生物多様性とは?

ウェブ番号1002624  更新日 2021年2月10日

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人間を含む、地球上の様々な個性を持った生き物たちは、それぞれの環境の中でお互いにバランスを保って命や暮らしをつないでいます。これを「生物多様性」といいます。この生き物たちのつながりにより、豊かな生態系が保たれています。そして生物多様性は3つのレベルの多様性で成り立っています。

  • 生態系の多様性
    里地里山、海、河川、湖、まち、など様々な環境があること
  • 種の多様性
    動物、植物、昆虫や微生物も含めた様々な種類の生き物がいること
  • 遺伝子の多様性
    同じ種類でも遺伝子特徴によって、色、形、生態などに様々な個性があること

生物多様性のめぐみ

私たちは常日頃から生物多様性の恩恵に支えられ生活をしています。

  • すべての生命の基盤
    植物が酸素をつくり、森は水を蓄え、微生物は土壌を肥やす、生命の基盤は多くの生き物によって支えられています。
  • 生活の基礎
    生活に必要な食料や衣服、住宅に使用される木材、体調を崩した時に使う医療品など資源として衣食住を支えてくれています。
  • 文化の多様性
    季節の変わる日本では、地域ごとに異なる地域色豊かな伝統文化が育まれました。
  • 自然に守られた生活
    森林は土砂崩れや洪水を防ぐなど生活の安全を支えています。

生物多様性の4つの危機

私たちは生物多様性の恵みを受け、豊かな生活をしていますが、私たちの生活が原因で生物多様性に危機をもたらしています。

人間の活動や開発がもたらす危機

見て楽しんだり売るために必要以上に生物を捕まえたり採ったり、埋め立てや造成などの開発によって種類が減少・絶滅するなど、生物が生きるための環境の悪化・破壊の危機

自然に対して、人が手入れしなくなることによる危機

里地里山の草木などの資源が使われなくなり、生態系のバランスが崩れることによって起こる里の動植物の絶滅や、サルやイノシシなどの数の増加が地域の生態系に影響を与える危機

外来種など、人によって外から持ち込まれた生物による危機

外来種の遺伝子が混じって純粋な種がいなくなったり、元々そこにいた生物が食べられたり、すみかを奪われたりすることにより、生態系が乱れる危機

地球温暖化による危機

地球温暖化で平均気温が上がり、氷が溶け出す時期が早まったり、低温・低気圧だった高い山の上の気候が変わったり海面温度が上がることにより、動植物の20%~30%が絶滅を迎える可能性が高くなる危機

このまま何もしないでいると・・・

食料不足

地球の温暖化による気候の変動などで、農業や漁業などが大きく影響を受ける。

自然災害

人の手が入らなくなり、機能が急速に衰えた自然は、災害が起きやすくなる。

景観の破壊

竹林の放置や里山の放棄、また、乱開発によって景観が荒れる。

文化の衰退

里山の暮らしの中で育まれてきた伝統文化や、資源を活かした技術が途絶える。

私たちにできること

私たちの生活に深く関わっている生物多様性。生物多様性保全のために私たちになにができるでしょうか。生物多様性の保全はちょっとした心がけや、日々の生活の中でできることはたくさんあります。

たとえば・・・

  • 外国から持ち込まれた動物をペットとして飼う場合は、最後まで面倒を見て、決して野外に放さない
  • 外出した時にはゴミは捨てずに持ち帰る
  • 野生動物にエサを与えない
  • 流しに使い終わった油や食べ残しを捨てない
  • 殺虫剤や除草剤などの使用を控えるようにする
  • 地元で採れた食品を食べる

しかし生物多様性保全の取り組みの中には一人ではできないことや専門的な知識が必要なこともあります。そんな時は仲間を募って協力したり、専門家からアドバイスをもらったり、環境保全活動団体に参加することで活動の幅が広がり、効果がいっそう高まるはずです。

このページに関するお問い合わせ

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