宇部市の概要
宇部市の位置
宇部市の概要
宇部市は、人口約15万5千人、面積は約289㎢で、山口県内3番目に人口が多い市です(2025年6月末現在)。気候は温暖で、雨の少ない典型的な瀬戸内海式気候です。市の玄関口としては、山口宇部空港があり、東京国際空港(羽田空港)との間に定期便が就航しています。明治期以降、石炭産業の振興をきっかけに市の中心部分が発展し、地元資本の備蓄と関連産業の育成が始まりました。その後、第二次世界大戦の戦災により、市街地の大部分が消失したものの、市民の熱意に支えられて復興を遂げました。1960年代に、日本の資源エネルギーの構造が石炭から石油へと転換したため、鉱山も閉山を余儀なくされましたが、早急な対応により、近代的な工業都市へと変化を遂げ、現在も、瀬戸内海沿岸有数の臨海工業地帯を形成しています。また、石炭を基盤に化学工業が発展していたことから、工業高等学校を誘致し、それを契機に現在も多くの高等教育機関を有しています。
宇部方式
宇部市は、戦後順調な復興を遂げましたが、産業の発展とともに、企業の石炭使用量が増加し、ばいじん汚染が大きな問題となりました。そこで、市民の生活環境を守るために、1949年に宇部市降ばい対策委員会を、1951年には「産・官・学・民」から成る宇部市ばいじん対策委員会を設置し、相互信頼と強調の精神をもって、「宇部方式」と呼ばれる協調型公害対策を展開しました。その背景には、明治期の石炭資源活用や公共事業推進を行った「宇部共同議会」や、家族的経営の「宇部式匿名組合」に培われた共存同栄・協同一致の精神があります。この精神は、産業公害のみならず、都市・地球環境問題解決のモデルとして注目されています。これらの取組は、国の法整備より約20年先行したもので、国や県に影響を与えました。その結果、宇部市は1997年に国連環境計画(UNEP)からグローバル500賞を受賞しました。
グローバル500賞
グローバル500賞は、UNEP(国連環境計画)が持続可能な開発の基盤である環境の保護及び改善に功績のあった個人又は団体を表彰する制度です。
観光スポット
ときわ公園
ときわ公園は、面積約100haに及ぶ常盤湖を中心に広がる緑と花と彫刻に彩られた総合公園です。2008年には、山口県初の「登録記念物」に指定され、さらに、常盤湖が2016年に「世界かんがい施設遺産」に登録されました。また、さくら名所100選にも選ばれており、春には約3500本ものさくらが咲き誇ります。さくら以外にも、ハナショウブやアジサイなど、季節の花々が楽しめる公園となっています。
世界かんがい施設遺産
世界かんがい施設遺産は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成と施設の適切な保全に資することを目的に国際かんがい排水委員会(ICID)が創設した制度です。登録される施設は、建設から100年以上が経過し、歴史的・技術的価値のあるかんがい施設です。

彫刻の丘
野外彫刻展(旧UBEビエンナーレ)は、戦後のまちの美化と心の豊かさを求める市民運動を契機として1961年に始まった、3年に一度開催される世界で最も歴史ある野外彫刻の国際コンクールです。2024年には、最も長く続いている野外彫刻展として、ギネス世界記録™に認定されました。宇部市に設置された野外彫刻は200点を越えており、そのうち約100点の彫刻がときわ公園に設置されています。詳しくは、野外彫刻展公式ウェブサイトを御覧ください。
ときわミュージアム「世界を旅する植物館」
ときわミュージアム「世界を旅する植物館」には、「世界を旅し、感動する植物館」をコンセプトに、原産地の植生を表現した8つのゾーンそれぞれに特徴的なシンボルツリーが植栽されており、世界を旅するように、珍しい植物や花、果実に出会えます。また、ときわ公園で作出された美しい花を咲かせるオリジナルサボテンやコチョウラン、カトレア、食虫植物が展示されています。
営業時間
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日
