愛グループ(株式会社日本セレモニー、株式会社トレーダー愛)
愛グループ(株式会社日本セレモニー及び株式会社トレーダー愛)の障害者雇用についてご紹介します。
会社紹介
- 所在地:下関市王喜本町六丁目4番50号
- 電話番号:083-283-0088
- 従業員数:
株式会社日本セレモニー 2,158人(2025年2月現在)
株式会社トレーダー愛 628人(2025年2月現在) - 障害者数:
株式会社日本セレモニー 61人(身体26人、知的7人、精神28人)
株式会社トレーダー愛 17人(身体4人、知的6人、精神7人)



企業の概況
冠婚葬祭業 業界最大手企業。
誕生以来愛され続け、全国で会員数90万口を超え、さらに成長を続けています。
結婚式場:ノートルダム、葬祭式場:典礼会館、仏壇墓石事業:合掌堂、介護事業:シャングリラ、ホテル事業:TIADなどで知名度抜群の企業です。
障害者雇用担当者への質問
障害者を雇用するようになったきっかけは?
2007年から障害者雇用を行っています。2016年10月には、専門の部署である「就業支援室」を立ち上げ、障害者雇用に積極的に取り組んでいます。
雇用するにあたって、企業の体制をどのように整えられましたか?
就業規則の休職規程を改定し、休職期間など柔軟な対応ができるようにしています。
体制づくりとしては、障害者を受け入れる店舗の所属長や、一緒に働くスタッフに障害者雇用の必要性や支援機関との連携、受け入れる方の障害特性を知ってもらい、受け入れ態勢を整えました。
また、あいサポート運動にも参加、全社研修を行い障害に対する理解を深めています。
障害者が仕事を始められた当初の様子はいかがでしたか?
当初は不安な表情をされている方が多いですが、職場環境や一緒に働く仲間に慣れてくると、生き生きとしたとても良い表情をされるようになりました。
愛グループの障害者雇用は、見学・実習(1週間程度)を必須としておりますので、入ってからのギャップがお互いにないようにしています。特に就業支援室の精神障害の方に対しては、まずは出勤を安定させることから進めています。そのため、福祉就労と一般就労の間から始めることができ、仕事を覚えることと両立してできていると感じていただけていると思います。
仕事をする上で、どのような配慮や工夫をされていますか?
専任の担当社員を配置し、仕事の割振り・進捗状況・何かあればすぐ相談できる環境を整えています。
また、会社の概要やルール等を説明するオリエンテーションや座談会、職業セミナーなども開催し、障害者の方が安心して続けられる職場づくりをしています。
採用してよかったと思うことは何でしょうか?また、社内にどのような変化がありましたか?
就業支援室は、所属部署で人財開発部の業務を行うことが多いですが、他部署の業務を引き受けた際、「助かった」「頼んでよかった」と言われることが多くなり、就業支援室の皆さんのモチベーションに繋がっています。
また、障害者雇用をしている部署の口コミにより「障害者雇用に協力できるよ」と言ってくれる所属長や、愛グループは秋田や岩手にもグループ会社があるのですが、東北にも障害者担当社員が配属されており、ゆっくりですが障害者雇用が社内に浸透してきたのではないかと感じます。
障害者雇用を検討されている他の企業へのアドバイスはありますか?
企業の環境や健常者の偏見、障害者個人の考えなど、障害者雇用は難しいと思います。しかし、障害者の可能性を否定しないでください。可能性の伸びしろは必ず誰にでもあります。自分自身で、また他者が限界を決めないでください。仕事の切出しが難しい場合もありますが、「これをやってもらったら、自分が助かる」というところからお願いし、信頼関係を結んで仕事をお願いしてみてはいかがでしょうか?実は、健常者と何ら変わらない仕事の頼み方だと私は考えています。障害の有無にかかわらず、興味のある方に「会社」を知っていただき、活躍の場を提供できればと考えています。
社員の紹介
Aさん
- 年齢:40歳代
- 障害種別:精神障害(うつ病)
- 勤続年数:9年
今の会社に入ろうと思った理由は?
会社のホームページを管理する業務に興味があり、面接を受けました。
今どのような仕事をされていますか?
面接を受けた部署で働くにはスキル不足だったので、別の部署で働いています。
(1)書類の電子化(スキャン)
(2)電子化したファイルを用途に合わせて名前変更(リネーム)
(3)伝票整理
(4)書類の破棄(シュレッダー)
(5)作業手順の文書化(作業手順書は予め準備いただいていたのですが、質問が多い内容や文章ではわかりにくい部分の画像追加など、元の書類に肉付けする形でブラッシュアップを行いました。)
(6)社内用指導テキストの校正
(7)業務に使用するエクセルツールの効率化
(8)社内システムの維持管理(補助)
などを行っています。
(1)~(5)が最初の頃にやっていた業務で、今でも人手が足りないときなどに私も参加します。そこから少しずつ私の得意分野に合わせた仕事を増やしていただき、(6)~(8)のような仕事を任せてもらえるようになりました。
仕事をしていて楽しいこと、うれしかったことは何でしょうか?
提案が採用され活用されていることを知ったときに達成感を感じます。
仕事をしていて大変なこと、苦労していることは何でしょうか?
