中四国初、新庁舎1期棟　実績でZEB Readyを達成

新庁舎は、設計段階において、従来の建物で必要な年間エネルギー消費量（基準一次エネルギー消費量）の43％削減を達成しています。10,000m²以上の庁舎では、国内で初めてZEB Oriented(ゼブ オリエンテッド)の認証を取得するなど、持続可能なまちづくりに向けた「環境に配慮した庁舎」を目指し、環境負荷低減へ取組んできました。このたび、新庁舎1期棟のオープン（令和4年5月6日）から1年間の実績値で基準一次エネルギー消費量の62％を削減し、10,000m²以上の庁舎では中四国地方で初めて、ZEB Ready(ゼブレディ)を達成しました。

新庁舎建設事業は、令和元年8月に国土交通省の「省CO₂先導プロジェクト2019」に選定され、省エネ・省CO₂に係る先導的な技術を導入した住宅・建築物のリーディングプロジェクトとして、国から建設費の一部（約2.4億円）に支援を受けており、附帯要件とされている3年間の運用実績報告のうち1年目の実績を国に報告（令和5年8月）したところです。実績値の一次エネルギー削減量から換算した総CO₂削減量867tは、一般家庭の年間電力消費量約300世帯分に相当するもので、そのうち先導的省エネ技術による削減効果は、次の通りです。

※「中四国地方で初めて」については、一般社団法人住宅性能評価・表示協会ウェブサイト「BELS評価書交付物件の検索」による本市調べ

先導的省エネ技術と削減効果

省エネ技術	CO2削減効果 （推定値）
コージェネレーションシステム廃熱や太陽熱を有効利用したデシカント空調機	33.7t/年
高効率な空調システム	50.3t/年
ビル・エネルギー・マネジメント・システム	26.3t/年
太陽光発電を利用した水素エネルギー供給システム	39.5t/年

※総CO₂削減量867tは、設備機器のダウンサイジング、断熱性能の向上、照明のLED化等の削減効果を含むため、表の合計と一致しません。

• 宇部市新庁舎の環境パンフレット （PDF 1.3MB）
  ※新庁舎の環境負荷低減への取組みや省エネ技術の内容は、宇部市新庁舎の環境パンフレットをご覧ください。
  

新・旧本庁舎の電気/ガス/上下水道使用量等比較と削減効果

		新庁舎1期棟（約15,800m2） R4.6月～R5.5月	旧本庁舎（約14,300m2） R3.4月～R4.3月	削減率 削減効果額
電気	年間使用量 （1m2あたりの年間使用量）	833,024 kWh/年　 （1m2あたり53kWh/年）	1,248,879 kWh/年　 （1m2あたり87kWh/年）	約33.3％
	年間電気代	約2,734万円/年		1,365万円の削減
ガス	年間使用量 （1m2あたりの年間使用量）	67,247 m3/年　 （1m2あたり4m3/年）	102,117 m3/年　 （1m2あたり7m3/年）	約34.2％
	年間ガス代	約980万円/年		507万円の削減
上下水道	年間使用量 （1m2あたりの年間使用量）	2,570 m3/年　 （1m2あたり0.16m3/年）	20,383 m3/年　 （1m2あたり1.43m3/年）	約87.4％
	年間上下水道代	約171万円/年		1,186万円の削減

　※　新庁舎1期棟は、税務署等の使用分を含む
　※　旧本庁舎の電気及び上下水道は、食堂事業者等の使用分を含む
　※　削減効果額は、使用量の比率から算出

ZEBの種類と基準（参考）

ZEB (ゼブ)	一次エネルギー年間消費量を50％以上削減し、 再生可能エネルギ－を含めて100％以上削減
Nearly ZEB (ニアリー ゼブ)	一次エネルギー年間消費量を50％以上削減し、 再生可能エネルギ－を含めて75％以上削減
ZEB Ready (ゼブ レディ)	一次エネルギー年間消費量を50％以上削減 （再生可能エネルギ－は除く）
ZEB Oriented (ゼブ オリエンテッド)	一次エネルギー年間消費量を40％以上削減し、更なる省エネルギーの実現に向けた措置（再生可能エネルギ－は除く） 　※　延べ面積10,000m2以上の事務所等、学校等、工場等