火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
12月29日~1月1日
ときわ遊園地
ときわ遊園地は、観覧車やメリーゴーランド、立体迷路ときわラビリンスなど、15種類のアトラクションを揃えた、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる遊園地です。毎年冬季には、市民参加型のイルミネーションイベント「TOKIWAファンタジア」が開催されます。
営業時間
午前10時から午後5時まで
休園日
毎週火曜日
12月29日~1月1日
入場料
無料(乗り物はのりもの券を買うか現金が必要、駐車場は有料)
ときわ動物園
ときわ動物園は、2016年にグランドオープンした、国内初の全園に生息環境展示を取り入れた霊長類を中心的に飼育している動物園です。園内は、4つの生息ゾーンに分かれており、アジア・中南米・アフリカ・宇部に生息している動物を見ることができます。シロテテナガザルの国内飼育数最多を誇り、国内で唯一、ハヌマンラングールを飼育しています。霊長類以外にも、ヤギやアルパカ、ウサギやモルモットなども飼育しています。
営業時間
午前9時30分から午後5時まで(発券は午後4時30分まで)
(冬季は午前9時30分から午後4時30分まで)
休園日
毎週火曜日(火曜日が祝日の際は翌日が休園)
12月29日~1月1日(開園する場合あり)
宇部市石炭記念館
宇部石炭記念館は、1969年に開館した日本初の石炭記念館です。炭鉱を採掘する際に使用していた機械や、海底炭鉱だったことがわかる模型、採掘現場を再現したモデル坑道が展示されており、当時の人々の生活がわかる炭鉱住宅や、実際に使われた大型機械が並ぶ姿が圧巻の屋外展示場もあります。また、展望台からは、常盤湖やときわ公園、市街地や瀬戸内海を望むことができます。
営業時間
午前9時30分から午後5時まで
休館日
毎週火曜日・年末年始
入館料
無料
山口宇部空港
1966年に開港した山口宇部空港には、東京国際空港(羽田空港)との間に定期便が就航しています。また、ターミナルビル周辺の薔薇園には、バラが植栽されており、約200品種、約1000株のバラが植えられています。春の見ごろは5月中旬~下旬、秋の見ごろは10月中旬から11月初旬です。山口宇部空港公式Instagramでは、薔薇園の様子をアップしているので山口宇部空港に行く際にはチェックしてみてください。
営業時間
国内線旅客ターミナルビル
午前6時30分から午後9時40分まで
国際線旅客ターミナルビル
午前7時30分から午後7時30分まで(チャーター便就航日や、イベント開催時のみ営業)
キワ・ラ・ビーチ
キワ・ラ・ビーチは、遠浅の穏やかな海が続き、比較的泳ぎやすい海水浴場です。干潮の時だけ姿を現す砂州は日本有数の広さを誇り、夕景と重なったときの波跡や、鏡のようになる風のない日の潮だまりは、幻想的です。
海水浴場開設期間
7月上旬から8月31日まで

宗隣寺
宗隣寺は、為光和尚が777年に松江山普済寺として創設し、1670年に毛利藩永代家老の福原氏が宗隣寺として再建した寺です。宗隣寺の龍心庭は山口県最古の庭園であり、全国唯に2つしかない山畔を利用した池庭です。国の名勝にも認定されています。庭園では11月頃に美しい紅葉を見ることができます。
営業時間
午前9時から午後5時まで
琴崎八幡宮
琴崎八幡宮は、行教が859年に創設した神社で、地元の方々からは、「はちまんさま」と呼ばれ、長年慕われています。日本一お守りを頒布する神社と言われており、971種類のお守りが頒布されています。また、毎年夏季には納涼風鈴まつりが行われています(2025年1月現在)。神社における鈴の音は、巫女舞や神楽で使われる神様に捧げられる神秘的な音として、古来から大切にされてきました。期間中、風鈴の短冊に願いを書き、境内に風鈴をかけることができます。令和7年現在、約3000個以上の風鈴が用意されています。ひと時の涼を感じる、夏の思い出作りにお勧めです。
宇部市の特産品
宇部ラーメン
