報道発表
第14回 EST交通環境大賞 奨励賞受賞「公共交通すごろく YAMAGUCHI」
山口大学都市・社会システム工学研究室、宇部市公共交通協議会、山口市が取り組んできた「公共交通すごろく YAMAGUCHI」が第14回EST交通環境大賞 奨励賞を受賞しました。
受賞日
令和6年5月14日
主催
EST普及推進委員会(公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団)
取組概要
地方部ではクルマに過度に依存した生活からの脱却にあたり、目的地への公共交通アクセスに関する情報が少ない、公共交通を利用するきっかけがないという課題を抱えている。それに対し、公共交通への関心を高め、利用促進を図るために、公共交通を利用した移動の創出や目的地の情報提供を実施した。具体的には、大学の研究室が主体となり、山口県内で公共交通の利用機会を創出する以下の内容のイベントを 3 年間で計 6 回開催することで、EST 普及推進に取り組んでいる。
有名なゲームのアイデアから着想を得て、「実際の公共交通機関に乗車してすごろくゲームをしゴールとなる駅を目指す」イベントを開催
「待ち時間が長い・本数が少ない・駅周辺に何もない」という地方の公共交通のマイナス要素を、逆転の発想で高いゲーム性へ転換させる方策として、下車した駅周辺を散策して撮影した写真にもポイントを付与するフォトコンテストを併催し、「公共交通と徒歩で訪れることができる魅力ある風景や目的地」を発見する仕掛けを設定
地元店舗や鉄道路線の利用促進協議会と連携し、参加者に特典やノベルティを提供
受賞理由
本取組みは、実際の公共交通機関を利用してすごろくゲームをするという取組みであり、新規性・独創性がある。地方部の公共交通機関の弱みを逆に活かして、地域の魅力を発掘し、さらに魅力発掘に対してインセンティブを追加している点が特徴的である。
また、クルマでしか移動しない人をターゲットにして、公共交通機関を利用する目的や公共交通機関を利用するメリットを明確に打ち出している。現状はイベントの規模が小さく、参加者数が少ないが、宇部市や山口県とも連携して取組みを進めており、今後、取組みの更なる発展が期待できる。地方部におけるクルマ依存からの改善の一助になる取組みであることを評価し、更なる発展を期待して、奨励賞を授与することとした。
(公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団プレスリリースより一部抜粋)
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