3 意識・価値観の変化

地球環境問題への意識の高まり

今後とも世界の人口・経済の拡大により資源やエネルギー不足の深刻化が懸念されるとともに、生態系の劣化、経済社会活動による国土や地球環境への負荷の増加などの課題が顕在化しています。このような中、地球温暖化防止、循環型社会の構築、自然環境の保全・再生など、環境への国民の関心が高まっています。

本市においても、自然環境の保全と合わせ、資源やエネルギーの有効活用や環境にやさしいライフスタイルへの転換を進めるなど、市民一人ひとりの意識改革を図ることにより、これら環境問題を克服し、次世代に引き継ぐ必要があります。

社会への参画・貢献意識の高まり

社会への参画・貢献意識の高まり、価値観の多様化などにより、災害時などのボランティア活動の広がりがみられます。このような背景の下、従来行政が担ってきた範囲にとどまらず、幅広い「公」の役割をNPO、企業など多様な団体が担いつつあります。この動きを積極的にとらえ、市民や団体などの社会への参画・貢献意識を更に促すとともに、行政と市民や団体、高等教育機関などによる協働社会の構築に取り組み、地域づくりなど公共的な活動の一役を担うこれらの主体を支えていく取組が求められます。

安心・安全に対する意識の高まり

近年、地震や集中豪雨などの自然災害の激甚化や重大事故の多発、新しい感染症の発生、社会を震撼させる犯罪の続発など、日常生活における不安が高まっています。

また、食品の偽装問題や残留農薬食品の輸入など食に対する不安やインターネット社会での個人情報の流出や詐欺事件の多発など暮らしを脅かす新しい問題が顕在化してきており、人々の安心・安全に対する意識が高まっています。

健康に対する意識の高まり

食生活、運動などの生活習慣の変化に伴い、生活習慣病やメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）が増加している中、国民一人ひとりの自発的な生活習慣の改善による効果的な予防を促進することが求められています。また、健康食品や健康商品の需要拡大、ウォーキングなどの身近な健康づくりに対する関心が高まっています。

心の豊かさへの意識の高まり

ゆとりや安らぎ、更には心の豊かさに関する国民意識の高まりの中、美しい景観や文化芸術に対する意識がこれまで以上に強まっています。また、価値観の多様化に伴い、居住、就労その他の国民生活に大きな変化が生じており、居住環境においても、ゆとりと安らぎのある質の高い暮らし方に対する需要が高まっています。