報道発表

児童生徒が、自ら考え、自ら決めていく 全小中学校で校則の見直しを実施

ウェブ番号1022529  公開日 2024年5月22日

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本市では、市立小中学校の校則の見直しを進めていくため、令和5年7月に「宇部市立小中学校校則見直しに関するガイドライン」を策定しています。

このたび、本ガイドラインに基づき、すべての市立小中学校(小学校24校、中学校12校)において、児童生徒が主体的にゼロベースから校則の見直しを行いました。

今後も、校則の見直しを一つの契機として、本市の将来を担う子どもたちが、国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら考え、自ら判断し、行動していく主権者育成に取り組んでいきます。

学校での校則見直しの取組

  1. 全学級で協議、全校児童生徒へのアンケート実施
    • 校則の意義について、特別活動(学級活動)等の時間を活用し、全学級で協議
    • 生徒会、児童会による全校児童生徒を対象に校則に関するアンケートを無記名で実施
  2. 校則見直し委員会の開催
    • 生徒会、児童会は、協議やアンケート結果をもとに校則の素案を作成
    • 児童生徒と大人の人数を同数にした校則見直し委員会(児童生徒、教職員〈校長を含む。〉、保護者、学校運営協議会委員等)において、素案について協議し、校則案を校長へ提出
  3. 新しい校則の制定、見直し結果の公表・周知
    • 校長は、校則見直し委員会での協議結果を尊重することを基本としつつ、教職員や保護者、学校運営協議会等の意見も聴取したうえで校則を決定
    • 校長は、児童生徒に決定した校則の理由を説明し、宇部市小中学校ポータルサイトへの掲載や入学説明会等で周知

参考 宇部市立小中学校校則見直しに関するガイドライン(P4抜粋)

校則見直しの観点

  1. 児童生徒が、自ら考え、自ら決めていくような仕組みの構築
  2. 必要かつ合理的な範囲内で制定すること
    (1)生まれ持った性質に対して許可が必要な規定(地毛の色の確認など)
    (2)男女の区別により、性の多様性を尊重できていない規定(性別ごとの髪型規定など)
    (3)健康上の問題を生じさせる恐れのある規定(冬場の上着着用禁止など)
    (4)合理的な理由を説明できない規定(靴や靴下、肌着の色を統一するなど、過剰に限定するなど)
  3.  校則の公表

校則見直しの例(学校により異なります)

【小学校】

 

見直し前

見直し後

2(2)

男女の区別での服装規定

男子はズボン、女子はスカート

男女の区別を削除

2(3)

教室では防寒着を脱ぐ

教室では防寒着を着用してもよい

(寒さの感じ方には個人差があるため)

2(4)

筆箱は箱型のみ

筆箱は箱型を使わなくてもよい

【中学校】

見直し前

見直し後

2(2)

男女の区別での髪型規定

  • 男子のみ
    「真っすぐおろして、目、耳、袖にかからない長さにする」
  • 女子のみ
    「髪の長さは襟までとし、それまで長ければ編むか、耳より低い位置でゴムで束ねる」

男女の区別を削除

派手にならないように考慮し、学習の妨げにならないように長ければくくる

2(3)

冬服(4月~5月、10月~3月)、夏服(6月~9月)の更衣期間の規定

更衣期間を削除

(暑さ、寒さの感じ方には個人差があるため)

2(4)

靴下や靴、シャツは、白のみ

白、黒、紺などの華美でない色

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