第6回宇部市楠地域審議会 会議概要

ウェブ番号1009134  更新日 2021年2月10日

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  • 報告事項
    1. 過疎計画(新市建設計画)の進捗状況及び平成18年度予算について
    2. 都市計画マスタープラン(楠地域)地域別構想の素案について

1 開催日時

平成18年4月26日(水曜日),午後2時開会,午後4時45分閉会

2 開催場所

宇部市楠総合センター2階 中小会議室

3 出席委員

12名
藤本光昭、前田文樹、畑口百合巳、藤野洋子、黒瀬美紀子、矢原久登、千々松妙子、伊藤和子、西田孝雄、田坂吉弘、藤野暁夫、池田恵司

4 欠席委員

3名
大田壮助、小川二伸、山下啓三

5 出席職員

総合支所長、総合支所次長、地域振興課長、地域振興課長補佐、地域振興係長、総合政策課長、総合政策係長、都市計画部次長、都市計画課長、都市計画課長補佐、計画係長、楠分局生涯学習課長、楠水道課長、消防長、消防総務課長、消防総務課長補佐、楠総合支所各課長

6 会議次第

  1. 開会
  2. 地域審議会々長あいさつ
  3. 報告事項
    1. 過疎計画(新市建設計画)の進捗状況及び平成18年度予算について
      本田地域振興課長が資料に沿って説明
    2. 都市計画マスタープラン(楠地域)地域別構想の素案について
      細田都市計画課長がパワーポイントを使用し、資料に沿って説明
  4. その他
    1. 合併後の調整項目について
      本田地域振興課長が資料に沿って説明
    2. 新市後の実態調査について
      本田地域振興課長が資料に沿って説明
  5. 総合支所長あいさつ
  6. 閉会

