第5回宇部市楠地域審議会 会議概要

ウェブ番号1009133  更新日 2021年2月10日

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  • 報告事項
    1. 都市計画マスタープラン(楠地域)の進捗状況
    2. 平成17年度予算の執行状況について

1 開催日時

平成17年11月15日(火曜日)午後1時58分開会、午後5時閉会

2 開催場所

宇部市楠総合センター2階 中小会議室

3 出席委員

14名
藤本光昭、前田文樹、山下啓三、畑口百合巳、大田壮助、黒瀬美紀子、小川二伸、矢原久登、千々松妙子、伊藤和子、西田孝雄、田坂吉弘、藤野暁夫、池田恵司

4 欠席委員

1名
藤野洋子

5 出席職員

総合支所長、総合支所次長、地域振興課長、地域振興課長補佐、地域振興係長、総合政策課長、広域行政係長、都市計画課長、都市計画課長補佐、都市計画係長、楠総合支所課長

6 会議次第

  1. 開会
  2. 地域審議会々長あいさつ
  3. 議事
    • 報告事項
      1. 都市計画マスタープラン(楠地域)の進捗状況について
        内田都市計画課長がパワーポイントを使用し、資料に沿って説明
      2. 平成17年度予算の執行状況について
        鶴田地域振興課長が資料に沿って説明
  4. 総合支所長あいさつ
  5. 閉会

