2-5 議会用語解説
議会で使われる用語の一部を解説しています。
解説内容は、宇部市議会の運営方法によるもので、他の議会と異なる場合があります。
あ行
委員会(いいんかい)
議会に提出された議案などを部門別に分担し、少人数の議員で専門的、能率的に審査・調査をするための機関のことをいいます。委員会には、常設の常任委員会、議会運営委員会と、特定の案件を審査・調査するため、必要に応じて設置される特別委員会があります。
委員会条例(いいんかいじょうれい)
委員会の設置、委員の任期や定数、運営方法など、委員会に関して必要な事項を定めた条例のことをいいます。
委員会付託(いいんかいふたく)
議会に提出された議案などについて、本会議での議決に先立って詳しく検討を加えるために、所管の委員会の審査に託すことをいいます。
委員会傍聴規則(いいんかいぼうちょうきそく)
委員会の傍聴に関する手続、傍聴人の守らなければならない事項などを定めた規則のことをいいます。
委員長報告(いいんちょうほうこく)
委員会での審査・調査が終了した議案などを本会議の議題としたとき、委員長がその概要と結果について、口頭で報告することをいいます。特に必要があるときは、審査・調査の途中で中間報告を行うこともあります。
委員の派遣(いいんのはけん)
委員会が、付託された議案などの審査や調査等のため必要があると認めるときに、委員を市内外に派遣することをいいます。委員の派遣は委員会の議決で決定しますが、実施に当たっては、あらかじめ議長の承認を得る必要があります。
意見書(いけんしょ)
市民生活にかかわる公共の利益に関することについて、議会の意思を意見としてまとめた文書のことをいいます。意見書の案は議員または委員会が提出し、本会議で可決されれば、地方自治法の規定に基づいて、議会が国会や国の関係省庁、県などへ提出します。
一問一答(いちもんいっとう)
一般質問、代表質問、個人質問において、複数の質問項目がある場合に、質問者が1つの質問を行う都度、答弁者が答弁し、質問者と答弁者の間で問いと答えを交互に繰り返す質問・答弁の方法のことをいいます。
一括議題(いっかつぎだい)
本会議(委員会)の議事の能率化を図るため、関連する数個の議案を一括して議題とし、審議(審査)する方法のことをいいます。
一括質問・一括答弁(いっかつしつもん・いっかつとうべん)
一般質問、代表質問、個人質問において、複数の質問項目がある場合に、質問者が全ての項目を一括して質問した後、答弁者が一括して答弁する質問・答弁の方法のことをいいます。
一般質問(いっぱんしつもん)
議員が本会議で市の行政全般にわたり、市長など執行機関に対して、事務の執行状況や将来に対する方針などについて質問することをいいます。宇部市議会では、6、9、12月定例会で行います。
延会(えんかい)
本会議において、議事日程に記載した議事の一部または全部が終わらない状態で、その日の日程を他の日に延ばして、その日の会議を閉じることをいいます。
演壇(えんだん)
議場に設けられた、議員などが発言する場所のことをいいます。演壇に上がることを登壇といいます。
か行
開会(かいかい)
市長の招集に応じて定例会や臨時会の会議を開き、議会を法的に活動できる状態にすることをいいます。開会は議長が宣告します。
会期(かいき)
議会の開会日から閉会日までの期間のことをいいます。会期は、開会の後、議長が本会議に諮って決めます。
開議(かいぎ)
その日の会議を開くことをいいます。開議は議長が宣告します。
会議規則(かいぎきそく)
本会議や委員会の議事手続、議会で行う選挙、請願の取り扱い、議員の辞職及び資格の決定、規律など、議会の運営に関して必要な事項を定めた規則のことをいいます。
会議録(かいぎろく)
本会議の内容の全てを記録した文書のことをいいます。
会議録署名議員(かいぎろくしょめいぎいん)
会議録の内容が正しいものであることを証明するため、議長とともに会議録に署名する議員のことをいいます。宇部市議会では、本会議ごとに議長が2名の議員を会議録署名議員に指名します。
会派(かいは)
議会内で考え方や意見が一致した議員が結成したグループのことをいいます。宇部市議会では、会派の結成には2人以上の議員が所属することを必要とし、所属議員が3人以上の会派に交渉団体としての資格を認めています。