宇部ラーメンは、濃厚な豚骨スープ、中太で柔らかい麺、そして強い豚骨臭が特徴的なラーメンです。地元では「くさうま」(くさくて、うまい)と呼ばれ、親しまれています。
小野茶
小野茶は、小野湖のほとりの小高い丘で栽培されています。昼夜の寒暖差と冬に小野湖から湧き上がる濃い霧が、深い甘みと濃厚な味わい、渋みと苦みのバランスに優れた濃い味のお茶を育てています。小野茶を使用したソフトクリームやお菓子なども販売されています。
琴
市内には、約120年の歴史を持つ日本国内でも数少ない琴の工房があり、工場見学や体験学習を受け付けています。
赤間硯
赤間硯は、800年以上の歴史があり、伝統的工芸品として指定されています。赤間石という石英や鉄分を多く含む石を原材料とする赤間硯を用いると、墨を細かくすることができ、発色の良い伸びやかな墨汁を得ることができます。
国際交流
姉妹都市 オーストラリア ニューカッスル市
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で2番目に大きな都市で、オーストラリアの東海岸に位置しています。ニューカッスル市は黄金のビーチや息を飲むような海岸線、そして美しい港に囲まれています。宇部市は、1980年にニューカッスル市と姉妹都市提携しました。宇部市では、市内の中学生がホームステイをしながらニューカッスル市内のハイスクールに通学するジュニアグローバル研修事業や、高校生がニューカッスル大学ランゲージセンターに通学し、英語を学習する姉妹都市短期留学支援事業を実施しています。
友好都市 中国 威海市
中国山東省山東半島の東端に位置し、三方を海に囲まれた、「沿岸対外開放都市」で、ハイテク開発区と経済開発区を有しています。宇部市は、1992年に威海市と友好都市を締結しました。
姉妹都市 スペイン カステジョ・デ・ラ・プラーナ市
スペイン東南に位置する港町で、バレンシア州の都市で、4番目に人口の多い都市です。歴史は古く、現在は農業と工業を主要産業としています。2013年から交流が始まり、2018年に姉妹都市提携しました。
イベント一覧
|
月 |
行事 |
|---|---|
| 3月 | 岡田屋百手神事 |
| 5月 | 新川市まつり |
| 5月 | お茶まつり |
| 7月 | 宇部市花火大会 |
| 7~9月 | 納涼風鈴まつり |
| 11月 | 宇部まつり |
| 11月~1月 | TOKIWAファンタジア |
岡田屋百手神事
岡田屋百手神事は、市指定無形民俗文化財に登録されています。1468年に岡田屋で疫病が大流行し、多くの死者が出ました。その後、村にまつられる松江八幡宮・八大龍王・大歳大明神に悪霊退散の祈願をし、鬼に見立てた的に矢を射たところ疫病が治まったことがきっかけで、このお祭りが始まりました。
新川市まつり
1797年に中津瀬神社が建立され、明治末期に、例祭に合わせて農具や日用品の交換市が開催されたことが縁起として伝えられています。
宇部市花火大会
例年7月の第4土曜日に開催されています。花火の打ち上げとバックに流れる音楽をコンピュータ制御でシンクロさせる音楽花火が特徴的な花火大会です。会場近くには多くの屋台が並びます。
宇部まつり
昭和9年に市制施行の記念行事として「炭都祭」という名称で始まった宇部市最大のお祭りです。例年、南蛮音頭パレードや様々なステージイベントが開催されます。
国際交流Instagram
国際交流に関する情報は、Instagramで発信しています。やさしい日本語で発信していますので、是非御覧ください。
このページに関するお問い合わせ
観光スポーツ文化部 観光交流課
〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号
- 観光、観光ボランティアガイド(てくてくまち歩き等)の申込、団体旅行の助成金に関すること
電話番号:0836-34-8353 ファクス番号:0836-22-6083 - 姉妹友好都市、多文化共生に関すること
電話番号:0836-34-8136 ファクス番号:0836-22-6083
