報道発表
宇部・小野田医療圏域で救急医療情報システムの実証試験を実施
救急搬送件数の増加、医師不足等により、救急医療体制がひっ迫していることから、救急搬送の迅速化と医療提供の効率化を目指すために、「救急医療情報システム」の実証試験を開始します。
※実証試験に先立ち、報道機関向けに、宇部・山陽小野田消防局による、本システムを利用した救急対応のデモンストレーションを実施します。
救急体制の現状
宇部市・山陽小野田市における救急出場件数は、令和5年は過去最高となる11,654件、1日当たり約32件の出動となっています。
また、救急車の出動から病院に到着するまでの時間は、全国平均を上回る51.3分となっています。
一方で、近年の医師高齢化や若手研修医の圏域外への流出に加え、令和6年4月から開始された医師の働き方改革の影響により、救急医療を担う医師が不足し、救急医療体制がひっ迫している状況にあり、このままでは、救える命が救えなくなる可能性があります。
このような現状から、デジタル技術の活用により、救急医療の現場の問題解決につながるよう、救急搬送業務の効率化を図る実証試験を実施します。
実証実験の概要
「救急医療情報システム」は、救急搬送の際に救急隊と医療機関との情報共有システムを活用することで、情報連携の効率化を目指すものです。
本実証試験では、これまで救急隊が医療機関へ紙と電話により伝達していた患者情報を、救急車内に配備されたタブレット端末を用いてデジタル化し送信します。
実証内容
- タブレット端末により画像OCRや音声入力などの機能を活用することで、傷病者情報のデジタル化、システム上に集約し、救急活動の効率化
- 画像等の傷病者情報は、システムにより搬送予定の医療機関に送信することにより、医療機関側で傷病者情報を迅速に共有し、受入の効率化
- 医療機関の応需状況の可視化により、圏域内の受け入れ状況についてリアルタイムで確認することが可能となり、受入可否判断の迅速適正化
実証試験で使用するサービス
TXP Medical株式会社提供
救急隊アプリ「NSER mobile」
実証試験イメージ
期間
令和6年6月3日(月曜日)8時30分~令和6年6月30日(日曜日)8時30分
実証エリア
宇部・小野田医療圏域
宇部市、山陽小野田市、美祢市(旧美東町、旧秋芳町を除く)
参加機関
消防機関
宇部・山陽小野田消防局
医療機関
- 山口大学医学部附属病院 先進救急医療センター
- 宇部興産中央病院
- 宇部協立病院
- 尾中病院
- セントヒル病院
- 山口宇部医療センター
- 山陽小野田市民病院
- 山口労災病院
- 美祢市立病院
協力事業者
TXP Medical 株式会社(本社:東京都千代田区、代表:園生智弘)
報道機関向けデモンストレーション
実証試験に先立ち、宇部・山陽小野田消防局による、本システムを利用した救急対応のデモンストレーションを実施します。
日時
令和6年5月31日(金曜日)13時30分
場所
宇部・山陽小野田消防局 宇部中央消防署
内容
- 実証試験の概要説明
- 実際の救急対応を模擬した、デモンストレーション
- 質疑応答
個人情報の取り扱いについて
実証試験に伴い、免許証・保険証・モニター・お薬手帳・外傷部分・事故現場などをタブレットにて撮影することがあります。
個人情報は、医療情報の安全管理に関わる関連ガイドラインに準拠して管理します。
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このページに関するお問い合わせ
健康福祉部 地域医療対策室
〒755-0033 宇部市琴芝町二丁目1番10号
- 地域医療対策の推進、救急医療対策の推進、休日・夜間診療所に関すること
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