会派代表者会議(かいはだいひょうしゃかいぎ)
宇部市議会で結成されている会派相互の連絡調整を目的とする会議のことをいいます。会派代表者会議は、議長、副議長、所属議員3人以上の会派の代表者で構成します。なお、所属議員が2人の会派の代表者は、オブザーバーとして出席します。
議案(ぎあん)
議会の議決を求めるために、市長、議員または委員会が議会に提出する案件のことをいいます。議案を議会に提出する権利は、原則として市長と議員(委員会)双方にありますが、例外として、予算案など市長に専属するものと、委員会の設置など議員に専属するものとがあります。なお、議員が議案を提出する場合は、一定数以上の議員の賛成が必要です。
議員の派遣(ぎいんのはけん)
議会が、議案などの審議や市の事務に関する調査等のため必要があると認めるときに、議員を市内外に派遣することをいいます。議員派遣は議会の議決で決定しますが、緊急の場合には、議長がこれを決定することができます。
議会運営委員会(ぎかいうんえいいいんかい)
議会運営に関するさまざまな事項などについて協議、調査、審査し、議会の円滑で効率的な運営を図るために設置されている委員会のことをいいます。
議会の招集(ぎかいのしょうしゅう)
議会を開くために、市長が議員に対して参集することを求める行為のことをいいます。議会の招集は市長の権限ですが、議長または議員が議会の招集を市長に請求することもできます。
議決(ぎけつ)
議案などに対する個々の議員の賛成、反対の意思表示に基づく、議会としての意思決定のことをいいます。議決には、次のような種類があります。
- 可決(否決):予算、条例、意見書、決議など
- 認定(不認定):決算
- 承認(不承認):専決処分
- 同意(不同意):人事案件
- 採択(不採択):請願
- 異議のない旨答申:諮問
議事(ぎじ)
議会の会議で行う審議の全てのことをいいます。
議事日程(ぎじにってい)
本会議の開催日ごとに、開議の日時、その日の議題などを記載した議事の順序表のことをいいます。議事日程は議長が作成し、議員に配付します。
議場(ぎじょう)
本会議を行う場所のことをいいます。議場には、議席、議長席、演壇、質問席、執行部席、議会事務局長席、議会事務局職員席がありますが、傍聴席は含みません。
議席(ぎせき)
議場に設けられた、議員が着席する場所のことをいいます。議席は議長が指定し、それぞれに番号と氏名標を付けます。
議題(ぎだい)
会議において取り上げる議事の題目のことをいいます。
議長(ぎちょう)
議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統括するとともに、議会を代表する議員のことをいいます。議長は、本会議で、議員の中から選挙によって選ばれます。
休会(きゅうかい)
会期中、休日や委員会開催など議事の都合等により、1日単位で本会議の活動を休止することをいいます。
緊急質問(きんきゅうしつもん)
天変地異、突発的な出来事の発生など、一般質問の通告時点では予想されなかった事態が発生し、それが市にとって客観的に重要であり、緊急性がある場合に、あらかじめ発言通告書を提出することなく、議会の同意を得て行う質問のことをいいます。
決議(けつぎ)
政治・行政にかかわる課題などに対する議会の意思を表明するための文書のことをいいます。ただし、決議は、意見書のように地方自治法に規定されたものではないため、議会が行う事実上の意思決定です。
公聴会(こうちょうかい)
予算その他重要な議案などに関し、必要に応じて利害関係者や学識経験者等の公述人から広く意見を聞き、本会議(委員会)における審議(審査)等の参考にするために設けられた制度のことをいいます。
さ行
採決(さいけつ)
議案などについて、本会議(委員会)で、議長(委員長)が議員(委員)に対して賛成・反対の意思表示を求めることをいいます。
裁決権(さいけつけん)
出席議員(委員)の過半数により決定する事件について、可否同数の場合に、議長(委員長)が可否を決定する権限のことをいいます。
散会(さんかい)
その日の議事日程に記載した全ての議事を終了し、その日の会議を閉じることをいいます。散会は議長が宣告します。
参考人(さんこうにん)
