基本構想　はじめに

みんなで築く活力と交流による元気都市を目指して

我が国の経済情勢は、景気は持ち直しているものの、全体的には依然として厳しい状況にあり、雇用情勢を始めとし、企業の設備投資の減退など経済活動が低水準で推移していることから、地方財政にとっても、市税収入の大幅な落ち込みによる財源不足や福祉関係経費の増大など、当面、状況の好転は期待できないものと予測されます。

また、社会情勢も人口の減少、少子高齢化の急速な進行などにより地域活力の低下が危惧される一方、地方分権の時代にあって、市民満足度の向上のため、直面する難題を克服し、希望に満ちた元気都市に向けてさらなる発展が求められているところであります。

こうした中、行政と市民等とがこれからのまちづくりに取り組むに当たっての共有する指針として「第四次宇部市総合計画」を策定いたしました。

この総合計画は、「みんなで築く　活力と交流による元気都市」を求める都市像とし、それを実現するためのキーワードを「環境」「安心」「健康」「市民力」「地域ブランド」の5つを掲げ、目指すべきまちづくりの方向性を共有し、各分野の取組を連携させながら、まちづくりを進めることにしております。

今後とも、この総合計画を基本に、多くの方々の御意見や御提案を参考にしながら、時代の変化に対応できる市政、市民のためのまちづくりを進めていきたいと考えております。

市民の皆様におかれましては、この計画の推進に御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、この計画の策定に当たり御尽力を賜りました宇部市総合計画審議会の委員の皆様を始め、関係各位に心からお礼を申し上げます。

平成22年（2010年）3月

宇部市長　久保田　后子