7 会議経過

  1. 開会(13時58分)
  2. 地域審議会会長あいさつ
    こんにちは。今回の審議会は5回目、昨年11月1日に合併してから1年が経ちます。合併後の新市の市民としてみなさん如何感じておられるかと思うところでありますが、今後とも住民の期待に添うよう、審議会として新市建設計画の着実な推進を見守っていきたいと思っております。本日は、都市マスタープラン(楠地域)の進捗状況及び平成17年度予算の執行状況についての議題となっております。委員の皆様には、気づきなりご意見なりを積極的にご提言いただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いします。
  3. 議事
    報告事項
    都市計画マスタープラン(楠地域)の進捗状況
    (内田都市計画課長説明)
    平成17年・18年度の2か年度で計画の策定を予定しています。現在の状況としましては、現況分析として様々なデータなどから楠地域の現状、問題点を把握するため、現況カルテを作成しております。また、市民の方の意向を把握するため、7月下旬から9月上旬にかけて市民・中学生意識調査としてアンケート調査を実施しております。さらに9月中旬から11月上旬にかけて市民ワークショップを計5回開催し、市民の皆さんに楠地域のまちづくりの方向性について話し合っていただいております。
    そしてこれらから、現在抽出いたしました楠地域の主要課題について整理しているところであります。
    現況分析、アンケート調査、市民ワークショップの概要及びまちづくりの主要課題について説明いたします。
    以降、別添資料(1)楠地域の現況カルテ、市民意識調査集計結果、中学生意識調査(楠中学校の1年生)集計結果、楠地域市民ワークショップニュース、まちづくりの主要課題の資料により概略説明。
    藤野会長
    質問等があればお願いします。
    千々松委員
    楠地域への定住意識について一般の市民の方(6割)より中学生の方(2割)がアンケート調査結果からすると非常に低く、私としては予想外のことで、若い人が外にどんどん出ていってしまうのではないかと心配になりました。
    藤野会長
    確かに委員さんのおっしゃるとおりで、今後この都市計画がどうあったら、若者の定住意識が高まるかということについても事務局の方で課題、検討していただけたらと思います。ワークショップが5回開催されたということですが、年齢構成はどうなっていますか。
    内田課長
    16歳から67歳の方までが参加していらっしゃいます。まとめ役は山口大学の専門の先生で、各班には、自由な意見が出るようにリードするファシリテーターを市の職員から配置し、皆さんから意見をいただきました。
    藤野会長
    全員で21名の方がこの意見をまとめられたようであります。長期に渡ってご苦労さまであったと思います。他に意見がございますでしょうか。
    伊藤委員
    この意識調査にもありますように歴史的・文化的なものがあるのに埋もれてしまっているような気がします。観光というかPRに手がつけられていないのではないかと思います。琴や硯など色々ありますけれども、どこで買ったらいいのか一般の方には分からないのではないかと思いますし、もう少しアピールされた方がいいのではないかと思います。また、若い人が県外に出てしまっています。それがどうにかならないのかなという気がします。
    池田委員
    ワークショップ第1回の楠地域の課題の中で「学校が少ない」とありますが、どういう意味ですか。
    内田課長
    中学校が統合されて遠くなったという他のグループの意見と同じ意味です。
    田坂委員
    課題が色々ある中で全て何もかもやるというと焦点がぼけたものになると思います。一つの例として商店街の中を活性化するという一つのテーマがあったとすると、花壇を造って活性化につなげていくとか、大きな公園をつくるというときにどこにつくるか、例えば今ある施設を利用する、今富ダムとかを利用してやっていくとか焦点をはっきりさせてこういう事業を行っていく必要があるという気がします。
    藤野会長
    今度の構想、計画の中でその辺が必要になるのではないかと思います。
    西田委員
    意識調査で、数値が高いところに高齢者などが安心して暮らせるまちとあります。ところが、それをじゃあどうしようという話はないんですね。高齢化は吉部地区などは40%に達しています。現在策定されつつある地域福祉計画との兼ね合いがどういうふうになるのか、少子高齢化の問題をこの楠地域でしっかりやっていかないといけない、活性化と住民福祉が両方すすまなければ、バランスの取れたまちづくりはできないのではないかと思います。若者だけの活性化だけではなく、どこの家庭でも高齢者を抱え、あるいは障害者を抱える家庭もあります。こうした人たちにも視点をおいてマスタープランを作らないといけないのではないかと、そういう意味でこのマスタープランと地域福祉計画の兼ね合いはどういう風に考えておられるのかお聞きしたいのですが。
    内田課長
    まちづくりの課題の中で、楠地域及び全市の共通の課題として「子どもから高齢者や障害者まで、誰もが安心して暮らせる環境づくり」をあげており、また、楠地域の特徴的な課題として「福祉・保健・医療体制の連携強化」「地域コミュニティの維持・形成」ということが、現況調査や皆さんの意見の中から出てきています。こうした課題も出てきているわけですから、地域福祉計画ともリンクさせながら作っていきたいと思っております。
    藤本委員
    住民が要望していることを先に実行してほしいと思いますが、どういう順番でマスタープランを実行していくのか、そういう計画があれば教えてもらいたいのですが。
    内田課長
    マスタープランは20年後のまちづくりについて方向性を示すもので、実施計画ではありませんから、この計画の中でどうこう言うことはできません。
    藤野会長
    マスタープランは、この楠地域の都市計画区域の中にどういう都市施設を作っていくのかが大きなねらい。それを位置づけていくためには、このマスタープランの基本方針に沿った形の中で事業を設定していく、その事業計画ができ上がるのを再度この審議会でみていかなくてはならないと思いますが、その前にこの構想の中に色々な気付きの事業が盛り込むことができるような構想でないといけないと思います。都市施設整備計画そのものは、基本的には過疎計画の中に入らないと動きが取れないと思います。ですから、この過疎計画に載っていない都市施設整備計画があれば、この過疎計画の中にさらに入れてもらう形になろうと思いますが、そういうことでよろしいでしょうか。
    横屋支所長
    過疎計画に載っていないもので、地域審議会で、ぜひこれに載せていきたいものが出れば、計画の変更をしなければいけませんが、盛り込んでいけるものであれば、盛り込んでいきたいと考えています。
    藤野会長
    仮にそういうものが出てくれば、地域審議会としてもこの中で検討して行かなくてはいけないのではないかと思います。だいたい意見も出たと思いますが、これまで出てきた意見を反映した中でマスタープランの構想ができ上がればと思います。次に報告の2番「平成17年度予算の執行状況について」事務局から説明をお願いします。