議会(委員会)が市の事務に関する調査または審議(審査)のため必要があると認めるときに出席を求め、これに応じて本会議(委員会)で意見を述べる人のことをいいます。
質疑(しつぎ)
本会議(委員会)で議題となっている議案などについて、討論・表決に入る前に、議員(委員)が提出者に疑問な点や不明な点をただす発言のことをいいます。
執行機関(しっこうきかん)
議決機関としての議会に対して、市の事務を行う市長を初めとする各種の機関(教育委員会、選挙管理委員会、監査委員、農業委員会など)のことをいいます。 「執行部」ともいいます。
質問(しつもん)
議案とは無関係に、議員が市の事務全般について執行機関の報告を求め、所信をただす発言のことをいいます。
質問席(しつもんせき)
議場に設けられた、議員が質問する場所のことをいいます。宇部市議会では、代表質問、個人質問、一般質問、議案などに対する質疑を質問席で行います。
上程(じょうてい)
議事日程に組み入れて、本会議で議題として取り扱うことをいいます。
常任委員会(じょうにんいいんかい)
市の事務に関する調査や議案などの審査を行うために設置されている委員会のことをいいます。
所管事務調査(しょかんじむちょうさ)
常任委員会や議会運営委員会が、付託を受けた議案などの審査以外に、所管する事務に関して行う調査のことをいいます。単に「調査」ともいいます。
審議(しんぎ)
本会議において、付議された議案などについて説明を聞き、質疑、討論、表決を行う一連の過程のことをいいます。
審査(しんさ)
委員会において、付託された議案などについて説明を聞き、質疑、討論、表決を行って、委員会としての結論を出す一連の過程のことをいいます。
人事案件(じんじあんけん)
市長が、議会の同意を得て選任し、または任命する人事に関する議案のことをいいます。
請願(せいがん)
市民が国や地方公共団体に対し、意見や要望を文書にして提出することをいいます。議会に請願する場合は、議員の紹介により要件を備えた請願書の提出が必要となります。宇部市議会に提出された請願書は、所管の委員会で審査した上で本会議で審議し、採択か不採択かを決定します。
全員協議会(ぜんいんきょうぎかい)
市の行政上重要な事項の周知を目的とした、議員全員で構成する会議のことをいいます。
全会一致(ぜんかいいっち)
本会議(委員会)の採決において、出席議員(委員)全員の意思が一致することをいいます。
専決処分(せんけつしょぶん)
本来、議会が議決しなければならない案件を、市長が議会にかわって意思決定し、処理することをいいます。専決処分は、時間的に議会の招集を待てない緊急の場合などにできることとなっていますが、専決処分の後に、議会に報告し承認を求める議案の提出が必要です。このほか、議会の権限に属する軽易な事項で、あらかじめ議会の議決によって特に指定したものは専決処分ができますが、その後、議会への報告が必要です。
た行
代表質問・個人質問(だいひょうしつもん・こじんしつもん)
いずれも、宇部市議会において、議員が市長の施政方針に対する質疑、議案などに対する質疑、一般質問をあわせて行うもののことで、所属議員3人以上の会派から各1名がそれぞれの会派を代表して行うものを「代表質問」、議員個人が行うものを「個人質問」といいます。例年3月定例会で行いますが、新たに当選した市長が所信表明を行う定例会においても行います。
中間報告(ちゅうかんほうこく)
委員会に付託した議案などの審査・調査が終了する前に行う、中間的な状況報告のことをいいます。中間報告は、議会が議決により委員会に求める場合と、委員会が必要性を判断して行う場合があります。
陳情(ちんじょう)
請願と同じく、市民が国や地方公共団体に対し、意見や要望を文書にして提出することをいいます。議会に陳情する場合は、請願と異なり、議員の紹介は不要です。なお、宇部市議会では陳情書の審議・審査は行わず、議長が必要に応じて所管の委員会に写しを送付する取り扱いとしています。
提案説明(ていあんせつめい)
議会に提出された議案などについて、本会議で、提出の理由と主な内容を明らかにするため提出者が行う説明のことをいいます。市長提出のものについては市長が、議員提出のものについては提出議員が説明します。
定足数(ていそくすう)