7 会議経過

  1. 地域審議会会長あいさつ
  2. 皆さん、こんにちは。開会に当たりまして一言ご挨拶をさせていただきます。本日委員の皆様には、何かと公私に忙しい中、審議会を開催しましたところ、3名の方が欠席でありますが、ご参集いただきましてありがとうございます。また、市当局の皆さん方にも大変お忙しい中、説明役でご出席をいただき本当にありがとうございます。今日もどうか、よろしくお願いいたします。
    今回の審議会ですが、6回目ということになります。6回目とはいえ、まだ合併後、新市建設計画並びに過疎計画の面では、まだ2年度目ということになろうかと思います。その面では、今後、新市建設計画あるいは、過疎計画がスムーズに進行することを私ども審議会としては願うわけでありまして、どうか本年度も後ほど予算の説明があろうかと思いますが、この辺が円滑に予算化されていることを見守らなくてはなりませんし、その期待に添うよう審議会としても、見守っていくことが私どもに課せられた役割と思います。
    また、委員さんには説明された案件について、建設的な意見をどしどし申していただき、そして、市当局におかれましてはこれらの意見について、十分その意見が今後の役割の中に反映されることを願うわけでございます。どうか、その辺につきましても、委員の皆さんの積極的なご意見をお願いしたいと思います。本日の審議事項でございますが、どちらかというと報告事項が主になるわけでございますが、ひとつには、本年度の当初予算の内容、その中に過疎計画がどのように網羅されているかということをお聞きしたいと思います。それから、もうひとつ大きな点は、都市計画マスタープラン、昨年度から取り組んでいただいてようやく素案ができたようでございます。この素案について、今後の楠地域での都市計画事業等の構想ということになろうと思いますので、その辺についても十分検討をいただいたらと思います。その他、合併後の調整項目ということで合併協議会で協定項目以外での調整部分として残っておりましたものがこの3月の広報で「地域だより」ということで配布されたかと思います。皆さん方も既に目を通しておられると思いますが、それらについての調整項目の報告、それと昨年の11月の審議会の折に、私が最後の挨拶の中でアンケート調査も今後検討すべきではなかろうかと意見を言ったわけですが、それに基づいてかどうか分かりませんが、早速3月にそのアンケートも調査をされ結果報告もあるようでございますので、それらについて実質的には5件の報告案件の審議であります。どうか、積極的な意見提言をいただきまして、本日の議事について、スムーズに進行いたしますようご協力のほどよろしくお願いいたしまして、挨拶といたします。
  3. 報告事項
    1. 過疎計画(新市建設計画)の進捗状況及び平成18年度予算について
      本田地域振興課長
      資料1、当初予算の概要ならびに資料2、過疎計画進捗状況をもって説明いたしたいと思っております。失礼ですが、座らせて説明させていただきます。資料1のほうでございますけど、平成18年度当初予算(案)の概要とあります。2月に作成されたものでございまして、3月議会議決済みでございますので案という言葉は除いて考えていただけたらと思っております。楠地域の予算を説明してまいるところですけど、全体的にもふれて、1枚めくっていただきまして、宇部市の予算は、一般会計で579億7,000万円でございます。隣の頁に特別会計が出ておりますけど、603億3,180万円でございます。関係あるところを見てまいりますと、17頁をお開きいただきますと、重点戦略でございます。下のほうに農業振興ビジョン推進と温泉の活用と出ております。また後ほど説明させていただきます。次に24頁でございます、これは地域コミュニティの充実のくだりでございます、中ほどに(仮称)ふるさと学習館建設事業とございます。また後ほど説明させていただきます。各部の予算の中にございますけど、45頁でございます、一番上のところに団体営ほ場整備事業、これは椋並地区のことでございます。それから、49頁、一番上に都市計画マスタープラン(楠地域)の策定ということで、今日また後ほど説明があるところでございます。その次の頁、50頁でございます、一番上に地籍調査経費とあります。藤河内と船木、この内の船木の部分は楠地域の予算ということになります。それから、52頁が楠総合支所に関わる専属の予算のところであります。総合支所費のほうでは総合支所管理運営経費、プロジェクト推進経費、出張所管理運営経費と挙がっております。農業振興ビジョンは、4点に分かれて書かれておりまして、また後ほど説明させていただきます。55頁でございます、教育委員会のところで「国民文化祭・やまぐち2006」と冒頭にあり4番目に美術展(書)とあります。楠の万倉で行います事業でございます。次の56頁には再掲になりますけど、ふるさと学習館建設費と掲げられております。58頁が消防本部のところでございます、消防施設費で楠消防出張所の増改築工事なり、また下のほうの防火水槽なり、楠地域に関連した予算でございます。また後にご説明させていただきます。61頁を開いていただきますと、楠地域の主な予算ということでございます。これに基づきまして、上から順次説明させていただきたいと思っております。まず、生活バス路線の維持でございます。これは、不採算路線の補助ということで平日の便数でしたら107便ぐらいが不採算路線でございます。これに対する補助。代替バスというのはご承知かと思いますけど、船木~吉部間あるいは、船木~堀越便、各々吉部線が13便、堀越線が7便あります。これを100円で運行しています。予算額は右に出ておりますけど、それに関わる費用として、4,268万3,000円ということでございます。次が、上水道の整備、これは、上水道統合事業ということでございまして、上水道の統合に向けて西宇部から船木の間の配水管を敷設する工事でございます。昨年度から始まっておりまして、20年度までで進めていこうということで、18年度では1,360mを敷設しようというところでございます。それから、総合支所の管理経費がその次に出てきております。これは、総合支所関連の維持管理経費でございます。光熱費とか、修繕料とか、委託料、それから地域だより「くすのき」、あるいは吉部住宅団地の販売促進費なんかも含んでおります。予算は右のほうに書いてあります。それから、プロジェクトの推進、これは地域審議会に関わる予算であります。年3回程度の予算を見込ませていただいております。民生費に入りまして、高齢者バス優待乗車助成でございます。これは、70歳以上の高齢者の方のバス助成でございます。一乗車が100円ということで、宇部市営バスと、船鉄バスは宇部行きあるいは、宇部市内行きを対象としているところでございます。それから、障害者バス優待乗車助成がございます。これは、障害者に無料バス乗車証を交付するものでございます。対象は、身障者手帳1級から3級の方、あるいは療育手帳A、Bそれから精神障害者手帳1級から3級の方が対象となっております。無料でございます。それから、多子世帯子育て費用の軽減でございます。少子化対策で、第3子以降、3歳未満児を対象としております。保育所に入所していない場合は、月に1万5,000円の育児支援金。保育所入所の場合は、保育料無料ということでございます。これは、市長マニフェストによって平成17年度から実施されているところでございます。次、衛生費に入りまして、自然環境の調査でございます。これは、楠地域の動植物、昆虫等自然生態系の調査をしようとしているものでございます。平成18年度から20年度、宇部市のほうでは既に平成11年度から14年度で実施されているところでございます。それから、ごみの収集でございます。楠地域内のごみの収集経費、5,498万2,000円で、ほとんどを占めております。それから、楠清掃センターの維持管理経費が入っております。これは、宇部のリサイクルプラザで受け入れ困難なことが生じた場合には、緊急の処理施設として利用を考えております。それから、し尿の収集・処分です。これは、小野田楠清掃施設組合負担金が3,093万5,000円でございますし、し尿収集業務委託のほうが2,319万4,000円でございます。それから、浄化槽の設置助成でございます。これは、下水道の認可区域外あるいは農業集落排水の事業区域外において浄化槽設置者に補助をしようとするものです。5人槽、7人槽、10人槽とありますが、各々設置経費の40%くらいを補助しております。また、水道水源地区、万倉でいえば、正法寺浄水場よりも上流といった所になりますが、こういったところにつきましては、上乗せ措置がありまして20%補助金上乗せといったことがございます。それから、中山間地域支払補助でございます。これは、中山間地域等の農地の荒廃を防止する、あるいは農業集落の維持ということを目的に補助しております。楠地域は、143.2ヘクタールで、12の集落協定と1の個別協定が行われ、そこに対する助成でございます。それから、団体営ほ場整備、これが区画整理事業でございます。椋並地区の3.2ヘクタールと昨年度から19年度までの予定で行われているところでございます。それから、農業振興ビジョンの推進でございます。先ほども書いておりましたけど、大きく4つに分かれております。中山間地域総合整備事業といたしまして、万倉ふれあいセンター南側のほ場整備、今後の施設整備に向けた敷地整備、水路整備、そういったハード面を行うのが一点でございます。二点目は、都市地方連携推進事業としまして温浴施設建設に伴う調査、あるいは実施設計を行うことが二点目でございます。三点目として、元気な地域づくり交付金事業、この中で地産地消の推進とかワークショップを開催していきます。四点目として、楠地域農業振興経費とあります。これは楠四季菜市、あるいは温泉源の管理運営経費といったようなことがございます。そういった四点をまとめて農業振興ビジョンの推進ということが掲げられております。それから、商工費に入ります。企業団地の維持管理ということで、これは小野田・楠企業団地のことでございます。全体では、19区画、22.3ヘクタールでございます。楠地域が、4区画、4.75ヘクタールでございます。ここに対する借入金の利子補給の補助をしているということであります。それから、芸文フェスタ助成。楠地域の一大イベントでございます。今年度も11月12日にこの総合センター周辺で開催が予定されていると聞いております。それから、都市計画マスタープラン作成です。これは、楠地域の長期的、総合的な都市計画の指針となるもので、昨年、今年度の継続事業です。それから、地籍調査経費でございます。これは、平成18年度旧宇部市のほうでは藤河内地区、楠地域では船木、合わせて2.12ヘクタールを行う内、この船木地区は0.97平方キロメートルで、船木の奥畑を実施するということでございます。それから、市道整備事業でございます。小坂線の新設工事、福間線の用地測量取得なり、矢橋線の測量設計、あるいは栄町宗方線でございますけど、歩道を設置し、これで全線貫通するということでございます。他に市道の草刈等維持管理経費等全般を含めてこの予算額になっているところでございます。それから、消防費でございます。