麻しん(はしか)に注意しましょう
国内での麻しん(はしか)流行について(令和6年3月)
現在、海外における麻しん(はしか)の流行が報告されており、国内においても、海外からの輸入症例を契機とした感染伝播事例が報告されています。今後、更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。ウイルス性の感染症である麻しんは、感染力が非常に強く、特に予防接種を受けていない乳児や妊婦が発症すると重症化する可能性があります。
症状
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。生命に危険を及ぼすこともあります。
感染経路
他の人に感染する時期は、発症の1日前から解熱後3日までとされており、感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染などです。
感染が疑われたら
麻しんを疑う症状があった場合は、必ず受診前に医療機関に連絡し、麻しんを疑う旨を伝えた後、医療機関の指示に従い、早急に受診してください。
麻しん(はしか)の予防接種について
麻しんは感染力が強く、空気感染するため、手洗い、マスクのみでは予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。
麻しんの予防接種は、「MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)」、または「麻しん単独ワクチン」を用いて行います。
予防接種を希望される方は、かかりつけ医や医療機関にご相談ください。定期接種以外の方は任意接種(全額自己負担)となります。
生年月日 | 麻しんワクチン接種状況 |
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昭和47年(1972年)9月30日以前生まれの方 |
定期接種が行われていませんでしたが、自然に麻しんに感染し免疫がある人もいます。 |
昭和47年(1972年)10月1日から平成12年(2000年)4月1日生まれの方 |
定期接種1回の世代(追加接種措置対象で2回受けた方もいます)。 1回の場合、免疫が十分でない方もいます。 |
平成12年(2000年)4月2日以降の生まれの方 | 定期接種2回の世代。2回の接種歴があればほとんどの方は十分な免疫をもっています。 |
子どもの予防接種
定期接種対象のお子様は、公費(無料)で接種していただけます。
1歳から2歳の間に、麻しんや風しん(3日ばしか)にかかる可能性が高いので、1歳のお誕生日を迎えたらなるべく早く第1期の予防接種を受けるようにしましょう。
1回の接種で免疫が十分につかなかったり、年月がたって免疫が下がってくることを防ぐ目的で、2回の接種が行われています。
第2期の接種時期は、小学校入学前の1年間です。
定期接種対象者(無料で接種できる方)
区分 | 対象者 | 回数 |
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第1期 | 生後12か月から生後24か月に至るまでの間にある方(2歳の誕生日の前日まで) | 1回 |
第2期 | 小学校就学前の1年間(年長児) | 1回 |
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