議会において、有効に会議を開き、審議を行い、意思決定をするために必要とされる出席議員の数のことをいいます。本会議では議員の定数の半数以上、委員会では委員の定数の半数以上が出席しなければ、定足数を欠き、会議を開くことができません。
定例会(ていれいかい)
定期的に招集される議会のことをいいます。地方自治法により、条例で定める回数を毎年招集することとなっており、宇部市議会では年4回(3月、6月、9月、12月)と定めています。
動議(どうぎ)
会議の進行や手続などに関して、議員(委員)から議会(委員会)に対して出される提案のことをいいます。動議は、本会議の場合は提出者のほかに1人以上の賛成者があれば成立し、また、委員会の場合は提出者のみの発議で成立して、議題となり、議決されます。
答弁(とうべん)
本会議(委員会)で、議員(委員)の質疑、質問に対して、市長や教育長、関係部局長等が回答や説明を行うことをいいます。
討論(とうろん)
本会議(委員会)で議題となっている議案などについて、採決の前に、議員(委員)が賛成か反対かの意見を表明することをいいます。
特別委員会(とくべついいんかい)
特定の案件を審査・調査するため、必要に応じて設置される委員会のことをいいます。
な行
二元代表制(にげんだいひょうせい)
地方自治体において、ともに住民が直接選挙で選んだ、執行機関の長である「首長」と議決機関である議会を構成する「議員」の双方が、住民の民意をおのおの代表する制度のことをいいます。
は行
発議(はつぎ)
議会において、議員が議事の対象となるべき問題を提出することをいいます。
発言通告(はつげんつうこく)
議員が本会議で発言したいときに、あらかじめ議長に発言の趣旨などを知らせることをいいます。発言通告は文書をもって行い、その際、提出される文書を発言通告書といいます。
表決(ひょうけつ)
議案などについて、本会議(委員会)で、議員(委員)が賛成・反対の意思表示をすることをいいます。
付議(ふぎ)
議案などの案件を議会の審議にかけることをいいます。
分割質問・分割答弁(ぶんかつしつもん・ぶんかつとうべん)
一般質問、代表質問、個人質問において、複数の質問項目がある場合に、質問者が全ての項目を一括して質問するのではなく、質問項目ごとに区分して質問し、答弁者がその都度答弁する質問・答弁の方法のことをいいます。
閉会(へいかい)
定例会や臨時会の会議を閉じて、議会の法的な活動能力を失わせることをいいます。閉会は議長が宣告します。
閉会中の継続審査・調査(へいかいちゅうのけいぞくしんさ・ちょうさ)
委員会での審査(調査)が終了していない案件は、原則として次の会期に引き継がれることなく消滅しますが、この例外として、議会の議決により、閉会中も引き続いてその委員会が審査(調査)を行うことをいいます。
傍聴(ぼうちょう)
議員以外の人が本会議や委員会などの会議の状況を直接見聞きすることをいいます。
傍聴規則(ぼうちょうきそく)
本会議の傍聴に関する手続、傍聴人の守らなければならない事項などを定めた規則のことをいいます。
本会議(ほんかいぎ)
議案などを審議し、議会の最終的な意思決定を行う、議員全員で構成する議会の会議のことをいいます。本会議の議事は議長が進行します。
ら行
流会(りゅうかい)
会議の定足数を欠いているために本会議を開くことができない場合や、開議の後、定足数が欠けたために会議が続行できなくなった場合のことをいいます。
臨時会(りんじかい)
定例会以外に必要があるとき、特定の案件に限って審議するために招集される議会のことをいいます。
臨時議長(りんじぎちょう)
一般選挙後の最初の議会などで議長の職務を行う者がいないときに、議長が選挙されるまでの間、臨時に議長の職務を行う議員のことをいいます。当日議場に出席している議員のうち、最年長の議員が臨時議長となります。
このページに関するお問い合わせ
議会事務局 議事総務課
〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号
- 議員報酬等支給、議長行事調整、その他庶務に関すること
電話番号:0836-34-8805 ファクス番号:0836-31-4678 - 議会運営、請願・陳情の受付、視察対応、その他議事・調査等に関すること
電話番号:0836-34-8812 ファクス番号:0836-31-4678