    平成17年度予算の執行状況について
    (鶴田地域振興課長説明)
    別添資料(2)により概略説明
    黒瀬委員
    ふるさと学習館建設事業で、「適切な規模を検討する」とは、どういうふうな事を考えておられるのかが一つと、希望として図書館としての機能が著しく損なわれることがないようにお願いしたい、なかんずく幼児が本に触れることができる場所はぜひ確保していただきたい と思います。その当たりがどうなるのか確認させていただきたいと思いまして、聞いてみました。
    本田教委育委員会楠分局生涯学習課長
    今年度4月、5月庁内の検討委員会で基本構想案、施設規模を検討してきました。基金で購入した土地では、一部2階にしなければならないだとか、あるいは、できれば平屋がいいとか、あるいは、ちょっと外に出て読書する広場がいるとかいうことで、周辺の地権者にもあたってみなさいということになりました。そうしたことで地権者にも当たってみたところ感触もあり、10月には検討委員会で構想案の承認もありましたので、基本計画の発注に向けて動きだしているところです。
    適切な規模については、これからの基本計画の中で、さらに詰めてまいる予定で、また、その時には数値が出てくるものと思います。また、構想の中で児童コーナーも入っており、これまでの図書館計画、概ね推移しておりますので、安心していただけたらと思っております。少し遅れておりますけれども、基本計画は今からといったところでございます。
    黒瀬委員
    単にアンケート調査結果だけでは、その分野において割と一般の方の意識が低いということもあるかと思います。次代の子どもを育てていく中で大切な環境だと思います。そういうことも汲んでいただきまして行政の方も指導的な意味を持ってつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
    畑口委員
    地元要望で始められたと思う「椋並地区ほ場整備事業」なんかは、農業の振興という観点から意を注いでいただきたいと思います。楠地域の水稲作付け面積は、減反が始まってから半分くらいになっているのではないかと思います。新市建設計画では北部は農業の重点地区になっていると思います。それにも関わらず、こういう減反政策で面積が減っている。そして、農業基本法等によりまして面積が1町未満の農家については、農業をやめなさいという方針が出ておるように聞いております。担い手農家あるいは認定農家は、営農集団的なものでないとこれから先の農業はやっていけないよというような時代になっておりますが、宇部市あるいは楠関係については何かそれに対応できるような施策等が考えられるかということをお尋ねしたいと思います。
    縄田施設課長
    椋並事業は、平成17年度・平成18年度の継続事業で、総事業約8000万円です。ハード事業を今後の農業の活性化についてというお尋ねですが、農業の振興に関するビジョン、村づくり交付金実施計画などと関連がありますので、減反政策も含め、経済課より説明させます。
    森部経済課長
    まず、減反政策が始まって委員さんが言われたとおり農家戸数それから水田面積は半減状態で、厳しい状況で推移しています。国等におきましては主に国際的な貿易関係の調整ということもあると思います。足腰の強い農業づくり、国際的な競争力のある農業ということで、重点的に担い手に政策を集中していくという方向でございます。認定農業者なり、大規模農家なり、営農集団といったものに集中していくということであります。では、零細農家をどうするのかということもございます。これにつきましても一定の営農集団等の要件を満たせば地域も守れる制度を今から考えると、中山間地域の政策に加えて、農漁村環境整備・維持ということに対する新しい施策も展開するというようなことも出ております。
    今申し上げたのは、概要的な話でございますが本地域、楠地域も新市における北部も地場産業として農業の重要な地帯ということでありまして、農業振興を図る方策の一つとして農業振興ビジョンなり、温泉開発なり、第六次産業といいますか生産、加工、販売、流通まである程度農業者や農家が入っていくと、あるいは今後地産地消を積極的に展開すると、今万倉地区にコア施設をつくってそれを楠地域または新市の北部または新市の農業全体に波及効果を広げていくことを考えていきたいと思っています。現在、船木の国道2号沿線に旧青果市場、最近まで朝市が展開されていたところに12月3日から常設として「楠四季菜市」の開場を準備しております。また、温泉開発のポンプの設置なり、足湯の設置なり、スタンド等の整備も年内には供給できるようにしたいと思っています。農業関係についてもそういうことで展開しております。身近な問題、抽象的な問題両方考えながら進めているところでございます。
