中期実行計画　はじめに

新たなステージの始まり　みんなでめざそう市制100周年

我が国の経済状況は円安・株高を背景に景気の持ち直しや回復が期待され、雇用は緩やかに改善するなど、明るい兆しが見られる一方で、地域の中小企業は景気回復の実感が乏しく、依然として厳しい状況が続いております。

本市においても、少子高齢化や人口減少などにより市税収入が減少傾向にある中、福祉関係経費の増加や老朽化する公共施設の更新など、今後の財政負担の増大が懸念されることから、持続可能な行財政基盤を確立していくとともに、地域経済の活性化を図り、まちの活力を取り戻す必要があります。

平成22年に行政と市民が共有するまちづくりの指針として「第四次宇部市総合計画」を策定し、これまでの4年間、前期実行計画に沿って、市民の皆様のご意見にしっかりと耳を傾け、共に考えながらまちづくりを進めてまいりました。

このたび策定した中期実行計画では、これまでの4年間の取組を踏まえ、充実・強化させるとともに、2021年の市制100周年を見据えながら、ひとや地域、そしてまち全体が元気になるためのテーマとして「地域経済の活性化」「健康で心豊かなまちづくり」「安心・安全なまちづくり」を掲げました。

本市は、工業都市として発展するとともに、常盤公園をはじめ、海や山に囲まれた豊かな自然、長い歴史の中で培われた多様な文化など、魅力あふれる地域資源に恵まれています。

中期実行計画では、こうした地域の魅力を最大限に生かしながら、「みんなで築く 活力と交流による元気都市」を目指し、市民の皆様と共にまちづくりを進めていきたいと考えています。

最後になりましたが、この計画策定にあたり、数多くの貴重なご意見、ご提言をいただきました市議会の皆様を始め、市民アンケートやパブリックコメント、意見交換会などに参加された市民の皆様並びに関係各位に心からお礼を申し上げます。

平成26年（2014年）2月

宇部市長　久保田　后子