脳脊髄液減少症を知っていますか?
脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ等で体に衝撃を受けたことにより、脳脊髄液が漏れ出し減ることで様々な症状が出てきます。脳脊髄液減少症は、発症の原因や病態について不明な点が多く、現在、国において診断・治療方法に関する研究がすすめられています。
原因
- 特発性:外傷などの明らかな原因がない場合
- 外傷性:交通事故、スポーツ、日常生活上の転倒・打撲、暴力など
- 医原性:脊椎手術、腰椎穿刺、整体治療など
- その他:出産など
症状
症状の特徴は、体を起こすと悪化やすい、天候・気圧の変化の影響を受けやす いなどです。
- 起立性頭痛(起きると頭痛がする、めまいがする)、手足の痛み、首・腰の痛みなど
- 全身倦怠感、疲れやすい
- めまい、耳鳴、視機能障害(視力低下、まぶしいなど)など
- 動悸、息切れ、消化器症状(悪心、食思不振、下痢など)、体温調節異常など
- 注意力低下、記憶力低下、うつなど
治療
- ブラッドパッチ療法(平成28年4月から保険適用となりました)
患者自身の血液を採取し損傷した硬膜の外側に注入し、血液凝固作用で髄液の漏れを止めます。 - 対症療法(鎮痛等)
- 点滴
- 安静
対応可能な医療機関は県のホームページをご参照ください