楠こもれびの郷（くすくすの湯）におけるレジオネラ属菌の検出について

概要

宇部市楠こもれびの郷（指定管理者「楠むらづくり株式会社」）の温浴施設「くすくすの湯」において、令和4年12月から2月に水質検査を実施した結果、施設内4ヶ所の浴槽から基準値を超えるレジオネラ属菌(最大2.7倍)が検出されたにも関わらず、温浴施設の営業を継続していました。
なお、当該事業者においては、平成27年にもレジオネラ属菌の検出で同様の事例がありました。

経緯

経緯

令和4年12月12日（月曜日）	源泉と施設内7ヶ所の浴槽の法定水質検査(1回目)を実施
令和4年12月26日（月曜日）	水質検査(1回目)の結果、施設内4ヶ所(第一大浴場、第二大浴場、第一小浴場、第二露天風呂)の浴槽から基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されたが、市への報告を行わず、通常通り営業を継続
令和4年12月31日（土曜日）	年末年始のため令和5年1月3日（火曜日）まで休業
令和5年1月4日（水曜日）	営業再開時、水質検査(2回目)を実施
令和5年1月17日（火曜日）	水質検査(2回目)の結果、施設内3ヶ所(第二大浴場、第一小浴場、第二露天風呂)の浴槽から基準値を超えるレジオネラ属菌が検出。
令和5年1月23日（月曜日）	水質検査(3回目)を実施
令和5年2月3日（金曜日）	水質検査(3回目)の結果、施設内1ヶ所(第二大浴場)の浴槽から基準値を超えるレジオネラ属菌が検出。
令和5年2月9日（木曜日）	水質検査(4回目)を実施
令和5年2月17日（金曜日）	水質検査(4回目)の結果、レジオネラ属菌が検出されなかったため、水質検査を終了。以降も営業を継続
令和5年9月20日(水曜日)	宇部環境保健所の立入検査において、水質検査によって基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されていたことが判明。
令和5年10月2日(月曜日)	宇部環境保健所から市に対して指摘があったことから、市が初めて状況を把握。

原因

• 浴場内の清掃が十分でなかったため。（源泉からはレジオネラ属菌が検出されず、浴槽だけから検出されたため）
• 指定管理者の水質検査の結果の重要性に対する認識が甘く、市への報告を行っていなかったため。

今後の対応

浴槽の水質検査を再実施し、安全性が確保されているかの確認を徹底させます。
そのため、令和5年10月3日午後から水質検査の結果が出るまで、温浴施設の利用を停止とします。
また、停止期間中に安心・安全性が確保されるよう清掃・消毒処理を徹底するとともに、スタッフのコンプライアンスや衛生管理に関する研修を実施するよう指示しています。

産業経済部長コメント

日頃、「くすくすの湯」を御利用いただいた皆様に御心配と御迷惑をおかけすることを深くお詫びいたしますとともに、皆様に親しんでいただいています「楠こもれびの郷」への信頼を損なうこととなり、大変申し訳ありませんでした。
このたび、指定管理者である楠むらづくり株式会社から本市に対して、レジオネラ属菌の検出に関する報告がなかったことは、大変遺憾に思っています。
今後、安心して施設を御利用いただけるよう、再発防止に向けて楠むらづくり株式会社に対して厳しく指導してまいります。