コミュニケーション支援の取り組み事例

ウェブ番号1005328  更新日 2021年2月10日

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宇部市では、障害のある人もない人も、ともに暮らせる共生のまちづくりの実現に向けて、障害のある人がそれぞれの特性に応じたコミュニケーションの手段が利用できるように、障害のある人のコミュニケーション支援の取り組みを推進しています。

その取り組み事例について、ご紹介いたします。

宇部市コミュニケーション支援促進助成金を活用した取り組み

コミュニケーション手段の導入経緯や効果など

波乗りクリニック(東岐波) 卓上型会話支援機器「コミューン」

当クリニックでは、院内診療のほかに、高齢の患者さんのための在宅医療も行っており、その中で、どのようにしたら円滑にコミュニケーションをとることができるか、そのためにはどのような手段があるのかと、日々考えていました。

そんなとき、「コミューン」の存在を知りました。「コミューン」とは、難聴者が聞き取りやすい音を作り出す会話支援機器で、補聴器を装用することなく「聴こえ」の支援が可能となります。

早速、コミュニケーション支援促進助成金を活用し、導入することにしました。

コミューンには、有線型と無線型がありますが、当クリニックでは、在宅医療でも使用できるように、無線型を導入しました。

患者さんからの反応は好評で、発達障害のお子さんも、デザイン性に興味を持たれるため、診察がスムーズに進みます。

このほかにも、「携帯型補聴器」や「もしもしホン」など、「聴こえ」のための支援機器を導入し、コミュニケーションの手段として、積極的に活用しています。

写真1
コミューン(正面)
写真2
コミューン(横)

きむら食堂(新天町) 点字メニュー

当食堂の利用者の中に、目の不自由な方がおられ、メニューを選ぶ際に、何か良い支援方法はないかと検討していたときに、コミュニケーション支援促進助成金制度のことを知り、点字メニューを作製する際の費用として、活用することにしました。

これまでの卓上用のメニューは紙ベースで、水に濡れると破れてしまう心配がありましたが、作製した点字メニューは、ラミネート加工したものに点字シールを貼るため、水や湿気に強く、心配なく店内に置くことができます。

今回の点字メニューの作製により、視覚障害の方にも利用しやすい食堂になったことがとても嬉しいです。

来店された健常者の方が、珍しそうに点字メニューの感触を確かめておられる姿を見て、普段、手にすることのない点字メニューを通じて、健常者の方にも視覚障害の方の生活を知るきっかけになれば良いと思います。

写真:きむら食堂の点字メニュー
点字メニュー

社会福祉法人むべの里 手話ハンドブック「ポケットコミュニケーション」

特別養護老人ホームの入居者の中に、聴覚障害の方が何人かおられ、普段から、コミュニケーションをとっているつもりではありましたが、手話でコミュニケーションをとることができたら、もっと喜んでもらえるだろうと思い、介護関係者のための手話ハンドブックを導入することにしました。

手話ハンドブックを実際に使ってみると、とても簡単で分かりやすく、名前のとおりポケットに入るので、必要なときにすぐに取り出すことができてとても便利です。

簡単な挨拶だけですが、職員全員が手話をすることで、ホーム全体が和やかで明るい雰囲気になり、積極的に手話を知ろうとする職員も出てきて、手話ハンドブックの導入が良い刺激になったと感じています。

また、これからますます、高齢で障害のある方が増えていくと思うので、さまざまな障害を勉強するきっかけになったと喜んでいます。

宇部医師会 点字ラベラー

視覚障害の方が所持する診察券に点字で病院名がわかるように、点字ラベラーを購入しました。機器は、医師会に配置し、医師会会員が共同で利用できるようにしています。

神原10区自治会 筆談用ボード及び専用ペン

毎月、神原ふれあいセンターで開催している高齢者との交流会に聴覚障害の方も参加されており、コミュニケーションを図るために、筆談用ボードを導入し、活用しています。

宇部市総合福祉会館食堂部 点字メニュー

障害の有無にかかわらず、安心して当食堂を利用することができるよう、点字メニューを作製しました。円滑にコミュニケーションを行う手段として、積極的に活用しています。

社会福祉法人南風荘を後援する会 手話通訳者の設置

総会の開催時に手話通訳者を設置し、コミュニケーションを円滑に行っています。

宇部市文化創造財団の取り組み

  1. 館内案内図…視覚障害の方が館内の経路を指で触って分かるように、ラミネート加工した館内図の経路に、木工用ボンドを利用して凹凸をつける。
  2. イベントガイド…視覚障害の会員に点訳版を発行。(年6回)
  3. チケット点訳版…視覚障害の会員がイベントチケット購入時に、点字版のチケットを作製。
  4. その他…郵送の際、封筒に点字シール「文化創造財団」を貼る。

取り組みの効果

  • 取り組みを始めてから、車いす使用の障害者の来館が増えた。
  • 障害者の会員が増えた。
  • 障害のある方から、取り組みを高く評価されることによって、さらに何ができるかを考えるようになった。今後は、落語など、手話通訳付きで開催できそうなイベントにも取り組む予定。

このページに関するお問い合わせ

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  • 障害者に対する差別の解消に関すること
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