    大田委員
    先程のワークショップで歴史・文化のPR不足というのがありました。表示なんかでも大岩郷の表示は東から看板が見えない。ドライバーは右往左往しています。荒滝山の入口には非常に小さな看板が一つあるだけで、それを見逃すと、どこか分からない状況です。看板の把握がされているのかどうか、改良するとか考えておられるのかお聞きしたい。
    本田課長
    とくに荒滝山は観光が増えているということもあります。場所的なもの方向的なものは確認しておりますが、観光的なものもありますので、協議して進めていけたらいいかなと思っています。
    伊藤委員
    岡ノ坂の整備事業、今富ダムの整備事業、ソフト事業などは掲載されていないが省略されているのでしょうか。
    横屋支所長
    1・2ページは過疎計画の主なハード事業を載せています。また、3・4ページは宇部市全体の新規事業に関する主なものを掲載しており、平成17年度予算化している過疎計画事業でここに掲載されていないものについては、すべて執行されていくと考えていただけたらと思います。
    池田委員
    市道の産業道路ですが、過疎代行工事とは過疎債とは別個のものなのですか。
    縄田課長
    過疎地域にかかる主要幹線道路については過疎計画にもとづき、受託を受けて県が市町村に代わって事業にかかる費用も県が金を出して行うものであります。代行事業と過疎債とは別個のものです。
    藤本委員
    福祉バスを藤ヶ瀬から吉部の大河内・黒五郎まで路線延長してもらえないだろうかというお願いなんですが。
    横屋支所長
    これにつきましては、宇部市全体としての考え方を進めていかないとこの楠地域だけを考えてというわけにはいかないと思います。採算性のこともありますので、福祉部とも相談しながら検討していきたいと思います。
    小川委員
    楠地域関連交流事業の中の国際交流で、中国山東省からの訪問が実はありまして、7月13日訪問団が船木中学校を半日ほど訪問し、部活単位で交流しておりますので、追加していただきたいのと、ニューカッスル市へ教諭と生徒が1名ずつ派遣となっていますが、教諭は随行しておりませんので訂正をお願いしたいと思います。
    鶴田課長
    確認不足でした。訂正してお詫びいたします。
    前田委員
    18年度予算の査定がぼちぼち始まっていると思うんですが、予算の見通しについては17年度と比べてどうでしょうか。
    森部経済課長
    くすのき芸文フェスタについては、前年度決算額は約400万円(予算をほぼ100%支出した)でしたので、前年と同じ運営を行えば40万円の予算不足となります。今後、実行委員会を開催し、具体的な運営方法はその中で協議・検討を進めていく予定です。
    横屋支所長
    15日付けで予算編成方針が出る予定です。財務部から聞いた範囲では総額的には減ると聞いています。楠地域だけでも過疎計画の5箇年でふるさと学習館や農業振興ビジョンで30億位かかる計算になっています。宇部市全体でも、し尿処理場の改修とかお金がかかる事業があります。国の補助金や過疎債を使うにしても残りは借金をすることになり、20年等で返済をしていかなければならないという積み重ねの中で、宇部市の借金は850億を超えている状態です。そういう中で財政健全化を図っていかなければならない、過去に借りたお金を戻すのが大切なわけで、要は借りるお金を戻すお金より少なくしていかないと借金はどんどん膨らんでいくことになります。そういう意味で来年は10%位落としてもらわないと来年度厳しいという話でした。
    前田委員
    現況カルテ、意識調査はソフト面がたくさん載っているが、ソフトとハードの両面でプランを立ててもらいたいと思います。温泉開発だけのハード面ではだめだ。ソフト面を重視しないといけない。また、万倉地区では下水のハード事業が進んでいないと思います。
    森部課長
    温泉開発につきましては、赤字施設にならないような再投資もできるような経営環境にならないといけないと思っておりますし、この地域は農業地域でもあり、農業と温泉のコンセプトを組み合わせたもの、ソフト・ハードを関連させて推進していきたいと思っています。
    森本下水道課長