これは、消防出張所の体制強化といたしまして4人増、11人体制が15人に増やされます。研修期間がありますから、10月ぐらいからと聞いております。これにより、昼間変則的ではありますが、二班での出動が可能になろうということでございます。それから、消防施設整備事業でございます。これは、防火水槽を吉部4区に造ろうと考えております。40トン級。あるいは、楠消防出張所の増改築工事ということで増員に伴う仮眠室を増築しようということで、44.3平方メートルでございます。以上などの事業でございます。教育費でございます。吉部小プールの整備、これはプールサイドの改修とプールトイレの水洗化を行うものでございます。それから、中学校の増築設計でございます。これは、別棟として音楽室の建築設計をするものでございます。来年度に本館の音楽室を普通教室に変更させようと、つまり、35人学級に対応していくために一つ増やさなくてはいけませんので、別棟の音楽棟の建築設計を行うということでございます。それから、特殊教育の推進。万倉小には従来、障害児指導の経緯がございましたので、そこに配置をいただいております。それから、楠中には障害の生徒が三人ほどいらっしゃいますので、衛生向上のためにシャワーを保健室に設置しようということでございます。それから、ふるさと学習館建設。資料館・図書館・学習の複合機能を有する総合施設です。18年度は敷地測量業務、あるいは敷地造成外溝設計業務といったようなこと、あるいは追加土地購入が、2,166平方メートルということで増額されてきております。カントリーマラソンでございます。これは、合併後3回目になります。宇部市としては、全国大会として21回目ということになります。19年の3月18日の開催予定です。万倉ふれあいセンターをスタート・ゴールで考えております。下水道に移ります。大船台、勝負ヶ浴、新町、堂城ヶ丘等14路線3,147mを敷設しようとするものでございます。それから、浸水対策。これは、船木の新町地区でございますけど、浸水対策のための用地測量といったようなところでございます。大体、以上のようなことが掲げられておりまして、全体で10億339万8,000円というのが予算額になっております。前年度比8.5%増ということになっております。もう一点、資料2のほうを見ていただきましたら、過疎計画事業進捗状況のほうで、先ほど説明しましたので、大きく増減したところなり説明がなったところの事業を説明したらと思います。1ページを見ていただきましたら、中ほどに農業振興ビジョンと掲げられております。これは、ほ場整備関係が万倉ふれあいセンターの南側ですけど、ほ場整備の事業が始まることで、皆増したものでございます。6,400万円でございます。3ページを見ていただきますと、道路で小坂線がございます。これは、昨年度が4,100万円で、今年度が1,000万円でございます。随分下がっておりますが、これは橋ができ上がっておりますので、大幅に減額されているところでございます。それから、3ページの一番下を見ていただきましたら、ケーブルテレビジョン整備事業。これは、船木から吉部までケーブルテレビ網が完成いたしましたので、皆減でございます。1億8,200万かかっていたところでございます。5ページでございます、上水道統合事業が一番上にございますが、3,900万が1億4,100万と増額されております。統合の配管工事が大きく伸びてきたといったことでございます。それから、下から二つ目に処理場建設高率事業。これは、皆減になっております。浄化センターの増設工事が16、17年度で完了したところでございます。それから6ページになります、今富ダム周辺整備事業などがあります。これは、例年行われているダム公園の整備なり、桜並木の剪定、除草といったようなことで少し下がっていますが計上されております。8ページになります、この高齢者等の保健及び、福祉ということは先ほどの主要事業には出てきておりませんでした。その中で、上から二つ目の事業内容にあります在宅介護支援センター、18年度はゼロになっております。これは、扶老会にありました在宅介護支援センターに対する補助金が無くなりまして、高齢福祉課内に地域包括支援センターを作ってそれで対応しようということでございます。それから、その他の二番目ですが配食サービス、高齢者生活支援事業。事業そのものは、継続されますが、一般会計で行っておりましたものを特別会計で行うことになったということでゼロになっております。それから、障害者福祉タクシー。障害者に対するタクシー補助でございます。これは基本運賃を無料にということ、対象者は、障害者手帳1級から3級、あるいは療育手帳Aの方が対象になっております。それから、最後のページになりますが11ページのふるさと学習館建設事業。昨年は、基本計画のみの344万8,000円でしたが、今年度は用地取得を加えたということで、6,500万に増額されております。総計、トータルでは、9億7,300万だったところが、18年度、8億9,800万ということで、7,400万くらい減額しております。少し補足させてもらいますと、先ほどの予算概要とこの過疎計画執行状況では18年度の予算額に相違が見られます。これは当初予算の概要のほうでは、総合支所の管理運営経費とごみの収集経費などが入っておりましたが、その楠分を按分しております。そういったことで増えているところがあると思います。過疎計画のほうでは、過疎計画に挙がっているものとその関連事業が抽出されているところで、少し少ないといったところかなと思います。それから、各々の事業でございますけど、こちらの楠総合支所だけでなく本課のほうでも担当しているものがたくさんありますので、思うように説明できなかったことをご了承いただけたらと思います。以上でございます。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。
      それでは、ただ今、それぞれの予算と過疎計画の進捗状況及び過疎計画の本年度の予算について、大まかに説明があったわけですが、この両方、関連がありますので一緒にご質問、ご意見があれば伺いたいと思います。どなたからでもよろしいのでお願いをいたします。
      【池田委員】
      それでは、18年度予算過疎債の面でご質問しますが、新市建設計画、資料編の中に安全な暮らしの確保ということで、消防施設整備事業という中に、消防ポンプ自動車の購入とか、消防施設楠消防出張所、消防庁舎及び鉄骨造のホース乾燥等の建築建て替えとかありますが、この件について、この辺が全く今年度予算の中に組まれてないようにお見受けするわけでございます。それと、人員も4名増えて15名と書いてありますが、平成17年1月のときの審議会では、この計画は5年で出張所の整備を行い、人員体制は17人にしたいと、17人ということは、北部出張所並みの規模ではないかと私は思うわけです。当然、楠地域は、北部出張所の管轄する地域より広さは少し狭いですが、かなりの広さがあり、人口も7,000人とかなりの人口が全体に広がっているわけです。全国的に災害も多くなっておるわけですので、とにかく楠消防出張所を北部並みに拡げるような今後の考えが必要ではないかと思います。それと、建て替えは当然ですが、用地もいまの用地では少ないので建て替え事業の中に消防庁舎建設用地取得というのがありますが、楠消防団もポンプ操法の訓練は総合センターの駐車場を利用して訓練しますが、駐車場の車の移動とか手間取って訓練時間が遅くなり団員の皆さんに迷惑をかけた面もあります。そういうことも考えてできれば用地取得の辺も考えていただければと考えております。
      それと、車両点検整備機材一式という、ここ辺の整備の充実がちょっとあいまいな面があるので、そこ辺のことを何か回答できればお願いしたいと思います。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。
      今、質問がありました件について、当局の答えが、できればお願いをします。
      【矢野消防長】
      お答えをいたします。楠地域の消防力の充実ということでございますが、昨年、一昨年の火災発生件数は、楠地域、6、7件といったところでございます。旧宇部市北部地域そのものの火災発生件数は、10件強でございます。火災件数で申しますと、北部地域のほうが多いと、人口はと申しますと、こちらが7千何ぼで、北部が5千幾らというような格好で1.5倍くらい楠地域が多い。面積はと申しますと、0.7倍くらいこちらが小さいというような状況でございます。そういうことで安全、安心を直ちに確保していくということは、非常に大切なことであろうかというふうに思っております。そういった意味で、この過疎地域自立促進計画或いは、新市建設計画で盛られた項目については、できる限り早くその実現を見たいというふうに考えております。また、直ちに対応すべき問題もございますので、今回4人増員をいたしました。今、全体で市の職員を150人減らそうとかいうような計画の中で消防署職員を4人増やすという状況でございます。北部出張所並みということを現在目指しております。ただ、先ほど15人だとか17人だとか絶対数を申されましたけど、これは194人に消防署職員の全体数を4人増員したわけでございまして、194人の全体配置の中でなるべく北部と楠は条件が似通っていますので、条件を統一していくよう方向で努力したいということでございまして、例えば、職員が途中で退職をするだとか、休職するだとかあるいは、育児休暇をとるだとかいろんな条件がございます。ですので、今すぐ絶対数を申し上げるということには至りません。しかしながら、条件が似通っているところについては同じような消防力を充実していくという方向には変わりございません。以上でございます。
      【藤野会長】
      よろしいですか。
      【池田委員】
      丁寧に説明していただきましてありがとうございます。昨年の11月のときの審議会のときに消防庁舎建設の用地取得の話が出たと思いますが、そのときの回答の中で、今、興産病院前の消防があるんですかね、そこがもう用地取得が済んでおるんで2、3年くらい待ってくれというような回答があったかと思うんです。確かそういうふうに聞いたような気がするんですけど、そこ辺はいかがでしょうか。
      【山田総合支所次長】
      昨年の審議会のときに消防本部は出席がなかったと思いますが、確かその時、横屋前支所長がお答えしたと思います。内容は、以前からの課題になっておりました東部出張所の用地を確保するということで、今、その辺が先行するということから楠の出張所の整備については、今後の取り組みということでお答えをしたと思います。したがって、そのとき具体的に楠出張所の用地をどういう規模でとか、詳細な回答はして無かったと思いますけど。以上でございます。
      【藤野会長】
      今、消防施設に係る問題について意見が出たわけですが、もともと過疎計画、新市建設計画には、消防庁舎の建て替えという事業が入っておるわけです。規模的には北部出張所並みにということが大前提にありますので、この辺は是非お忘れなく、この問題に今後取り組んでいただいたらというふうに思います。
