自然観察会-宇部の自然を見つけに行こう-

ウェブ番号1002631 

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宇部市には、南部の海岸部から北部の山地・丘陵地まで、豊かな自然環境が存在しています。このような自然資源を保護していくためには、私たち一人ひとりが身近な自然に目を向け、環境に配慮した行動を実践していくことが重要です。市内の特徴的な生態系やそこに生息する希少生物等を観察し、「宇部市の美しい自然」を、次の100年に伝え、残していくにはどうすればよいか考えてみませんか。

観察会のようす

みんなでオシドリを数えてみよう

オシドリ等の観察・計数

令和4年3月20日、32人が参加。

小野ふれあいセンターに集合し、趣旨説明の後、参加者の希望により上流チーム(アクトビレッジおの上流)、中流チーム(アクトビレッジおの下流)、下流チーム(厚東川ダム管理事務所上流)に分かれ、現地に向かいました。そして、それぞれの場所で宇部野鳥保護の会会員による案内、説明により、オシドリをはじめとしたカモ類等の野鳥を双眼鏡、望遠鏡等で観察、計数しました。

集計・とりまとめ

小野ふれあいセンターに戻って、個々のチームのデータを持ち寄って集計しました。宇部野鳥保護の会会員に加え多くの人に参加いただいたおかげで、小野湖の水位が低くオシドリの確認個体数は少なかったものの、複数チームによる広範囲の観察が実施でき、3チームでオシドリ計326羽を確認しました。多くの人が関心を持ち、集まればできることを体感しました。

観察、計数のようす1
観察風景1
観察、計数のようす2
観察風景2
集計結果
集計の結果

宇部の地質を探ってみよう

花崗岩・蛇紋岩の観察

令和3年11月13日、15人が参加。

キワ・ラ・ビーチ駐車場にて、まず地球全体の地質の成り立ちや山口県及び宇部市の地質について学んだ後、東側に移動し、断面が観察しやすいものから風化が進んだものまで、比較しながら花崗岩の観察を行いました。

その後、ビーチ対岸(西側)に移動し、蛇紋岩の観察を行いました。現地の岩石及び岩石サンプルを触って見比べて、蛇紋岩に分類されるものでも見た目のバリエーションは豊かで、それらが風化や熱変成の度合いによって異なることを講師から説明いただきました。

まとめ

最後に、山口県地質図を見て、本日観察した花崗岩・蛇紋岩以外にも市内それぞれの地区に異なる岩石が分布すること、地質上の特性が地形や土壌等へ影響を及ぼすことで動植物や人のくらしに関わっていることなどを学びました。

概要の説明
概要説明
岩石の観察
花崗岩の観察
蛇紋岩の概説
蛇紋岩の解説
蛇紋岩観察
蛇紋岩の観察

参加者の声(抜粋)

  • 日頃散歩する場所で色んな事が知れて、今後散歩するときの楽しみが増えた。
  • 「てくてく町歩き」でよく岩の話が出てくるが、今回そのバックボーンの部分を知れ、参考になった。
  • 蛇紋岩が素敵で石にはまりそうだった。
  • 専門の先生に解説してもらいながら観察できたほか、気軽に質問できたのがよかった。
  • こんなに近くでも岩石の組成が違ったり、構成が違うものがあることに驚いた。

宇部のカタツムリを見つけに行こう

ときわ湖水ホールにて室内講義

2021年(令和3年)7月3日、27人が参加。

講師の豊田ホタルの里ミュージアム増野館長の音頭で、カタツムリの歌をみんなで歌ったのち、クイズ等でカタツムリの生態、体の特徴、探すべき環境等概説いただきました。

フィールドでの観察・採集

ときわ公園内を落葉たまりや倒木、コンクリートブロックの下、樹木の根元や窪み、樹皮など参加者各々に分かれ、探索・採集しました。現地で実際にカタツムリを確認しながら講師に探し方を紹介いただくことで、参加者もコツがつかめカタツムリを見つけられるようになりました。

貝あわせ(確認種のまとめ)

採集した貝を持ち寄ったところ、参加者全体の確認種は11種でした。それぞれの種の特徴に加え、外見上見分けがつかない種(隠蔽種)や国内移入種について説明いただいた上、質疑応答ののち解散しました。

曇天でカタツムリにとってすごしやすい条件だったこともあり、たくさんのカタツムリが見つかりました。あんな高いところにあんなにおおきいカタツムリがと歓声があがったり、カタツムリが見つかる・殻から出てくるたびに参加者で見せ合ったり、わきあいあいとじっくりカタツムリについて学びました。

室内講義
室内講義の状況
樹上性カタツムリ
樹上性カタツムリの観察
採集
採集の状況
まとめ
貝を持ち寄ってのまとめ

宇部のマングローブ?を見つけに行こう

塩生植物や干潟の生きもの等の観察

2020年(令和2年)11月14日、23人が参加。

キワ・ラ・ビーチ駐車場にてハマボウ等の形態的・生態的特徴を学んだ後、生育地に向かい、紅葉するハマボウを観察したほか、葉や果実を触ってみました。足元には、ハマボウ実生やハママツナ等の植物のほか、トビハゼ、ハクセンシオマネキ、アシハラガニがうごめき、近くにはそれを狙うアオサギ、カワセミ等の鳥類の姿が見られました。その後、植松川河口に移動し、浜辺の堆積物からハマボウの葉、果実等を探し、水流等による移動分散について考察しました。さらに、植松川河口部の泥~砂干潟から月崎岬の岩礁が点在する海岸まで移動しながら、潮溜まりのガザミ、モクズガニ、スジエビ等の甲殻類やハマシギ、シロチドリ等の水鳥を観察し、環境の違いと生物生息状況について学びました。
11月とは思えないぽかぽか陽気の中、多世代みんなでのんびり散策できました。

紅葉
紅葉するハマボウ
浜辺
浜辺の観察
水鳥
水鳥の観察
磯
磯での観察

参加者の感想(抜粋)

いろんな生きものが見られ、地元の自然が学べてよかった。

普段は入りにくい干潟に入り、専門的な話を聞くことができてよかった。

カニ、魚類から植物、鳥類まで幅広い生物が対象だったのがとてもよかった。

広く遠い海をのんびり歩きながら生き物について色々教えてもらえた。

タコノマクラやトビハゼなど初めて見たり名前を知った生き物が印象的だった。

海辺の生き物を探したり、日頃できない行動ができた。

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