セントラル硝子株式会社 宇部工場

ウェブ番号1005273  更新日 2021年2月10日

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セントラル硝子株式会社宇部工場についてご紹介します。

なお、「障害」の文字については、会社の方針で「障がい」で表記しています。

  • 訪問日時:平成25年11月25日(月曜日)10時~11時45分
  • 訪問者:宇部市障害者就労支援ネットワーク会議の就労支援ワーキングチームメンバー7名

写真:会議の様子

写真:工場の様子1

会社紹介

写真:工場の看板

  • 所在地:山口県宇部市大字沖宇部5253番地
  • 電話番号:0836-22-5111
  • 従業員数:728名(2013年12月現在)
  • 障がい者数:16名(肢体7人、知的5人、精神3人、視覚1人)

写真:工場の様子2

写真:工場の様子3

企業概要

宇部工場は、1936年にソーダ灰・苛性ソーダの生産からスタートし、以降化学肥料、無機化学製品へ事業を拡大しました。現在では、医薬原体(国内シェア9割)とファインガスの生産も行っています。

当工場としてはコンプライアンス「法律や条例を遵守すること」はもちろんのこと、今後とも住民の皆様からさらに「安心」して頂ける工場を目指して努力を続けています。障がい者雇用についても、グループ内では宇部工場が進んでおり、社員一丸となって取り組んでいます。

障がい者雇用業務の内容

宇部工場では、雇用された障がい者が、シートパレット(製品を乗せるトレー)と上掛けシート(製品を抑えるシート)の洗浄、各所のトイレ清掃、倉庫内清掃、一般事務の各業務に従事しています。

トイレ清掃

工場内のトイレ掃除を、2チーム制で行っています。使用頻度が多いところは毎日、その他は2日に1回のペースで清掃し、女性用トイレは女性社員が行っています。

指導員がアドバイスできる体制が整っており、作業の確認は、清掃終了後にチェック表に記入しています。

今後は、さらに寮内の清掃も検討中とのことです。

トイレ清掃風景

写真:自転車に乗って移動する様子

写真:清掃中の看板を乗せた三輪車


写真:トイレの床に水を撒く様子

写真:トイレ清掃の様子


写真:手洗い場で作業する様子

写真:掃除道具とチェック表

シートパレット洗浄

汚れたシートパレットを洗浄機に通す作業と、洗浄機から出てきたシートパレットを重ねていく作業の2通りの作業があり、2人1組及び指導員で作業を行っています。

機械を使う作業のため、安全に配慮しながら作業を行うことが重要になります。

また、2人1組での作業の為、2人のペースを合わせることが大切とのことです。

シートパレット洗浄風景

写真:シートパレット洗浄の様子1

写真:シートパレット洗浄の様子2


写真:シートパレット洗浄の様子3

上掛けシート洗浄

1枚のシートを2、3分かけて拭きます。汚れがひどいときは洗剤を使っています。

2人1組での作業なので、こちらも、二人のペースを合わせて作業することが大切です。

上掛けシート洗浄風景

写真:上掛けシート洗浄作業場

写真:上掛けシート洗浄の様子


写真:シートが雑然と置かれている
清掃前のシート
写真:きれいに整頓されている
清掃後のシート

社員の紹介

荒瀬 秋彦さん

写真:社員の紹介
荒瀬 秋彦さん
年齢
28歳
障がい種別
知的障がい
現在の業務内容
洗浄チームリーダーをつとめている。
経歴・志望動機等
通っていた就労移行支援事業所からハローワークを通じて紹介されたのがきっかけで、現在6年目になる。
作業環境等
まわりの社員から、いろいろなことを助けてもらっているのでよい職場である。
仕事はチームワークでやっているので楽しい。
職場で学んだこと
仕事は安全第一であること
会社のルールを覚えて、それを守ること
日頃から努力していること
困難に負けないこと
全体をみて仕事に取り組むこと
休日のすごし方
フライングディスクの練習のほか、ソフトボールもやっている。
(フライングディスクは、東京国体2013の全国障害者スポーツ大会の2種目で見事、金メダル、銀メダルに輝きました。)

上司の末村さんから

写真:上司
末村さん

仕事をするうえでの配慮のポイントは?

  • 事故を起こさせない。トラブルを起こさせない。本人たちに仕事を任せる環境づくりをしている。
  • 急な欠員の場合には、作業工程を省いて対応している。パレットや上掛けシートについては、多くのストックを持ち、支障がないような体制を整えている。
  • 日頃の作業態度などの変化があれば、面談を行うようにしている。
  • 障がい特性を考慮して作業の評価を行っている。
  • 長く仕事を続けられるよう、負担がかかりすぎないように配慮している。

職業生活相談員の藤田さん・佐々木さんから

写真:職業生活相談員の藤田さん・佐々木さん

普段接することの多いお二人は、障害者職業生活相談員の資格を取得されました。

  • 日頃からのコミュニケーションに意識し、楽しく接することを心がけている。
  • 感情が不安定なときには、接し方に特に注意している。
  • 関わりを持つことで、障がい者に対するイメージが良いものになった。

総務人事担当課長さんからのコメント

障がい者雇用を進めるうえで雇用率確保にあたっては、当社では人員も多いことからも、一番動きやすい宇部工場から着手しました。

障がい者雇用を進めていくにつれ、社員の障害者に対する理解度は上がっています。例えば、障がい者がトイレ清掃を担当しているので、清掃作業を社員が見ることによって、「きれいに使用しなくては」とモラルの向上が見られるようになってきています。

業務遂行上の安全管理のため、資格を持った責任者を配置する必要があります。責任者は化学工場内を出入りすることから資格証が必要です。

チーム内の人間関係や、障がい特性により作業の得意・不得意もあり、また、それに応じた仕事量の確保なども課題ではありますが、今後も引き続き、働きやすい環境づくりに配慮し、息の長い雇用ができるよう取り組んでいくことを目指しております。

取材後記

安全性や専門性が求められる工場において、障がい者が安全に働くことができる環境づくりが、きめ細やかになされていることに大変感心しました。

また、日頃かかわりの深い社員が資格取得をされるなど、会社全体として障がい者雇用に向き合っていることに、企業としての力強さを感じました。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 障害福祉課
〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号

  • 障害者手帳、自立支援医療、用具の給付、福祉医療費の助成、特別障害者等の手当、福祉タクシー券、障害者バス優待乗車証、NHK受信料の減免、有料道路の通行料金割引、やまぐち障害者等専用駐車場利用証、バリアフリーに関すること
    電話番号:0836-34-8314 ファクス番号:0836-22-6052
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    電話番号:0836-34-8523 ファクス番号:0836-22-6052
  • コミュニケーション支援・理解の促進、障害者の就労支援、障害者スポーツ・文化の振興に関すること
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  • 障害者に対する差別の解消に関すること
    電話番号:0836-34-8527 ファクス番号:0836-22-6052

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