生物多様性市民会議

ウェブ番号1002629  更新日 2024年10月10日

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生物多様性地域連携保全活動計画の一環として、参加者一人ひとりが生物多様性保全について考え行動するきっかけづくりとなることを目的に、生物多様性市民会議を開催しています。

令和6年度開催報告

カブトムシから考える多様性

  • 開催日時 令和6年10月6日(日曜日) 13時30分~15時30分
  • 会場 総合福祉会館 大ホール
  • 講師 山口大学大学院創成科学研究科 准教授 小島 渉 氏

概要

主にカブトムシの生態をご専門に研究されている山口大学の小島先生を講師としてお招きして、カブトムシをメインに生き物の面白さ・特性や生物多様性保全の重要性について、講義・実験を通じて楽しみながら学習しました。

参加者の感想(抜粋)

・メジャーなカブトムシだが意外と知らないことが多く、勉強になった。
・環境が生態系に大きく影響している点がよく分かった。
・大人も子供も実験に夢中になっていた。みんなで参加できるような所がとても良かった。
・面白い実験だった。じっくりとカブトムシの幼虫を見ることもないのでとても印象的だった。
・子供が普段では接することが難しいものに興味を持つようになって良かった。

講演の様子1

講演の様子1

令和5年度開催報告

うべのざんねんないきもの

  • 開催日時 令和6年3月23日(土曜日) 14時~16時
  • 会場 男女共同参画センター 軽運動室
  • 講師 動物学者 今泉 忠明 氏

概要

ざんねんないきもの事典を監修される動物学者今泉 忠明先生をお招きし、宇部市や山口県のざんねんないきものから、今泉先生のフィールド調査の様子まで、今泉先生独自の視点から動画を交えて楽しくご紹介いただきました。先生のお人柄や子供たちを見守る温かい気持ちが伝わる素敵なご講演でした。講演のあとは里山のいきものをテーマにしたカードゲームで食べる・食べられるのつながりを楽しく学びました。

参加者の感想(抜粋)

  • 今泉先生のお話を目の前できけ、友達とカードゲームも出来、大変満足
  • 子どももわかりやすく聞きやすく、大人にも興味深いとても楽しい時間だった
  • 子どもの動機づけやどのように答えを導くのがよいかわかりやすく説明してもらえた
  • 街のなかにも生態系がありよく観察すると面白いことがわかり、身近な環境を守り、生物多様性を守る努力をしたいと思った
  • 学ぶだけじゃなく、笑える話に満足、調査は大変だけど面白いことを教えてくれて自分もやってみたい
  • 子どもの可能性を大切にしながら、今ある自然を大切にしていきたい
  • 生きものの話でなくて、生きものに携わる視点についての内容でそれがとても興味深かった
  • 近くの公園や森を散歩するのがさらに楽しみになった

講演の様子1

講演の様子2

講演の様子3

講演の様子4

アプリで自分だけのいきもの図鑑を作ろう

  • 開催日時 2023年11月12日(日曜日) 13時30分~16時
  • 会場 ときわ湖水ホールミーティングルーム及びその周辺
  • 講師 株式会社 バイオーム 取締役COO 多賀 洋輝 氏

参加者の感想(抜粋)

  • アプリを使って調べて報告する体験が大変面白く、また勉強になった。
  • アプリで自分だけの植物図鑑を作りたい!
  • ときわ公園内の生きものについて詳しく知れてよかった。
  • 生物を観察して楽しむイベントと思っていたが、生物多様性を意識するよい機会になった。
  • 木のうろになぜか虫がたくさんいて面白かった!
  • 名前を知らないことで普段あまり注意してみることがない、いろんないきものに出会え、楽しい時間が過ごせた!
  • このイベントにもう一回参加したい!
  • 今回のイベントでだけでなく、今後も身近ないきものを楽しく調べたい!
  • 子どもが夢中になって虫や植物を探して写真をとっていた、親子で参加出来、とてもよかった。
  • 似たような形の植物でも名前が違ったり、知らないことが多いのだなあと思った。

概要

ときわ湖水ホールにて講師から生物多様性、その保全のために株式会社バイオームが挑戦すること、そのためのツールいきものコレクションアプリ「バイオーム」についてご紹介いただた後、ときわ公園内で実際にアプリを実践!湖畔で採餌するオオバンやカモ類から、この時期に咲く花、木の実、落ち葉の下に隠れている貝や虫など多種のいきものが見つかり、参加者全体で200以上の記録を投稿してもらいました。最後にみんなで投稿した秋冬ならではのいきもの図鑑を確認しながら、ときわ公園内の動植物、この時期の特徴などを振り返りました。

 

講義の状況
講義風景
落ち葉の下にはなにがいるかなの実施状況
落ち葉の下にはなにがいるかな
アプリに投稿、ゲット!の状況
アプリに投稿、ゲット!
湖畔で水鳥ウオッチングの状況
湖畔で水鳥ウオッチング

いきものと気候について考えてみよう

  • 開催日時 2023年7月23日(日曜日) 9時~11時30分
  • 会場 二俣瀬ふれあいセンター、里山ビオトープ二俣瀬
  • 講師 国立研究開発法人 国立環境研究所 気候変動適応センター 特別研究員 辻本 翔平 氏

