VTS部（Visual Thinking Strategies：対話型鑑賞法）

コンセプト

街中に点在する野外彫刻での、VTS（美術鑑賞教育法、Visual Thinking Strategy）の実践方法を模索。基礎講座で「きく力」を学んだうーばー（アートコミュニケーター）が、鑑賞者の自由な発想で、主体的に鑑賞できるようにファシリテートし、うーばー・プロジェクトが目指す「多様性を認め、他者を理解する」といった心を育む鑑賞の場を提供する。

◆プロジェクト期間◆　2021年6月～

彫刻を活かしたコミュニケーションを考える

VTSを実践する教育現場で、自分の考えを自分の言葉で臆することなく表現する子どもたちの姿に驚きと感動を覚え、VTSをやってみたい！と興味があるうーばー達が「この指とまれ！」で集まります。

「アートの見方・楽しみ方」

1人がファシリテーターになり、市内にある彫刻で鑑賞を実践しながら宇部式VTSを模索中。「『はい』『いいえ』で答える質問はしない」「技法や作者の意図を尋ねることは避ける」などの約束事も決めます。

「UMIE（湖へ）」（外礒 秀紹/1999年）

しばらく個人で鑑賞をして、そこから感じたことを共有します。VTSは知識や正解を導き出すことが目的ではなく、複数の視点からうまれる様々な意見に関心を持つことを大切にしています。

まちじゅうが美術館だからできること

絵を描いたり、何かを作ったりすることが苦手でも、アートを鑑賞しながらコミュニケーションを交わすことができます。また、アートを身近に感じるだけでなく、自分の言葉で表現する力や多様性を受け入れる力を育み、人にも街にも新しい気づきがあります。