特性を持った方が集まっている職場なので、私を含めて皆さんそれぞれに得手不得手が違うため、何かをお願いするときに配慮が必要なケースがあることです。
仕事をする上で特に気を付けていることは何でしょうか?
気持ちに余裕を持つこと、報連相、確認をしっかり行うことを心がけています。
今後はどのような内容の仕事をしてみたいですか?
令和元年に障害者職業生活相談員の資格を取得したので、自分自身の障害者としての目線を活かして障害者の定着率向上に寄与したいです。
また、社内システムに触れることが増え、SQL(データベース言語)を覚える必要がでてきました。これまで何となく触れてきたSQLに関する知見を深め、業務に役立てていきたいと考えています。
これから就職活動をする人へ応援メッセージをお願いします。
自分の病状や特性を他者に伝えることには抵抗を感じると思いますが、何も言わずに察して欲しいというのは相手にとって、とても困難なことであると、就職活動の際に職安の方に言われて目からウロコでした。
私は元来内向的で、うつ病の症状が重たいときには更に内に閉じこもってしまうのですが、そうなる前から毎日些細なことでも職場に伝えることで、症状が重くなる前に相談できる環境ができたと考えています。
自ら歩み寄ること、一歩踏み出すことはとても困難なことです。
ですが、それは職場の方も同じで、特性を持つ私達に歩み寄ることは私達が思っている以上に配慮と指導の境目を探す葛藤があるのだと思います。
だからこそ、まずは自分から『ここまでなら踏み込んでも大丈夫ですよ』という線引きを伝えることが、円滑な関係性を構築する近道だと思います。
こうした困難に立ち向かい、職場との相互理解が深まれば自分にとって働きやすい職場を得ることができるのだと実感しています。
Bさん
- 年齢:40歳代
- 障害種別:精神障害(発達障害)
- 勤続年数:1年
今の会社に入ろうと思った理由は?
ハローワークのHPで、障害者雇用について見ていて、大きい会社なのできっと障害者への配慮ができているんだろうなと思ったからです。
また家から近いのもとても良いと思いました。
今どのような仕事をされていますか?
通常業務と呼ばれるファイルの名前付けやデータのダウンロード、廃棄書類のシュレッダー処理、お客様に送るDM発送作業などをしています。
他にも依頼された業務をしていて、思っていたよりも様々な業務をしています。
どれもマニュアルがあり手順が明確なので、決められたことを決められた通りにする事や、繰り返して同じ業務をするのが苦にならない私に合っていました。
一日中シュレッダー作業をする日もあります。
仕事をしていて楽しいこと、うれしかったことは何でしょうか?
難しくはないけど誰かがしないと困るような仕事が多いので、自分が役に立てているんだろうなと思えて、嬉しいです。
落ち着いて正確に仕事をすることを求められているので、焦らなくていいですし、どんどん次の仕事や上を目指すようなことを言われないのが、とても嬉しいです。
仕事をしていて大変なこと、苦労していることは何でしょうか?
入ってすぐは、「こんなこと聞いていいのかな?」と、小さな疑問や不安を聞いていいのか悩みましたが、支援者の方にそのことを話して、会社と三者で話をする機会をもらいました。入って半年は、月一程度面談もあり、そこで色々と不安や疑問を聞いてもらい、とても安心しました。職場の空気感が読めずに戸惑うこともありましたが、そういった小さな不安も聞いてもらえ、一緒に解決策を探してもらえました。
なので今は特に思い浮かばないです。分からないことはその都度聞ける環境なので、安心して仕事をしています。
日々の調子は日報で伝えられますし、定期的な面談(半期面談)もあり、自分から発信できれば助けてもらえるのでありがたいです。
仕事をする上で特に気を付けていることは何でしょうか?
せっかちなところがあるので、つい急いで仕事を終わらせたくなってしまいます。
自分で自分に「落ち着いて!」と心の中で声掛けをしながら進めています。
今後はどのような内容の仕事をしてみたいですか?
文章を打つのが得意なので、手書きの文字をデータに起こす作業などしてみたいです。また就業支援室では作業マニュアルがあるので、そのブラッシュアップの手伝いなどができるといいなと思っています。
これから就職活動をする人へ応援メッセージをお願いします。
障害者雇用で働こうと思っている方は、みなさん得手不得手があると思います。
自分が得意なことや好きなことを伝えるのはもちろんですが、苦手なこと、頑張ったらできるけど時間がかかること、頑張ってみても難しいこともしっかり伝えられるようになるのが大事だと思います。
「できないからしません」と言ってしまうのは簡単ですが、「この作業のここはできるけど、ここはどうしてもこうなってしまう」と言うことが伝えられたら、支援者の方が一緒に「どうやったらできるのか」を考えてくれます。
一緒に考えることで、できる仕事が増えていくと思います。
自分の得手不得手、自分の症状などを伝えることで、日々の生活が豊かになると思いますので、怖がらずに伝えるようにできれば、きっと周囲が助けてくれると思います。
自分のことを知ってもらえるように発信して、それに応えてくれる職場に出会えることを願っています。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉部 障害福祉課
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