      他にご意見ございませんか。はい、どうぞ。
      【畑口委員】
      関連することかどうか、ちょっと分かりませんけど、素人考えで聞いてみたいと思いますが、合併当時に合併をすると合併特例債というものが起債されるということを聞いております。それと、楠町時代に過疎債というのがあったわけですが、この執行状況というか、そういうものが分かればお願いします。
      【藤野会長】
      はい、今の質問は、特例債なり過疎債なりがこれまで合併後、特に17年度どれほど充当されたかということではなかろうかと思います。そして18年度予算にはどれほど見込まれておるかというふうなことだろうと思います。わかりますか。はい、お願いします。
      【白石総合政策課長】
      はい、お答えいたします。平成18年度の当初予算での計上分として申し上げたいと思います。執行状況という数字をいま持っておりませんので、平成18年度の当初予算計上分ということで申し上げたいと思います。まず合併特例債でございますが、事業費が14の事業で23億2,989万円に対しまして、特例債の充当額13億9,790万円、それから過疎債の充当の予定の事業でございますけど、3つの事業に対しましてその全体の事業費が8,260万2,000円が事業費でございます。それのうち、過疎債の充当を予定しておりますのが7,480万円。以上でございます。
      【藤野会長】
      畑口委員さん、よろしいですか。今、説明されたのは、多分8,260万2,000円というのが過疎債になじむ事業として、そのうちに過疎債を今、見込んでおられるのが7,480万円ということだと思います。そういうことですね。合併特例債は市全体を考えた予算額、事業ベースでの14件に対するものということですか。
      【白石総合政策課長】
      特例債というのは合併をする、この場合は旧宇部市と旧楠町とでございますが、全体が新しい市になる際に使う事業ということでございますので、旧楠町だけではなくて旧宇部市の部分の事業も入っております。
      【藤野会長】
      ちょっといまのに関連して私からいいですか。過疎債の部分ですが対象事業、本年度は3件しかございませんか。
      【白石総合政策課長】
      失礼しました。先ほどの3事業と申しましたのは、一般会計の計上分でございまして、特別会計の方はいま手持ちの数字を持っておりません。失礼いたしました。
      【藤野会長】
      どうも、少ないなと思っておりました。他にご意見ございませんか。はい、お願いします。
      【西田委員】
      2、3お聞きしたいと思います。一つは、市民生活部の関係で地域コミュニティモデル校区助成金というのがあるわけでございますが、校区社協も宇部市は21、楠は吉部、万倉、船木と3校区あって、それを地区社協というふうに言いまして、地区社協で私どもは対応しているわけであります。楠の住民は3月末で7,200人を切っております。こういう関係で校区ごとに校区社協を作れって言われてもゆくゆくはそういうふうに宇部市の例に倣うということでございますが、ここにまたこういうコミュニティ組織を強化すると、こういうことで市町村も大きな柱を立てて対応しておられますが、この辺、楠は、3ふれあいセンターでそういったコミュニティ活動、あるいは校区社協も地区社協から分離してそちらの方で対応すべきじゃないかとこういうような意見もありますが、市当局としてその辺はどういうふうにこれから楠地区のそういうコミュニティのあり方を考えておられるのか、その辺をまずお聞かせいただきたいと思います。
      それから、ちょっとあちこちになりますが、芸文フェスタの補助金が大分下がってきておると思います。これは、関係者が集まって大分苦労されると思いますが、やはり芸文フェスタっていうのは楠地区では、大変住民からも喜んでいただいている事業ではなかろうかと、もちろん地域の皆さんが協力したり、あるいは関係機関、団体が協力するのは当然でございますが、その辺随分減りますとやはり事業を進めていくのに困りはしないだろうかとちょっとそういう不安が、宇部市の新川祭りのようにもう行政とは関係なしにおやりになろうと思うんでございますが、まず、この地域は多少すぐ行政から離されるとつらいなというふうに感じるわけでございます。
      それから、もう一つ、今、小野田との境の所に団地がございますが、あれは張り付いた企業がありますか、あるいはそこに進出したいというような企業があるかないか、どうも江汐公園のほうに行くのにあまり工場が、建屋が見られませんのでその辺どういうふうになっているか、お聞かせいただきたいと思います。
      それから、最後でございますが、実は私のほうが5月1日から宇部市社協で「虹の家」っていうデイサービスを大野の瑞松庵の下のところにオープンさせます。現在、総合センターの一階でデイサービスをやってますけど定員が26名、たくさん申し込みがありまして、よその事業所に回すのを、社協としては社協に頼っていけばどうにかなるかなと思っておられるのに、どうにもならないということで、当面15人の定員で、今、建物をお借りして、2号店としてこれをやるわけでございます。総合センターの一階を使用するのも、今、福祉部のほうでは年間400万円前後使用料をいただきたいということで、確かに社協の事業で、介護保険事業でやっておるわけでございますけど、デイサービスだけでもそれだけの使用料を払うと毎年、これは経営的にも厳しいけれども、前回大変厳しいじゃないかというお話を私がしたんですけど、もうこれは市としてどうにもならないということで、それはそれで私ども知恵を出したり、工夫をしたりしたいと思っているんです。これに関係して、今、吉部と万倉に生きがいデイサービスがあります。これもこの10月からは利用を半減したいと、来年からはその事業を辞めたいと、ということになるとあの建物両方、楠町時代に建てていただいて、介護予防についてその施設でできるだけ介護保険を使わないように、生きがいとしてサービスをしてきたわけですが、その建物を来年から市がどうゆうふうに考えられるのか分かりませんが、事業はやらないと、何か良い利用方法があったら逆に教えてくれという言い方でございまして、その辺介護保険制度が改正になりましたけれども、今、介護予防は包括支援センターの方で対応するということになっておりますけど、その施設もどういうふうにこれから行政として利用を考えておられるのか、何か知恵とかこういうふうに考えているよというのが分かれば教えていただきたいというふうに思います。長くなりました、すみません。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。4点ないしは5点について質問、意見がございました。まず、コミュニティ関係についてお答えができますか。
      【岡田市民生活課長】
      市民生活課の岡田と申します。お世話になります。コミュニティの関係で、今、地区社協と校区社協とその辺をどういうふうに整理されるのか、というご質問ですが、実は楠地区の場合は宇部市とは当然過去の、歴史が違うわけですけど、社協も自治会連合会も楠地区で一つ、それから他にも団体で各ふれあいセンターごとに組織されてない団体がたくさんあります。その辺で今から当然その辺の整理をしていかなければならないという状況でございます。それで、5月終わりから6月にかけて各種活動されている団体の役員さんたちを集めて、研修会を開いていきたいと思っております。基本的には、ふれあいセンターごとにコミュニティ推進協議会を作るわけですから、その中にそれぞれの組織に入っていただきたいという希望は持っておりますが、今のところ皆さんと相談しながら、組織していきたいということで、はっきり方向性というのはつかめてはいない状況でございます。それから、一番最後のデイサービスの関係ですか、今、保健福祉課が無くなりまして、市民生活課が現在、保健福祉係を担当しているわけですが、これについてどちらかというと本課対応ということで、私の方は十分な資料を持っておりませんので、大変申し訳ないですが、この席では答えることができません。すみませんが、そういうことでお願いします。
      【藤野会長】
      今のデイサービスの件についてですが、こちらの総合支所では答えられないということですが、この辺については、答えを聞いて質問された西田委員さんに答えてあげるようにできますか。
      【岡田市民生活課長】
      はい、分かりました。そのようにしたいと思います。
      【藤野会長】
      お願いします。いずれにしてもここでは対応できない、答えが出せないという、これが一番困るわけでございます。やはり、総合支所でも何もかも答弁ができるという形になっていただかないと困りますので、この審議会の委員だけでなしに特に住民の皆さんが一番困るわけでございます。その辺については支所長さん、よろしくお願いいたします。
      それでは、次の芸文フェスタが減額になったという事由について答えができますか。
      【森部経済課長】
      経済課の森部と申します。よろしくお願いいたします。楠芸文フェスタの件につきましては、本日の午前中に本年度の第15回のフェスタの実行委員会の第1回目を開催いたしました。そのときにもご説明をしたわけですが、前年度が360万円から260万円に100万円減額ということで、非常に厳しい財政の中で減額になったということでございます。これの対応につきましては、大変厳しい状況ではございますが、今日の委員会の中では歳入、歳出双方を見直していこうということで、歳入につきましては賛助金の拡大ということで、法人関係の広告それから、個人賛助金これらをどう広く集めていくかということについて、いろいろ基本的な方針を検討いたしまして、詳細につきましては後日幹事会等で検討していくということで、基本的なお話をさせていただいて委員会ではそういう方向で努力していこうということになっております。
      それから、小野田楠企業団地の話が出ましたが、これにつきましてはご存知かと思いますが19区画ございまして、うち4区画が宇部市分ということでございます。これについては、どちらの分も19区画ともいまだ1件もまだ張り付いていないという状況でございます。これにつきましては、県と山陽小野田市、宇部市の三者で推進並びに運営の協議会を設置しておりまして、そちらでいろんな推進方策、対策等を検討しているということでございます。その詳細につきましては、現時点では経済部の工業振興課の方が協議会対応しておりますので、直近の詳細を存じ上げませんが、基本的にはさっきお話があったように張り付きはどうかということであれば、現時点ではまだないという状況でございます。以上でございます。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。西田委員さん、よろしいですか。他にございませんか。はい、お願いします。
      【前田委員】
