西日本医療サービス株式会社

ウェブ番号1005280  更新日 2021年2月10日

印刷大きな文字で印刷

西日本医療サービス株式会社の障害者雇用について取材しましたので、ご紹介します。

  • 訪問日時:平成29年1月24日(火曜日)15時~16時30分
  • 訪問者:宇部市障害者就労支援ネットワーク会議の就労支援ワーキングチームと移行支援ワーキングチームのメンバー及び支援者 計18名

会社紹介

  • 所在地:山陽小野田市大字西高泊1352番地11
  • 電話番号:0836-83-4376
  • 従業員数:600人(平成28年4月1日現在)
  • 障害者数:9名(精神2名、知的4名、身体2名、その他1名)
写真:本社建物
本社事務所全景
工場写真
寝具工場外観
写真:銅像
先代社長銅像

企業の概況

西日本医療サービス株式会社は、昭和38年設立の医療関連の洗濯に特化した企業です。病院・施設で使用される寝具類、病衣、タオル、おしぼり、布オムツ等を洗濯付でリースしています。特に寝具類の洗濯では県内600を超える病院・施設との取引を行い、県内70%のシェアで約3万床分の洗濯を行っています。また、創業者である先代社長の「多角的に事業を展開する」の経営理念により病院・施設の洗濯だけでなく、病院内での給食業務の受託や、アイスクリーム店を県内に7店舗と2つのホテルの経営等も行っています。

上司へのインタビュー

写真:企業訪問風景
常務 増本様、生産部次長 佐藤様、生産部次長 津森様、総務課 髙田様

障害者雇用はいつからで、そのきっかけは何だったのでしょうか?

先代社長が、昭和47年に障害者施設「光明園」を会社敷地内に設立し、社会福祉活動を始めたことに由来しています。その後、施設での仕事の大半が当社関連となったため、昭和59年、重度障害者多数雇用施設として新工場を増設した時、施設の障害者の方を西日本の従業員として雇用したことが始まりだと聞いています。

社員人数と、そのうちの障害者雇用の数、雇用形態、配属部署は?

従業員数は600名です。

障害者雇用者数は9名(精神2名、知的4名、身体2名、その他1名)です。

雇用形態は、正社員6名、準社員1名、パート1名(週20時間以上)、パート1名(週20時間以下)となっています。

配属部署は、工場部門に6名、事務所に1名、給食部門に2名となっています。

雇用に当たって、会社の規定や体制作りなどをどのように整えられましたか?

会社の規定としては、障害者用のものは特にありません。健常者も、障害者も同じ条件で雇用しています。障害者を受け入れる体制としては、障害者職業生活相談員の講習を、順次受講させ、現在有資格者が8名います。また、雇用にあたっては、総合支援学校、就労支援施設からのご紹介を受けた方に、1~2週間の実習を経験して頂いた上で、採用を決定しています。

採用して良かったと思うことは何でしょうか?また、社内にどのような変化がありましたか?

30年以上前から、障害者の方を雇用してきたため、障害者雇用が当たり前のことと思っておりますので、そのあたりのことを特に意識したことがありません。

障害者雇用を検討されている他の企業へのアドバイスはありますか?

私自身も何の知識や経験もなく、総務として障害者の方に携わる仕事を始めました。そんな中、「障害者職業相談員」の講習が大変参考になりましたので、これから障害者雇用を検討されている企業には、この講習を受けることをお勧めします。

障害者が仕事を始められた様子はいかがでしたか?

事前の実習を経た上で採用させて頂いていますので、比較的スムーズに職場に慣れていかれたのではないかと思っています。

仕事を指導するうえで、上司の方はどのような配慮や工夫をされていますか?

障害の種類や程度が個人によって違いますので、障害者の特性にあった作業から始め、長いスパンで少しずつ業務を増やしています。

他の企業、あるいは市民へのメッセージがあればお願いします。

昔、ある講習会で講師の方が、「障害者を可哀そうと思われる方がいます。しかし、障害のある方は可哀そうなのではなく、不自由があるから大変なのです。その大変さを理解して下さい。」と言われた言葉を今も印象深く覚えています。障害者の方の大変さ(ハンディキャップの重さ、不自由さ)を理解し、特別扱いをせず、寄り添うような社会であって欲しいと思っています。

社員の紹介

藤本 雄太 様

  • 年齢:26才
  • 障害種別:身体障害(脊椎損傷)
  • 勤続年数:2年目

写真:藤本雄太様

今の会社に入ろうと思ったきっかけ、理由はなんでしょうか?