    用途区域内を中心に都市計画区域内の下水道整備を行っているところであります。都市計画区域外の万倉の市街地、JA、若者センター、宮尾の一部を公共下水で整備していく計画をしています。それから、北につきましては公共下水整備の計画はありません。山口県が汚水処理整備構想といって宇部市の中を公共下水、集落排水あるいは農業排水をやりながら、それ以外の所については合併浄化槽という形で汚水を整備していくというのがありますので、現段階では、先程申し上げました地域以外の場所は合併浄化槽で処理するということにしております。
    横屋支所長
    温泉開発についてですが、経営に当たっては現在市民参画によってそちらで会社を経営していただくことにしており、今後企画・運営等を考えられていくことになろうかと思いますが、この地域は4月にワラビやタケノコが採れたり、イベント等を毎月考える、また、山に登るなどここを起点・終点になるようなもの、そうしたソフト面を同時に考えていかなければならないと思っています。
    西田委員
    社会福祉協議会の役割、活動をどう評価されているのか。まちづくりの主要課題の中に福祉・保健・医療体制の連携強化とあります。今社協がやっている福祉活動をどのように評価されているのかお聞きしたい。
    千々松保健福祉課長
    社会福祉協議会の位置づけとしては、行政と民間の中間点の立場という認識をしております。旧楠社協は当時は公設民営の形で介護保険事業などを行っており、そういった意味でこの地域においては社会保健医療について大きな役割をもっていたと認識しております。その後合併をいたしまして、現在も引き続き事業を継続しておられることから、大きな役割を持っておられると認識しておりますが、宇部市社協は楠時代の社協とは少し形態が違っており、その当たりが今後宇部市社協の考えに沿った形になっていくのではないかと思います。
    西田委員
    社会福祉法には一つの市町村に一つの社協ということになっています。昨年の11月に宇部市の社協と合併をしました。旧楠時代は事務所設立の基金1500万円を積み立て、総合センター入所時にこれを行政に寄付して、独自の事業(葬祭事業、デイサービス事業等)を持って人件費に充てていました。一方、宇部市社協は人件費を補助(助成)してもらっており、今、行革の真っ最中で人件費が減らされる中、そのしわ寄せが楠支所に及び、合併時の想いであるきめ細かいサービスができなくなってきています。また、指定管理者制度が導入され、現在行っているデイサービス事業など、民間との競合で社協の立場が非常に厳しいものになっており、さらには事務所の場所代年間400万円を負担するよう、言われております。そのあたりのことを正副会長会議で話すとだんだん雰囲気が悪くなるばかりで、その辺をどういう風に行政がご理解してお応えいただけるのか、お聞かせ願いたいのですが。
    藤野会長
    なにか行政と市社協で問題がたらい回しになっている感じがしますが、行政の方でなにか回答があれば。
    横屋支所長
    宇部市の社協については人件費補助をしておりました。私も財務部時代には、毎年のように人件費の削減をお願いしていたところです。この辺につきまして内部的な話や調整になろうかと思いますが、いずれにしても社協さんをいじめるというわけではありません。使用料とかその辺りは福祉の関係だけということではなく、サービスを利用される方、いわゆる受益者負担の考え方で、ご利用される方にはそれなりに、公平に負担をしていただくということで来年度には使用料の改定ということが出てくるのではないかと思います。
    前田委員
    現実的に行政は合併し、そして社会福祉協議会が合併し、合併したから良かったという形がなければ意味がないわけなんです。行政としても例えば今年から来年にかけてマスタープランをこしらえるとすれば、今のような考え方ではマスタープランは破綻しますよ。なぜなら、楠地区は老人が住みよいまちだと65%の人が言っています。この実態がある中でその現実的な問題が崩れるようではマスタープランはできないと思うんです。そういう意味も含め、やはり行政が社会福祉協議会だから知らないということになれば、さっぱり地域づくり、まちづくりができないと思いますから、ぜひ行政はその辺を含めてマスタープランを作る必要があると意見したいと思います。
    矢原委員
    合併協議会の中でたくさんの積み残しがあったはずです。未調整項目もたくさんあったと思います。今回の広報あたりで出てくるのかなと思っていたのですが、1年経って進捗状況が市民に何も示されていません。我々が協議会の中で細かいところを詰めずに最終的に調印したのは、その辺りの中で市民サービスを低下させませんという文言で我々は承認しているわけなんです。この一年の市民サービスの実態については低下しつつあると思います。一点目は市道の管理です。草刈りにしろ宇部市の方は道路課がやられるそうで、旧楠町時代では資材を町が提供し、作業は地域住民が行っていました。先程から聞くと財政は厳しいという話ばかりなんです。しかしながら、旧楠町時代の体制の方が人件費など考えれば財政的にもいいはずなのに、なぜ宇部方式ばかりに合わせないといけないのか。旧楠町時代の管理体制を検討しないのか、財政が厳しいというだけでなく市全体で考えれば財政効果が波及するのではないか。