      それでは、産業の振興についてお伺いしたいと思います。皆様方は、合併する前の楠地区というものの産業の中心は農業ということであるということは皆さんもご認識があるかと思います。その中で、今、申しましたように、農業の振興についてお尋ねなり、ご意見を申し上げたいと思います。
      最初に、昨年、農業振興ということで四季菜の市場というものを設置されました。それについて今年も予算があるわけですが、私が感じたこと、あるいは、聞いた範囲によりますと、今、農業の問題は皆さんご存知のように平成19年度から新しい安定所得対策という戦後大幅な農業改革ということで示されているわけでございますけど、この中で、四季菜というものを設置されるという振興のもとに行われるわけでございます。その中で私が思うにはまず、あそこは率直に申しまして場所が悪いのではないかということをまず一点聞きたいということと、それと今の運営の状況、どういうふうな状況になっておるかということを聞きたいと思います。それと私の意見としては、あそこを代えてどこか他にやる考えはないか、その辺もついでにお尋ねしたいと思います。
      それと、農業生産基盤整備ということで温泉開発の一画の中で、温泉開発を含めて農業の振興というものがなされようとしているわけでございますけど、その青写真というか、計画というものは、いろんな温泉を考える会とか、或いはいろんな会で、要はたくさん立派な絵ができているようでございますけれども、私が感じるにはそのメインはなんだと、何がメインで温泉を開発するのかと、やはり、お客さんが来られて地域が盛り上がらなくては、本当の意味がないわけでございますので、その辺を小さい事はたくさんあると思いますが、具体的に一つくらいメインは何かということを教えてもらいたいと思っております。先ほど申しましたように、楠町の産業は農業であるということを、まず、忘れてもらっては困るということです。特に今の行政、或いは、政治の中では農業を語る人間、例えば議員なんかでもだんだん少なくなっておるわけなんです。ところが、われわれ過疎地域にいる者といたしましては、農業が滅びると地域が滅びるんですよ。村が無くなる。そういう実態ですから、やはり行政がそういうことを見つめていただいて振興に力を入れるということが必要と私は思います。その辺も含めてご答弁願いたいと思います。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。それでは、お願いします。
      【森部経済課長】
      経済課の森部と申します。よろしくお願いします。今の四季菜市の件につきましては、昨年の12月3日に設立、発足いたしまして4ヶ月余りという状況でございます。まだまだ当初目標に達していないという状況で、農産物等でございますのでやはり、一回り等しないとなかなか作物も収穫までいかないということでその辺が今、立ち上げ期というふうに考えております。場所のお話でございますが、先ほど言われた将来の万倉地区に計画しております農業振興ビジョンのコア施設、これの中に農産物直売所を計画しております。これに移行するための一つの準備期間というふうな位置づけをしておりまして、運営なり、生産農家の確保なり生鮮だけでなくて農産物加工品等も当然考えておりますので、加工所との連携、JAとの連携等で今からいろんな開発、加工していくということも含めて、今、準備期間というふうに考えています。また、場所の問題ですが、おっしゃるように国道の近くではあるんですが、出入り口等、交通量、それから信号、こういう面で若干不便な面等ございまして、立地条件が格段優れているというふうには確かに思っておりません。で、ございますけど、将来の農業振興ビジョンの直売所につながる準備期間ということで今から、1年、2年とかけて段階的に向上させていこうということで行政だけではなくて会員の皆さん、関係機関、農協、美祢農林事務所等と連携しながら、今、いろんな検討をしながら進めているというところでございます。
      次のご質問の農業振興ビジョンの中心は何かということでございますが、基本的にはさっきおっしゃったようにこの楠地域の地場産業なり主要産業は農業であると、それから農業と地域の活性化なり、集落等維持、こういうことも密接に絡んでおるというふうに認識しております。そういう視点で農業振興ビジョンは、農業の活性化、振興と地域の活性化、地域起こしというふうなテーマでやっております。温浴施設等の位置づけは何かということでございますが、基本的にはいろんな農業のあり方があるわけですけど、地産地消とか第6次産業化とかいう言い方をしておりますが、いろんな形のものを動かすことも必要ですが、人を動かした交流型農業によるものを、今、イメージしておりまして、その集客力として温泉を活用し、そこに農産物の直売所であるとか、レストランであるとか研修交流施設であるとか、体験交流施設であるとか、建物だけではなくてモデル農園それから体験農園、こういうものも設置しまして総合的なコンセプトで魅力あるコア施設を作り、かつ、それを起爆剤に地域に広げていくというような考え方で進めております。以上でございます。
      【藤野会長】
      はい、お願いします。
      【前田委員】
      概略、わたしも知識を多少持っておりますから分かりますけど、そこでやはり、より具体化するには、現実的に行政主導でやられているのですか、それとも地域、或いは団体との協力が必要ということですが、特に、農業団体である農協というものがあるわけで、今、農協との連帯的な協議会と申しますか、お話し合い、どういうふうな形でされておりますか、それとこういうふうな計画があるということを説明されましたが、いわゆる事業主体はどこがやるんですか。その辺も含めてお願いしたいと思います。
      【藤野会長】
      はい、お願いします。
      【森部経済課長】
      事業主体というお話からさせていただきますと、今、言われたように行政主導という形で、私も十数年農政をやりましたが、行政主導でやってあまり成功した事例がないということでございまして、行政は協働といいますか一緒に又はお手伝いし連携してやるという形で、やはり農家なり会員なり皆さんと一緒にやらないと上手くいかないと、それも企画立案段階から運営まで一緒にやるというような考え方をしておりまして、今、全般的にはそういう考え方で進んでおります。ただ、いろんなハードとかいろんなものについては公設といいますか、市が国・県等の有利な補助制度等活用しながら進んだ方が有利という面もございますので、公設・民営的なニュアンスで進むこともございますし、民間主導でやることもあるということで、特にその辺は行政主導ではなくて連携・協働という観点でやっております。よろしいでしょうか。
      すいません。さっき農協との連携ということも申し上げました。農協との関係については、さまざまな本所との連携会議がございます。その中で、特に私どもが重視しておりますのは、この楠地域の実務的な会議を毎月やっております。実は、明日もあるわけなんですが、農協、営農センター、経済課それから美祢農林事務所、これらの機関の地域の担当者、実務レベルの者が集まりまして具体的な計画、又は具体的な連携した実施、これを毎月協議しながら進めておりまして、私としては昔からの伝統なんですが、非常にこれは有意義な会議だというふうに考えておりまして、そういう形で現場では進めております。大きな部分では本所の方がありますので、本所の方の営農関係であるとか、そういう形で大きな枠組みのご相談をさせていただいておるというふうな形で連携させていただいております。以上でございます。
      【藤野会長】
      よろしいですか。はい、そうぞ。
      【前田委員】
      予算の問題ですけど、先ほども楠地域の主な予算ということで約10%減っているわけでございますけど、本来、財政はどこの自治体も厳しい、予算は減額されているということなんですけど、実態としてこういうことを言うのは私の本意ではないんですが、宇部市それから元の楠、いわゆる減額の比率は、どのくらいになっておりますか。ちょっと、聞きたいのですが。
      【藤野会長】
      この辺り、分かりますか。分からなければ、また次回辺りにその辺の資料があれば出していただくということで、そういうことでいいですか。はい、そういうことでお願いをしておきたいと思います。
      他に、ございませんか。はい、どうぞ。
      【千々松委員】
      今、農業関係のお話が出ましたけど、温泉ビジョンの関係でお聞きしたかった事を前田委員さんがお聞きになりましので、それに関連したことですけど、資料1の52頁のところで、真ん中辺に農業振興ビジョンの推進費の中の元気な地域づくり交付金事業で、防除の省力化を図る農業用無人ヘリコプター導入に対する補助というのがあります。今、私は野菜を作っているんですが、5月29日から農薬に関してポジティブリストっていう、農薬試算に関する厳しい法律が施行されます。農業の部落座談会のときもお話があったんですが、例えば周りのがかかっても農薬が検出されたら出荷停止になるわけです。そういうことを考えるとこういうのをお話されたら、周りはやってもらいたいと言われ、そうやってやられた場合、どうやって防除したらいいか、抑えていったらいいかというのを考えて推進されているのかお聞きしたいんですが。
      【藤野会長】
      はい、今のヘリコプターの件お願いします。
      【森部経済課長】
      実は今、この話を検討しているところですが、率直に申し上げまして、無人ヘリコプターの導入計画の時にはポジティブリストが、今年5月施行されるという認識が薄かった状態のときに検討しております。この無人ヘリコプターの導入につきましては、旧宇部市で既に2機導入されていまして、今回、楠地域を中心に1機導入して高齢化なり、労力不足なり労務の軽減ということで導入しようということでの発意がベースでございます。今、おっしゃったようにポジティブリストと言いますか、農薬の残量基準が農林水産省サイドではなくて厚生労働省の食品衛生法関係から非常に厳しく制約されたということで、私どもも大変、今、危機感をもっております。従いまして、基本的には作付け地のある程度の集約化といいますか、作付けの計画性なり団地性、こういうことも検討していかなくてはいけないという面もございますし、今、おっしゃったように農薬散布する時にどういう点に今から留意していかなくてはいけないのか、ということも慎重に考える必要があるということでございます。これは、一般論でございます。実は、今、無人ヘリコプターについてもその後こういう問題が発生しましたので、これをどう進めていくかということも検討しております。やはり無人ヘリコプターが作物の頂上部から大体3、4mの位置を飛んで防除するということで液剤主体ということでございます。当然、風があれば飛散しますし、風が無ければある程度の飛散距離に抑えられるということで、これから風向関係の現場での調整なり、または野菜等の違う作物がある時の散布ができる距離、限界、どこまで離すか、またはその時に風力等をどう測定して判断するか、この辺をかなり慎重にやらないと大きな影響が出るということで、私の方も心配しています。今、その辺の協議を始めておりまして、無人ヘリコプターの関係の協議会等も県内にいろいろあるようですが、その辺の対応策なりマニュアルなり検討しているということで、これについては慎重に進めなきゃいけないということで、検討段階に入ったということでございます。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。