光栄会の障害者就業・生活支援センターからの紹介です。

今どのようなお仕事をされていますか?仕事の内容について教えてください。

おむつの手たたみ作業を行っています。

仕事をして大変なこと、苦労していることはなんでしょう?

集中力を維持して作業を行うことに苦労しています。

仕事をして楽しいこと、うれしかったことはなんでしょう?

給料をもらったときです。※愛車の装備品に使っています。

毎日の仕事の上で特に気をつけておられることはなんでしょう?

集中力を維持することです。

今後はどのような内容の仕事をしてみたいですか?

今の仕事をがんばりたいと思っています。

これから、就職活動をする人へ応援メッセージをお願いします。

いろんな会社での実習を通して集中力をつけたら良いと思います。

野口 三夫 様

  • 年齢:33才
  • 障害種別:発達障害・学習障害
  • 勤続年数:1年未満

写真:野口三夫様

今の会社に入ろうと思ったきっかけ、理由はなんでしょうか?

障害者・生活支援センターの紹介で、色々なことを経験したいと思い入社しました。

今どのようなお仕事をされていますか?仕事の内容について教えてください。

クリーニングされたオムツを10枚ずつ袋詰めし、病院ごとに納品できるよう袋を分ける作業をしています。

仕事をして大変なこと、苦労していることはなんでしょう?

数を数えることです。(10枚までは数えられるが、それ以上の数が分からなくなることがあるので)

⇒30枚揃える時も10枚×3で数えるようにしています。

仕事をして楽しいこと、うれしかったことはなんでしょう?

今まで経験したことのない作業だから、全てが楽しいです。

毎日の仕事の上で特に気をつけておられることはなんでしょう?仕事をして楽しいこと、うれしかったことはなんでしょう?

健康に気をつけ、自己をコントロールできるようにすることです。あと、余裕をもって出社することです。

今後はどのような内容の仕事をしてみたいですか?

色々な作業をしてみたいです。

これから、就職活動をする人へ応援メッセージをお願いします。

自分なりに工夫して作業をすると、上手く行った時に充実感を感じることができ、それが楽しくなってくるので、自分なりに工夫するとよいと思います。

編集後記

山陽小野田市にある西日本医療サービス株式会社様に取材のため訪問させていただきました。取材後は、事業所内をご案内いただき、どのような環境で働かれているのかを知ることが出来ました。常務の増本様、佐藤様、津森様、髙田様にはご多忙のなか対応いただきまして厚くお礼を申し上げます。30年以上前から障害のある方を雇用されており、障害者がいて当たり前で、障害者ということで意識していないという言葉が大変印象的であり、障害者雇用の先駆けの事業所と感じました。また、障害者に対しても、特別扱いをされず、できることをお願いするという姿勢が、長い間、障害者雇用をされている秘訣だと感じました。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 障害福祉課
〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号

  • 障害者手帳、自立支援医療、用具の給付、福祉医療費の助成、特別障害者等の手当、福祉タクシー券、障害者バス優待乗車証、NHK受信料の減免、有料道路の通行料金割引、やまぐち障害者等専用駐車場利用証、バリアフリーに関すること
    電話番号:0836-34-8314 ファクス番号:0836-22-6052
  • 障害福祉サービス(介護給付及び訓練等給付、障害児通所給付)に関すること
    電話番号:0836-34-8523 ファクス番号:0836-22-6052
  • コミュニケーション支援・理解の促進、障害者の就労支援、障害者スポーツ・文化の振興に関すること
    電話番号:0836-34-8342 ファクス番号:0836-22-6052
  • 障害者に対する差別の解消に関すること
    電話番号:0836-34-8527 ファクス番号:0836-22-6052

健康福祉部 障害福祉課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。