    ぜひ検討していただきたい。私が行ったら門前払いでした。そういったことが市民に伝わるから、「編入合併だからさ」ということが言われ、あちこちで聞こえてくるのです。
    基本的な考え方を市の中で少し修正していただかないといけない部分がこの一年間で出てきているのではないかと思います。子ども会やいろんな所の話を聞いてみると、合併協議の上では最長5年あたりがあるんですけれども、補助金・助成金は格差がある分は猶予して随時合わせようということでしたが、中には1年で有無も言わさずばっさり切られたということもお聞きしております。その辺も関係諸団体に対する周知が全然できていない、されていない。頭ごなしにドンとやられている。そういう話を市民の方からお聞きをすることが多いです。やらなければならないことは理解できますが、そのプロセスをきちんと踏んでいないのではないかと思います。
    それから健康診断、項目が減るというのは合併協議の中であったんですが、とくに高齢者の方から「旧楠町時代は1日で済んでいた。今何回も行かないといけない。この辺どうにかならないか」という話がありました。何の項目なのか詳しくは調べていませんが、その辺りも市民サービスの低下の部分なのではないかと思うところです。やらなければならないことは、仕方ないことと思います。しかしながら、必ず猶予期間をとって周知する時間をとっていただいて進めていただきたいと思います。じゃあ広報しているじゃあないかと言われるかもしれませんが、受け手の立場に立った周知の方法をお願いしたいと思います。ふれあいセンターあたりの手続きが夜間・祝日にはできなくなりました。委託をされている夜間の管理者、宿日直者、旧楠町時代できていたものがなぜ宇部市になってできないのか、そこに人間的な差があるのか、利用者からすると日中仕事を休んでセンターに申込みに行かなければならない。こん な細かいところで市民サービスをどんどん削っているんです。それが市民に伝わっていけば合併して何もええことがないじゃないかという話になるんです。細かい配慮をして欲しいんです。細かい配慮が全然抜けているんです。我々が合併協議の中で細かいことまで詰めれば良かったんですが、詰められないですよね。住民サービスは低下させないよう、大前提をそれぞれに事細かくうたっているわけですから。そこを信用したわけですよ。その信用が崩れかけている、市民の感情になりつつありますよ。そこを十分配慮してほしいと思います。
    千々松課長
    旧楠町時代は総合検診をやっており、それに漏れた方は医療機関委託ということでやっておりました。この状況は今宇部市でもあります。宇部市では4月から5月に医療機関委託ということで受診者が自分の都合に合わせて日を設定し、基本健診等を受けることができます。漏れた人については年4回ほど受診する機会があり、受診機会は拡大しております。旧楠町時代は1日しかなく時間的に待たせることが多かったのですが、宇部市では逆に短時間で受診でき、健診については宇部市の方が進んでいるというふうに認識しております。
    本田課長
    ふれあいセンターの関係でございますが、教育委員会管轄分と市民生活管轄分と事務的には分かれているのですが、受付などができなくなっているとは思っていませんでしたので、実態をよく調べてみようと思います。
    横屋支所長
    今の夜間の受付ですが、今までのように、できるよう調整に努めてまいりたいと思います。色々課題があるようですが、ゴミなど住民に身近なものなど市民に負担をかけていることと思います。ゴミについては資源の再利用ということで、その辺はご理解いただきたいと思います。宇部市との合併の形態よって、こうなったというものではございません。合併の効果というのはこの1年2年ではなく、やはり10年くらい先を見てもらってその時点で良かったか悪かったか判断できると思います。
    国において、三位一体改革や地方分権、税源移譲など色々進めてられ、町長さんも将来を見据え、合併を判断されてこられたと思います。もう少し長い目で合併の効果を見据えていただけたらと思います。
    矢原委員