      【千々松委員】
      もう2つ小さいことですけど、課がそれぞれ違うかと思いますが、今富ダム周辺の整備事業があります。地元におりまして今富ダムの桜の苗木を植える時は婦人会でお手伝いした覚えがありますが、それ以降行っていません。こういう整備事業を始めたというのをこの会に入って始めて知りまして、せっかくこういう予算をつけて事業を推進しているのなら、これをもっと地域の皆さんに知っていただく方向で考えたら、大変良い事業じゃないかなと思いました。また、何かイベントをするとか、そういうことの予定があるかどうか、その宣伝をするっていう予定があるかどうかということ、それともう一つ違う話になりますが、資料1の59頁の新しい新規事務事業調書の健康福祉部の小児科の問題です。この地域に小児科が無いというので私も子どもを育てる時には、いつも小児科に通っておりましたが、その小児科が足らないということで予算を見ましたら、内科医師に対する小児科医療に関する研修っていうことで若干の予算が付いております。素人考えですが小児科医療の若干の研修をしたくらいで対応できるものでしょうか。できれば小児科を増やして欲しいと思います。疑問に感じましたのでお尋ねいたします。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。まず、今富ダムの方から。
      【縄田施設課長】
      はい。施設課の縄田と申します。お世話になります。お尋ねの今富ダム周辺整備事業を始めてご存知になられたということでございますが、県営今富ダムとして、建設以降、ダム周辺の整備事業は、楠町時代から毎年予算を持って続けている事業でございます。それから、言われたようにダム建設後、周辺に桜の木が植えられまして、その下刈り等を含めた整備を継続的に行なっております。また、ダム周辺でのイベントというお話しでございますが、ご説明しましたように県営ダムであることから町が主導でイベントを行なった経緯はなかったように記憶しております。ただ、管理者である宇部土木建築事務所の方でダムに親しむ月間だったか何だったかちょっと覚えてないんですが、年に1回ほどそういうイベント的なものをやられているように存じております。以上です。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございました。それでは、もう一点小児科医療の件ですが。
      【本田地域振興課長】
      予算概要の点で大部分尋ねたつもりだったんですが、少し抜けておりました。新規事業のくだりでありますので少しでもやっていこうという健康福祉部の姿勢は感じたところで、書いてある通りしか原則分かってなくて新事業ということで、いまお話された効果についてお聞きしましたので伝えておきましょうし、またどんな研修内容かってこともお聞きしまして直接、千々松委員さんの方にもお答えできたらと思っておりますけど。
      【藤野会長】
      はい、よろしいですか。他にございませんか。
      【藤本委員】
      ちょっとお尋ねしてみたいんですけど、この18年度にコミュニティの立ち上げが行われます。既に予算が一般会計で480万という予算が組んであるようなんですけど、各地区、各々実態が違うと思うんですよ。組織的な話もお聞きしておるんですけど各地区の実態を踏まえた内容をご検討されておるかどうか。例えば吉部地区で言いますと、戸数が363戸なんです。大体人口が1,000人を切るかどうか、このような状況なんです。その中で、コミュニティを立ち上げなきゃいけないということになるんですが、例えば、大きい黒石とかそういったところとタイアップするような中身は生まれてこないと思うんですよ。したがって、地域に即したコミュニティの立ち上げ、こういったことができるかどうか、お聞きしてみたいんです。以上です。
      【藤野会長】
      はい、ありがとうございます。それではコミュニティの問題。
      【岡田市民生活課長】
      コミュニティの関係については、市の重要施策に位置付けられて、コミュニティの充実を図っていこうということになっております。楠地区については、まだそういった協議会が無いということで、この18年度中にその組織を立ち上げるということですが、言われたようにやはりそれぞれの地域の特性に合わせたコミュニティの組織化というのは、当然、そういうふうになろうとは思っております。ですから、理想的な協議会というのもあるんでしょうが、あくまでもやはり地域の皆様が安全に楽しく生活できるコミュニティを目指していこうということで、先ほどもちょっとお話しましたように、今からそういった研修会も開いていきたいというふうに考えております。先ほど予算措置の関係がありましたけど、あれは大部分は既存のコミュニティ推進協議会に対する補助金で、あの中に今後、楠地区で作っていくための経費というのは、若干あると聞いております。今、楠地区にいろいろ縦割りといいますか各種団体に補助金が下りていますが、それもおそらく今年辺りで無くなっていくんじゃないかと思います。コミュニティ推進協議会が立ち上がった時には、この楠地区にもコミュニティ推進協議会に対する補助金が出てくると思います。一応、今、方向性としては、各種そういった補助金は今後、コミュニティ協議会そのものに全体として支出していこうかというような動きがあるというふうに聞いております。先ほども申しましたけどコミュニティ推進協議会はあくまでも地域の実情に合わせた形で組織化を図っていきたいというふうに考えております。以上です。
      【藤野会長】
      はい、よろしいですか。それでは、大方意見も出尽くしましたので、この予算の関係につきましては、また質問があれば最後にいただくということで、ちょっとここで次の都市計画マスタープランへ入るわけですが、その間ちょっと5分ばかり休憩したいと思います。25分から始めたいと思います。
      休憩
    2. 【藤野会長】
      それでは再開したいと思います。次は2番目の都市計画マスタープランの素案の関係に入りたいと思います。事務局のほうで説明をお願いいたします。
      【細田都市計画課長】
      都市計画課長の細田と申します。どうぞよろしくお願いします。座って説明させていただきます。都市計画マスタープラン楠地域の地域別構想について、ご説明させていただきます。なおこれまで第1回から第4回のワークショップニュースを配付しておりますが、第5回のワークショップニュースをお手元に配付しておりますので参考にしてください。
      はじめに、都市計画マスタープランの体系についてご説明いたします。スクリーンをご覧ください。都市計画マスタープランは都市計画に関する基本的な方針であり、目標年次を平成32年としております。主な構成といたしましては、まず、まちづくりの目標を掲げそれに向けての市域全体のまちづくりの方針であります全体構想、そして各地域ごとのまちづくりの方針である地域別構想からなっております。青色の枠で囲んでおりますが、都市計画マスタープラン楠地域は、新市のまちづくりを計画的に進めるため楠地域の地域別構想を策定するとともに、楠地域を含めた新市全域の全体構想を整理し既存の宇部市都市計画マスタープランに追加し取りまとめることとしております。策定に当たりましては、上位計画であります宇部市総合計画、新市建設計画や都市計画区域マスタープランに即し、左側に示しておりますが、関連計画である地域福祉計画それから過疎地域自立促進計画や楠地域農業振興ビジョンなどと十分に整合を図るとともに国、県など関係行政機関とも協議調整し、また、右側に示しておりますが、市民意識調査や市民ワークショップなどで市民の意向を把握し、本審議会や策定委員会などのご意見を反映させながら策定してまいります。策定後は、この都市計画マスタープランに添ってまちづくりを進めていくことになりますが、本日はこの楠地域の地域別構想の素案がまとまりましたので、ご説明させていただくものであります。
      それでは、はじめに楠地域の地域別構想の基本的な考え方についてご説明をします。スクリーンのほうをご覧ください。まず、本市全体のまちづくりの基本理念は、人が交流し緑と共生するまち、産・官・学・民の協同による活力とゆとりを育むまちづくりとしておりまして、地域別のまちづくりのテーマとしまして中央部、西部それから東部、北部の各地域ごとに「緑とぬくもりを育み、人々が集う賑わいのまち」、「水と緑と豊かな心を育む潤いと活気のあるまち」、「海、山、人とふれあい便利で住みよいまち」、「水、緑、土を活かしてゆったり暮らせる交流のまち」としております。
      次に楠地域のまちづくりのテーマの設定についてですが、スクリーンに示しますように楠地域の現況として古くからの歴史、ゆったりとした農村的空間、そして静かな住環境、山、川、湖などの自然環境、農地や田園風景、そして身近な自然とのふれあいなどが地域に培われてきた良好な特性や素地として挙げられ、これらをゆとりと共生のキーワードでまとめております。しかし、一方で少子高齢化や、農業の後継者不足など地域活力が停滞しておるという大きな課題を抱えておりまして地域の活性化が悲願でありますが、楠の地域内だけでの発展は困難であるとの実情になっております。
      また、過疎地域自立促進計画では合併を契機とした交流、さらに農業振興ビジョンでは農業を核とした交流を目指しておりまして、これらの方針から交流をキーワードとし、楠地域は他地域との交流や地域住民の交流を今後さらに発展させ地域活力の再生を進めることとしております。また、その目標、方向性といたしましては生活の安心感や地域の誇りや自信、それから郷土愛が持てるよう楠地域の良好な特性であるゆとりや共生を伸ばし、さらに交流による農業や食材を核とした活性化を図ることとしております。よって、まちづくりのテーマは「歴史と自然にあふれ安心して暮らせる生きがいのあるまち」としており、これはゆとり、共生、交流を基本とし、ワークショップで参加者の方々にまとめていただきました地域づくりのキャッチフレーズを参考に設定しております。
      それでは、楠地域の地域別構想についてご説明させていただきます。スクリーンをご覧ください。まず初めに地域別構想の構成についてご説明いたします。地域別構想は、(1)の地域の特性とまちづくりの課題と(2)のまちづくりの方針の二つで構成をしております。
      まず、(1)地域の特性とまちづくりの課題ですが、これは前回の審議会でご説明させていただいた内容を取りまとめておりまして、現況分析を地域の特性として、また市民意識調査やワークショップの結果などを市民の声としております。それぞれの課題と魅力を整理してまちづくりの課題として抽出をしております。
