報道発表
児童生徒が、自ら考え、自ら決めていく 全小中学校で校則の見直しを実施
本市では、市立小中学校の校則の見直しを進めていくため、令和5年7月に「宇部市立小中学校校則見直しに関するガイドライン」を策定しています。
このたび、本ガイドラインに基づき、すべての市立小中学校(小学校24校、中学校12校)において、児童生徒が主体的にゼロベースから校則の見直しを行いました。
今後も、校則の見直しを一つの契機として、本市の将来を担う子どもたちが、国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら考え、自ら判断し、行動していく主権者育成に取り組んでいきます。
学校での校則見直しの取組
- 全学級で協議、全校児童生徒へのアンケート実施
- 校則の意義について、特別活動(学級活動)等の時間を活用し、全学級で協議
- 生徒会、児童会による全校児童生徒を対象に校則に関するアンケートを無記名で実施
- 校則見直し委員会の開催
- 生徒会、児童会は、協議やアンケート結果をもとに校則の素案を作成
- 児童生徒と大人の人数を同数にした校則見直し委員会(児童生徒、教職員〈校長を含む。〉、保護者、学校運営協議会委員等)において、素案について協議し、校則案を校長へ提出
- 新しい校則の制定、見直し結果の公表・周知
- 校長は、校則見直し委員会での協議結果を尊重することを基本としつつ、教職員や保護者、学校運営協議会等の意見も聴取したうえで校則を決定
- 校長は、児童生徒に決定した校則の理由を説明し、宇部市小中学校ポータルサイトへの掲載や入学説明会等で周知
参考 宇部市立小中学校校則見直しに関するガイドライン(P4抜粋)
校則見直しの観点
- 児童生徒が、自ら考え、自ら決めていくような仕組みの構築
- 必要かつ合理的な範囲内で制定すること
(1)生まれ持った性質に対して許可が必要な規定(地毛の色の確認など)
(2)男女の区別により、性の多様性を尊重できていない規定(性別ごとの髪型規定など)
(3)健康上の問題を生じさせる恐れのある規定(冬場の上着着用禁止など)
(4)合理的な理由を説明できない規定(靴や靴下、肌着の色を統一するなど、過剰に限定するなど) - 校則の公表
校則見直しの例(学校により異なります)
【小学校】
|
見直し前 |
見直し後 |
---|---|---|
2(2) |
男女の区別での服装規定 男子はズボン、女子はスカート |
男女の区別を削除 |
2(3) |
教室では防寒着を脱ぐ |
教室では防寒着を着用してもよい (寒さの感じ方には個人差があるため) |
2(4) |
筆箱は箱型のみ |
筆箱は箱型を使わなくてもよい |
【中学校】
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見直し前 |
見直し後 |
---|---|---|
2(2) |
男女の区別での髪型規定
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男女の区別を削除 派手にならないように考慮し、学習の妨げにならないように長ければくくる |
2(3) |
冬服(4月~5月、10月~3月)、夏服(6月~9月)の更衣期間の規定 |
更衣期間を削除 (暑さ、寒さの感じ方には個人差があるため) |
2(4) |
靴下や靴、シャツは、白のみ |
白、黒、紺などの華美でない色 |
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