    私はそういうことは理解しています。しかし、多くの市民がそういうイメージを現状1年経って持っている。それを持たれる理由として先程から言うような市民サービスの低下があり、なぜ宇部市に合わせる方が効果があるの?とそちらに疑問が移行するような事例があります。もう少し踏み込んで市民の、利用者の立場で考えて欲しい。受益者負担は当然のことと考えていますし、自分達でやれることは自分達でやるよといっているのだから、ただし実費負担ぐらいは出しなさいよと、その方が行政も経済的に負担増にならなくていいんじゃないかと市民は思っているわけです。そういう目線に立った中で本庁の方はしっかり考えていただきたいと思うのです。
    一番大事なのはそのことを公布することです。積み残しはどうなっているのか聞かれても我々も答えようがないのです。そのあたりは、1年経つわけですし、特集を組むぐらいの気持ちを持たなければ、これは3年4年立てばもう一緒になるわけですから、今まだ1年目、鉄がまだ熱いわけですから、その時期に悪いイメージを市民が持たないようにしていただきたい。
    今間違ったイメージを持たれたら、それを払拭するには相当な労力がかかりますよということを申し上げたいと思います。
    藤野会長
    委員さんから、この1年の問題点等をさらけ出していただきました。確かに支所長さんが言われるように、1、2年で合併の効果が出るとは思いませんが、すぐに問題が出ることにも問題があると思います。合併後の整理をするために、1年を経過して住民へアンケートを取ってみるのも一つの方法かなと私は思います。また、今、行政側で何が足りないのか、何が良いのかを知るためには、合併して住民がどのように感じているかなどの意見を求める場面をつくることも必要かなと思います。担当課についても、今までと違った運営をしているところもあるでしょう。今までと変わってなければよいが、変わったところは今一度、反省点を検討し、住民に周知することができれば、住民からの意見もどんどん出てくるのではないかとも思います。個々の小さいところは良い悪い色々あると思いますが、平成17年度の予算でも3・4・5ページあたりには今まで楠町になかった事業も実施されていますし、全体的には合併して良かったのではないかと思っております。先程の委員から出た意見も含め全体をチェックする必要もあるのではないかと思います。
    西田会長
    社協も住民サービス、質の向上という観点から頑張っているわけですが、その社協が介護事業をやめる、逆に言えば住民から見たらそれだけサービスが低下することになります。もちろん、社協も行革あるいは不要な事業は展開せず、見直しなどはやりますけれども、やはり今までやってきた事業を続けてサービスを低下させない、できるだけ赤字補填を行政にせまらない運営を続けていきたいと思っておりますし、そういう面を行政がご理解いただき、支援をしていっていただきたいと思っております。
    池田副会長
    粗大ゴミを出すのに市の施設までは距離が遠いと思います。旧楠町のゴミ処理施設(中継施設)を月に1回程度収集日とするなどの利用法が考えられないでしょうか。
    また、新しくなった産業道路の船鉄前の交差点は交通量が多く危険です。信号機をつけることは考えておられませんか。
    最期に産業道路先、新幹線高架下にあるビデオボックスは撤去できませんか。
    岡田市民生活課長
    楠時代にはありませんでしたが、宇部市には訪問回収制度というのがあり、実費負担で家まで取りにいくことを実施しております。今後ともこれを利用していただきたいと考えており、現時点では中継施設の利用を考えておりません。
    縄田施設課長
    交差点信号機の件ですが、公安委員会に自治会等団体の連盟で要望書を提出したところ、今年度中に設置していただけるとの報告を受けております。また、ビデオボックスについては、当初設置されておりました産業道路にかかる箇所からは移転しましたが、現在設置されている場所は、民間の地権者の位置であり、教育委員会サイドから何らかのアプローチはできるかもしれませんが、施設課として撤去を促すことはできません。
    藤野会長
    3時間に渡りまして熱心に審議いただき、ありがとうございました。合併から1年経過したことで、本日、委員さんからたくさんのご意見が出て、課題や問題点等が浮かんできたのではないかと思います。これらが、今後策定される都市マスタープラン等に反映され、また、行政サイドで検討されていくことをお願いして会を終了したいと思います。
    どうもお疲れさまでした。

  4. 横屋支所長 あいさつ
  5. 閉会 (17時)

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