      次に(2)のまちづくりの方針は、先ほどご説明しましたまちづくりのテーマとまちづくりの課題に対するまちづくりの方針を明らかにしております。
      それでは、具体的に説明をさせていただきます。スクリーンのほうに説明させていただきます資料をお示ししますけども、お手元の資料3の楠地域の地域別構想(素案)を合わせてご覧いただければというふうに思います。
      それでは初めに(1)の地域の特性とまちづくりの課題ですが、お手元の資料では1頁になります。まず地域の特性ですが、地域の人口は約7,600人前後で推移し高齢化率は27.3%と増加しておりまして、これは宇部地域の約20%と比べ高くなっております。地域の7割が林野であり市内の最高峰の荒滝山などの豊かな自然に恵まれております。また、先端技術産業や農業が主要産業であり、船木の旧町役場周辺には公共施設が集積し万倉、吉部の旧村役場周辺には一定の中心性を持った集落が形成されております。また船木の旧街道沿いでは現在でも当事の面影が残っており、万倉では赤間硯の里、吉部では参道や親水公園などの街並み環境が整備されております。
      続いて2頁をお願いします。ここでは、地域の現況や課題について図面にまとめております。白の囲みが地域の現況です。灰色の囲みが地域の課題というふうになっております。スクリーンで位置関係をご説明しますと、この辺りが船木の中心部、それからこの辺りが万倉の中心部、それから次が吉部の中心部となります。それからこの道路が国道2号線、この道路が県道小野田美東線、そしてここが山陽新幹線になります。またここが荒滝山、次が今富ダムになります。左上になりますが、地域の全体的な現況として、歴史、文化的な資源が多い、それから豊かな自然環境に恵まれている、主要道路にバス路線が整備されている、ということを記述しております。全体的な課題といたしましては医療施設や商業施設が少ないことを記述しております。
      また図面に示しております主な現況として、荒滝山では荒滝山と日ノ岳を周回する登山コースがある、吉部や万倉の大部分では都市計画区域外がある、今富ダムには桜や菖蒲などが楽しめる公園が整備されている、それから万倉では交流型農業の拠点施設整備が進められている、船木の中心部では楠総合支所や総合センターなどの行政機関が集中している、などを記述しております。
      それから主な課題といたしまして、茶屋交差点が五差路で信号が分かりにくく危険である、国道2号の混雑度が高く歩道が狭く危険である、小野田・楠企業団地と国道2号を結ぶ県道では県道江汐公園線の幅員が狭い、さらに小野田・楠企業団地や第2神元団地では大規模な未利用地が残っている、などを記述しております。
      それでは次に3頁をお願いします。ここでは市民意識調査やワークショップの主な結果を市民の声として記述をしております。内容は前回ご説明しましたので省略をいたしますが、市民、中学生意識調査は生活環境の満足度や地域のお気に入りの場所について記述をしております。
      次に市民ワークショップですが、3つのグループで話し合っていただいた地域づくりのキャッチフレーズなどを記述しております。よって、まちづくりの課題はこれまでご説明しました特性や課題、市民の声、楠地域の特徴的な課題を抽出し記述しております。これは前回の審議会でご説明させていただいたものと変わりはありませんが、表現の方法で旧宇部市地域を宇部地域というふうに変更しております。まちづくりの課題といたしまして、宇部地域との一体感の醸成・交流・連携の強化、福祉・保健・医療体制の連携強化、地域コミュニティの維持・形成、など10項目を記述しております。
      続いて(2)のまちづくりの方針ですが、お手元の資料で4頁と5頁になります。ここでは楠地域のまちづくりのテーマと特色あるまちづくりに向けて、そしてまちづくりの方針図の3つを記述しております。
      それでは4頁をお願いします。まちづくりのテーマは、先ほどご説明しましたとおり「歴史と自然にあふれ安心して暮らせる生きがいのあるまち」としております。それから特色あるまちづくりに向けてではゆとり、共生、交流のキーワードごとにまちづくりの方針を整理しており、ゆとりを黄色、共生を緑色、交流をオレンジ色で示し、5頁の方針図の吹出しの色も同様の色分けをしております。まずゆとりとして安心して暮らせる住環境の形成を掲げておりまして、里山や農地に囲まれたゆとりと潤いのある農村的空間を活かしながら誰もが安心して暮らせる住環境の形成を図ります、また、地域の歴史や文化を大切にしながら、誇りと愛着の持てるまちづくり進めます、としています。具体的には、福祉・保健・医療体制の連携を強化し子どもから高齢者まで安心して暮らせる住環境の形成を図ります。幹線道路での安全性の向上や公共下水道の整備、合併処理浄化槽の普及促進、上水道や消防水利の整備などにより生活環境の改善を図ります。旧街道沿いの歴史的街並みの保全を図るとともに(仮称)ふるさと学習館の整備を図り地域文化の継承と創造を進めます、を掲げております。
      次に共生といたしまして、豊かな自然環境の保全と活用を掲げております。荒滝山や今富ダム周辺、それから有帆川など地域を特徴づける豊かな自然環境の保全を図るとともに、自然の持つリラクゼーション機能などを十分に活用できるよう、自然環境に配慮しながら人と自然が出会いふれあえる良好な空間の創出を図ります、としています。具体的には自然環境調査などにより優れた自然環境を把握し保全を図ります、荒滝山や今富ダム周辺などにおいて自然を楽しみ・親しめる空間の整備を図ります、を掲げております。
      続いて、交流といたしまして都市と農村の交流と地域活力の再生を掲げております。「食と食材」をテーマとした農業振興を図ることにより、都市と農村の交流を進め地域活力の再生を図ります、また、地域住民の活発な交流により健全な地域コミュニティの維持、形成や“生きがい”づくりを進めます、としております。具体的には、農業のブランド化や生産・加工・サービスを合わせた第6次産業への展開を図るなど地域経済が自立できるようなシステムの構築を進めます、温泉など魅力的な地域資源を活用しながら、都市と農村の交流を進め地域の活性化を図ります、「くすのき芸文フェスタ」やふれあいセンターでの多世代交流の機会づくりを通じて地域間・地域住民の交流を進めます、を掲げております。
      それでは、5頁をお願いします。まちづくりの方針図を示していますが、ゆとり、共生、交流のまちづくりがイメージできるように写真やイメージ図を掲載しております。
      まず、安心して暮らせる住環境の形成の方針としまして黄色の枠で示しておりますが、全体の方針といたしましては左下にバス交通の見直しを検討しバス路線の維持を図ります、福祉・保健・医療のネットワーク化を図ります、公共下水道の整備と合併処理浄化槽の設置を進めます、を掲げております。
      次に個別の方針をご説明しますと船木では県道江汐公園線などの整備を促進します、国道2号バイパスの整備を促進します、茶屋交差点の改良や歩道の整備促進により安全性の向上を図ります、さらに住民の学習活動や文化活動の拠点として資料館、図書館、学習の複合機能を有する(仮称)ふるさと学習館の整備を推進します、旧街道沿いの歴史的な街並みの保全を図ります、を掲げております。万倉では赤間硯の里などの地域資源の継承と創造を図ります、を掲げております。万倉と吉部では都市計画区域外について土地利用の動向を踏まえながら、都市計画区域や準都市計画区域の指定を検討します、県道小野田美東線の整備を促進します、を掲げております。
      続きまして、豊かな自然環境の保全と活用の方針といたしまして、緑色の枠で示しておりますが、全体の方針としては左下になりますが自然環境調査などにより優れた自然を把握し保全を図ります、を掲げております。
      次に個別の方針をご説明いたしますと、船木では船木上田町地区において住民要望を取り入れながら公園の整備を検討します、を掲げております。万倉では、今富ダム周辺の環境整備を進めます、吉部では、荒滝山において山頂付近の環境整備を図ります、をそれぞれ掲げております。続きまして、都市と農村の交流と地域活力の再生の方針といたしまして、オレンジ色の枠で示しておりますが全体の方針といたしまして、左下に基盤整備された優良農地だけでなく、棚田や小規模農地など生産条件が不利な農地についても保全・活用を図ります、を掲げております。
      次に個別の方針でございますが、船木では楠総合支所周辺を核として行政機能や交流機能の向上を図ります、小野田・楠企業団地において企業誘致を図ります、を掲げております。また万倉では、温浴施設や農産物直売所などを核とした拠点整備を図り活発な交流を促進します、地産・地消を進め特産品の開発・販売を促進します、第2神元団地では先端技術産業などへの活用を促進します、さらに圃場整備などの生産基盤の整備を推進します、を掲げております。吉部ではグリーンツーリズムなどにより都市と農村の交流を図ります、を掲げております。また船木、万倉、吉部の各ふれあいセンターではふれあいセンターでの多世代交流の機会づくりなどにより、地域住民の交流機能の向上を図ります、を掲げております。まちづくり方針図の説明は以上でありますが、本日ご説明いたしました地域別構想は楠地域の望ましい都市像をまちづくりの目標として明確化し、種々の施策を総合的かつ体系的に展開していくための基本的な方針でありまして、その実現に向けては行政内部の運営方針にとどまらず市民の皆さんの理解と参加によってまちづくりを進めていくこととなります。従いまして、この素案の作成につきましては当初から市民の皆さんの意見を十分に取り入れるとともに、関係行政機関とも協議、調整を行っておるところであります。
      以上で楠地域の地域別構想の素案の説明を終わらせていただきます。
      なお、今後の予定として、素案については、地元説明会を5月下旬に開催予定です。市ホームページなどで公表し、市民から素案に対する意見を募集します。その意見を考慮しながら地域別構想を作成します。
      地域別構想を踏まえ、楠地域を含めた新市全体での構想を整理し、年内に宇部市都市計画マスタープラン(楠地域)を取りまとめる予定です。もちろん、本審議会での内容の報告をします。
      【藤野会長】
      都市計画マスターブランに関する説明について意見はありませんか。
      (委員からの意見無し)
  4. 意見も出ないようですので、議事(2)その他 1.合併後の調整項目についてに進みます。事務局から説明等あればお願いします。
    1. 【本田地域振興課長】
      資料4に沿って簡単に説明します。市町合併までに調整済みの事務項目は、住民説明会などで「合併協定関係資料」を配布し説明しています。資料4は、合併後に調整された事務項目について、まとめられたものであり、ご存じのとおり、去る3月1日に地域だより別冊として楠地域の全戸に配布されたものです。その内容は・・・
      (使用料や手数料の料金体系、消防団など数項目について説明)