概要

二俣瀬ふれあいセンターで講師からいきものから気候変動を理解すると題して、気候変動の影響を調べる意義、いきものの季節性、生物季節観測の実施方法やこれまでわかってきたこと等を紹介いただいた後、里山ビオトープ二俣瀬へ出発。散策しながらカナヘビやアブラゼミなどを対象にしたいきものフィールドビンゴに挑戦。生物季節観測の対象種であるタンポポの見分け方やカブトムシと広葉樹との関係等講師に紹介いただきつつ、ビオトープへ!ショウジョウトンボ、チョウトンボ、シオカラトンボとトンボを追い回す子から、じっとカブトムシの木周辺で執着する子まで、採集スタイルも様々で、ノコギリクワガタ、キリギリス、キイトトンボ、コガタスズメバチといった地上の生きものから、ドンコ、スジエビ、タイコウチ、コオイムシ、カワトンボ幼虫といった水の生きものまで色んないきものに出会えました。最後にビンゴで振り返りながら、いきもの、自然とふれあい、その変化に気づくことの大切さを呼びかけました。

参加者の感想(抜粋)

  • いろんないきものを実際に確認出来、豆知識も知ることができた。
  • トンボを捕まえられて、幼虫も抜け殻も見つけられた、すごかった!
  • 家の近くで見られないトンボやハチ、水の中の生きものについてよくわかった。
  • 赤とんぼにかまれる痛さを知れた!
  • いろんないきものに出会え、すごく好奇心が強くなった気がする!
  • いろんな花があることを知り、虫もいっぱい見つけられて楽しかった。
  • いきものだけでなく、水のせせらぎなど夏を感じられ、よかった。
  • 休憩をとりながら3時間くらいぶっ通しで虫を採ってみたい。
  • 生物季節モニタリングの調査員に是非参加してみたい!
講演
講演の様子
カブトムシ
カブトムシの木の観察
シオカラトンボ
シオカラトンボの捕まえ方
採集生物
採集生物の確認

令和4年度開催報告

開催日時

2023年2月12日(日曜日)13時30分~15時30分 

会場

男女共同参画センター3F 軽運動室

プログラム

1.開会あいさつ・趣旨説明

2.講演「宇部市の生息・生育生物について」

  • 植物: 山口県立宇部高等学校教諭 鶴谷 保 氏
  • 魚類: 株式会社リクチコンサルタント 後藤 益滋 氏
  • 鳥類: 宇部野鳥保護の会会長 原田 量介 氏
  • 両生、は中、ほ乳類: 高川中学高等学校講師 村田 満 氏

3.報告

第二次宇部市生物多様性地域連携保全活動計画(素案)について

4.閉会

講演の概要

植物

宇部市は丘陵、平野、海、干潟、川、ため池、ダム湖、水田、畑、社寺林等環境が多様であり、そのそれぞれにスダジイなどの照葉樹林、丘陵地、社寺林などのクスノキ、タブノキ、沿岸部のエノキ、ムクノキ、塩性湿地のシバナ、ハマボウなど環境に対応した植物が生育する。一方生物多様性を脅かすものとして、外来種、耕作放棄地や放置竹林の存在が挙げられる。

魚類

たも網、投網、刺し網に加え河川水中に含まれる環境DNAを用いた調査を実施した。主に厚東川水系で魚類は確認されており、中流域またはダム湖での確認例が多い。河川中流域の緩やかな流れや河口湿地、干潟には希少ハゼ類が生息するが、原因は明らかでないものの、タナゴ、モロコ、ドジョウ類などかつて当たり前に見られた種が減っている。

鳥類

オシドリの生息には森林率が比較的高く良好な水辺環境が必要であるが、小野湖周辺が重要な生息地となっている。当地域では生態系上位種にあたるオオタカも稀に確認される。それ以外にも、小野湖右岸で多数確認されたカシラダカ、霜降山周辺のヤマドリ、東部海岸地域のシロチドリをはじめとしたシギ・チドリ類など、地域それぞれに特有の鳥類が生息している。一方で、ガビチョウ、ソウチチョウといった外来種も近年確認されている。

両生類、は虫類・ほ乳類

ネズミ類は、樹上を主に生息するヒメネズミ、草原に暮らすカヤネズミ、民家を利用するハツカネズミ等環境ごとにすみわけが見られる。また、ネズミ類以外に、ノウサギ、ムササビ、それらを捕食するアナグマ、タヌキ、キツネ、森や鍾乳洞に生息するコウモリ類など、山口県に生息するほとんどの哺乳類が宇部市でも確認される。また、農業等に深刻な被害をもたらすシカ、イノシシ、サル、外来種のヌートリア、アライグマも確認されている。両生類、爬虫類についても、近年新種登録されたヤマグチサンショウウオ、イシガメなどの希少生物が確認されている。

参加者の感想(抜粋)

  • 生きものの大切さを再認識出来た
  • 生きものたちのことがよくわかったので、よく考えて生きものたちによい環境にしていきたい
  • 講演とあわせスッポンなどの生体やヌートリアなどの標本も展示されていたので理解が深まった
  • 話に出てきた色んな生きものを実際に見に行きたい
  • オオサンショウウオを探してみたくなった
  • 環境DNAという調査方法など、生息生物以外で+αの話が聞けたのがよかった
  • 想像以上にたくさんの生きものの住処になっている宇部市に愛着がわいた、人間だけでなく全ての生きもののため地元の環境を大切にしていきたい
  • 私たちにできることをもっと知りたい、宇部市に住んでいても知らない色んな事をまず知ることがスタートだとわかった
  • 宇部市の環境は今は比較的豊かだとわかったが今のうちにもっと保護していかないといけない
植物の講演
植物に関する講演
ほ乳類の講演
ほ乳類に関する講演
展示コーナー1
展示の状況
展示コーナー2
展示の状況

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