組みます。
- 「特別支援教育青い鳥基金」を活用し、社会見学や演劇鑑賞会などを実施することにより、特別支援学級に在籍する児童生徒の情操教育の充実を図ります。
目標指標
成果指標 |
前期策定時値 |
現状値 |
基準年 |
中期目標値 |
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支援ボランティア養成講座の開催校区数(累計) | (新規) | 4 | 平成24年 | 16 |
このページに関するお問い合わせ
総合政策部 政策企画課
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電話番号:0836-34-8113 ファクス番号:0836-22-6063