      【藤野会長】
      議事2 1.について、意見等ありませんか。
      【西田委員】
      介護保険料など、市町合併後、一定の期間を経て料金を統一すると、元の料金が安かった地域の住民は負担が増える。なぜ負担が増えるのか状況、理由を地域住民に十分に説明してください。
      【藤野会長】
      保育料にしてもそうですが、住民負担が増えるときは、特に、事前に十分な住民に対する説明をお願いします。その他の意見はありませんか。
      【前田委員】
      消防団は、いまだ別々の組織として活動しているが、今後の組織・機構の改革計画はどうなっていますか。また、団員の数も現在は多すぎるのではないでしょうか。正規消防団員でなくても委託的に災害に備えた人員配置しておくなど、創意工夫して災害時に万全の対応ができうる組織に統合するようお願いします。
      【矢野消防長】
      消防団については、合併協定にて、「当分の間、現行どおりとし、随時調整する」こととされています。3年をめどに消防団統合を考えていますが、それぞれの団で制度が全く違うため、なかなか前に進んでいない状況です。現在、宇部消防団側の制度を見直し中であり、この見直しができるとともに楠地域の常備消防の充実強化ができたとすれば、いつまでも団が別であるというのは、おかしいことであると思っております。
      【前田委員】
      見直し中ではだめですよ。即、統合するよう努力をお願いします。また、人員についても絶対に多すぎます。組織のスリム化、統合をぜひお願いします。
      【矢野消防長】
      現状で良いとは考えていません。まず、内から改革をしていくということで、制度改革について、宇部市消防団に投げかけている状況です。ご理解をお願いします。
      【矢原委員】
      合併協議会時から言い続けていますが、重要なのは「地域の安心・安全を確保すること。常備消防を充実・強化し、併せて消防団の役割等を明確化し統合する。」ということではないでしょうか。厳しい財政状況により、合併協定が後退しつつあるように感じている。常備消防と消防団を分けて考えるのではなく、表裏一体として進めてください。
      【矢野消防長】
      そのように認識しています。それで、今年度、楠出張所の人員を4名増加を行いました。ただ、常備消防については、市全体の配置の中で調整が必要ですから、状況に応じた対応を考えざるを得ないところです。また、市町合併前に比べると、現状でも3名の人員増で8名体制から11名体制となっています。
      【田坂委員】
      資料4の2ページ、防犯灯設置に係る補助金について。私の自治会もこの補助金を活用して、防犯灯を設置しましたが、手続きが非常に煩雑であるとの認識を持っています。手続き等について、説明をしてもらえないでしょうか。
      【岡田市民生活課長】
      防犯灯の設置補助金については、市民生活課が窓口となります。補助金の交付は、防犯灯設置後に完了届と請求書を提出いただくのみで行っています。特に煩雑な手続きが必要との認識はありません。
      【田坂委員】
      私たちの自治会では、設置までに1年間かかりました。電力会社などとのやりとりもあったためでしょうが、防犯灯を設置し助成を受けるという作業が、ワンストップで済むような行政サービスが実現できるよう考えてください。
      【藤野会長】
      各自治会長には、市の助成制度一覧表が配布されているはずです。その中で、防犯灯の設置助成については、「請求後2週間以内に支払い」と明記されています。市執行部でそこをきちんと履行するようお願いします。その他、意見はありませんか。
      【矢原委員】
      まちづくりサークル等に対する活動助成金を交付してもらえることは、とても有難いが、その助成金は1年以内に使い切る必要がある。助成金の1割程度を次年度へ繰り越せるようにできないでしょうか。
      一方では、「市民活動を継続的にやりなさい」と言い、一方では活動助成金の単年度支出では次年度当初の資金に困り「活動を阻害」するようなもの。その他の助成金・補助金についても同様です。よく考えていただきたい。
      次に、体育施設等の有料化についてですが、ふれあいセンター、体育施設を含め、各種公共施設が有料化されますが、有料化による利用率の変化を注視しておいてください。また、有料化に当たっては、関係団体等に対する事前周知を徹底的にやってください。利用者負担は当然ですが、有料化が各種団体の活動阻害要因になるのもまた事実。阻害要件を少しでも減らし、無くす工夫なり努力をお願いする。
      最後に、地域コミュニティについて、今後、地域コミュニティを作って、既存の各種団体への助成を見直し、地域コミュニティに一括して交付し、地域が望むように使う。とても良いことと思いますが、各種団体への説明時には、もっと具体的に「どの団体のどの助成金をまとめていくか」をしっかり説明してください。活動は継続しろ、活発化しろ、でも助成は減らさざるを得ない、公共施設利用料を徴収せざるを得ないという中でバランスをよく考えていただきたい。大切なのは既存の活動団体から種々のことを決める前に意見を聞いてもらうこと、決まったことをいち早く周知すること。とにかく何が活動を阻害するか考えてもらって、できる限りそれを取り除くようにしてください。
    2. 【藤野会長】
      その他にありますか。意見も出ないようですので、議事の(2)その他 2.合併後の実態調査に進みます。事務局から説明等あればお願いします。
      【本田地域振興課長】
      資料5により説明します。本実態調査は、地域だより3月号と同時に3月1日付けで調査票配布、回収期限を3月20日として実施したところです。返信は59通で、配布数の2.2%の回収率でした。設問は2つあったわけですが、同じような内容の回答、全183件となっていましたので、結果はまとめて、過疎事業の項目に分類して掲載しています。
      (資料内容の説明)
      以上、内容を説明しましたが、今後、結果報告等を地域だよりにより行う予定です。また、要望事項については、関係部署に対応・回答を依頼していきます。
      【藤野会長】
      今の説明に対して、意見等ありませんか。
      【黒瀬委員】
      ふるさと学習館を待ち望んでいるとの意見が出ていますね。私も同感です。加えて、ただ作るだけでなく建設後の運営もしっかり議論しておいてください。また、上田町公園整備についての意見は出ていないようですが、こちらも併せて早期の実現をお願いします。
      【藤野会長】
      その他、意見等ありますか。およそ出尽くしたようですので、今回の審議会のまとめをしたいと思います。まず、平成18年度当初予算について、全体で前年度比3.1%のマイナス、過疎計画(新市建設計画)に係る予算は約8,000万円のマイナスとなっていますが、厳しい市財政状況の中、「やむを得ない」ということで意見集約してよろしいでしょうか。
      (異議なし)
      意見・異議等、無いようですので、そのようにまとめます。
      次に、都市計画マスタープランですが、今回示された素案について、当審議会では、「問題無し」ということでよろしいですか。
      (異議なし)
      意見・異議等無いようですので、そのようにまとめます。
      次に、合併時の未調整事務項目についてですが、これは審議会の中で説明されたとおり、既に住民に対して配布されているわけで、不足している部分があれば各委員から意見をいただき追加対応するとして、未調整項目については、一応、住民に対して周知できたとしてよろしいですか。
      (異議なし)
      意見・異議等無いようですので、そのようにまとめます。
      最後に新市後の実態調査ですが、審議会中での説明にあったように、今後、地域だよりで結果を公表する。要望事項についても、関係部署に回答・対応を依頼し審議会で経過報告いただけるようですのでそれでよろしいですか。
      (異議なし)
      意見・異議等無いようですので、そのようにまとめます。
      これで今回の審議会の議事は全て終了しましたが、最後に、どんなことでも結構です、意見等ありませんか。
      【藤野委員】
      審議事項の内容から考えても、2時間で審議するのは難しいのではないでしょうか。地域審議会は、これまで午後2時から2時間の想定で開催されてきましたが、開始時刻を早めることはできませんか。
      【藤野会長】
      私の進行が悪くて、ご迷惑をおかけしていると思い、その点については、委員の皆さんに謝らなくてはならないと思っています。開催時間の繰り上げについては、後日、私と事務局で協議しますのでご理解をお願いします。その他ありませんか。
      【田坂委員】
      温泉にしろ、学習館にしろ大切なのは完成後の運営をどうするかの部分。そこを熟慮して計画を進めてください。
      【藤野会長】
      温泉、学習館について建設後の運営について、現時点で説明できることがありますか。
      【鶴田生涯学習課長】
      ふるさと学習館については、現在、建設に係る基本計画を策定中であり、運営に係る計画は白紙の状態です。
      【森部経済課長】
      温泉関連の施設については、国庫補助事業により進めていますので、建設後の各施設ごとに概算収支計画は作っています。しかし、内容については、「むらづくり会社設立準備会」の中で精査していく必要があります。また、運営は独立採算で行う予定です。
      【藤野会長】
      まだ、言い残したことはありませんか。無いようですので、これで会を閉じます。
      【栁屋総合支所長】
      本日は長時間に渡って、熱心な審議をいただきましたこと誠にありがとうございました。本審議会で出された意見・要望については、関係部署へ周知するとともに、今後の市政に反映できるよう取り組んで参ります。新市の一体的なまちづくりを市民と協働して進めていくために、当審議会委員の皆様にご理解とご協力をお願いします。
      なお、審議会中に前田委員から要望があった、旧宇部と旧楠に係る予算を分けて、それぞれの増減をお示しする件についてですが、今回お示しした資料2の予算資料は過疎計画に係る事業予算のみを抽出したものであり、同様の事業を持たない旧宇部については予算集計ができません。ついては、財政課等と協議しながら対応を検討しますので、ご理解をお願いします。
      本日はありがとうございました。
      【事務局】
      これで本日の予定は全て終了いたしました。次回開催は、11月中旬頃を予定しています。事前に案内をいたしますのでよろしくお願いします。お疲れさまでした。
  5. 支所長 あいさつ
  6. 閉会

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