第49回宇部市廃棄物減量等推進審議会議事録(後半部分)

ウェブ番号1002130  更新日 2021年2月10日

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議事録

議事録後半部分

(事務局)

審議会資料「平成25年度の3Rの主な取組実績について」に基づき説明

【補足】

<段ボールコンポストの普及促進>

  • 平成25年度販売個数 593個(前年度の約3倍)
  • 講習会…平成26年6月末現在、390人受講

<古着・古布のリサイクル>

  • 現在の回収量は適度な量だが、増加に伴い不適物も増加

<子育て支援リユース>

  • 今年度、子供服・絵本以外に玩具やベビーベットなどの子育てグッズも回収予定

<生ごみ・草木の水切りの促進>

  • 講習会…平成26年6月現在、261人受講

<生ごみリサイクル実証事業>

  • 総回収量は19,287kg→市全体で換算 6,284t/年
  • 年間想定処理経費 188,000千円

<草木リサイクル実証事業>

  • リサイクル業者廃業により5・6月の2ヶ月実施→回収量50t
  • 年間想定処理経費 9,000千円

(会長)
この件、また先程の件でも何かありましたら質疑頂ければと思います。

生ごみ・草木のリサイクル実証事業を口頭で結果をご説明頂いたと思うんですけど、もう少しちゃんとしたデータとしての報告はないでしょうか。どういう機会で聞けるのでしょうか。例えば草木リサイクル実証事業にしても、若干かかるという表現をされましたけど、若干であればリサイクルする訳だから何かの有価物ができるわけですよね。肥料も含めて全くペイしないものなのか、興味はあるけれど、今の説明ではちょっとわからなかったですけど。

(事務局)
大変申し訳ございません。草木のリサイクルについては回収量が小さいながらも大体の処理経費はこの位だろうという結果はでています。リサイクル処理にかかる経費は先程約900万円と申し上げたと思いますが、これを焼却処理致しますと約500万円で済むと、大体1.8~1.9倍の処理費がかかるという結果が出ております。

(会長)
有価物としての価値は低いですか。

(事務局)
これは業者の方がどういうルートでそれを提供するかということになろうかと思いますが、そこまでのデータが手元にございませんので申し訳ございません。

(委員)
リサイクルする業者ですが、一回でも内容について私共に説明をして欲しいです。実際、有価物になってどうなっているのか、どこにどう流れているのか、説明をして頂きたい。廃食油についても、ときわ公園や市営バスに使っているようだが、その説明も何もないです。この会議の場でも一回もありません。内容を聞かれても市の方では説明できないと思いますから。

(会長)
何か説明はありますか。総括が十分できていないと思う委員が多いということではないのかなと思いますけど。草木リサイクル実証事業の話はして頂いたけど、結局、達成したい目標があって、それに対してこういうことをしたらその結果どうだったから、これはダメならダメで諦めて別の方法を考えていかないといけないわけだから、今まではこれをやったけど、結果どれ位損だからこの道はないと。それでまた別の事を考えましょうとわかるように出してほしいと思います。そうでないと、意味のある議論がやりにくいと思います。

(事務局)
生ごみ・草木リサイクル実証事業は、業者は違うところです。生ごみはBDF(廃食油)の業者と同じで家畜の飼料化をした事業です。これについては、飼料化をされる業者は市内でここしかございません。草木の方は途中で事業を廃止された業者で、バイオマス燃料化をされるところでした。もう一社が先程の発電燃料を提供している業者であったわけですが、それぞれ入札という形をとってその中で結局は一社しか実施できないということで、最終的にその一社も廃業されたという経緯がございまして、その中で完璧ではなかったですが、先程申したような数字がでたというところはあります。双方につきましては、先程少し申しましたが、本市の焼却施設の燃焼効率、あるいは処理経費、こういった効率的な部分が今まであまり精査されていなかったということで、現在本当に生ごみを減らすことによって、この施設を効率的に使用できるかどうか、こういったものを今、調査・研究しているところでございます。年内にはその調査結果がでる見込みとなっておりますので、その辺も踏まえまして年明け位にまた委員さんに報告を兼ねながら、先程言われましたご指摘の事業について説明をしたいと思っております。

(会長)
3年分位の議事録を拝見しましたが、開催時期が全て夏で1回だったと思います。今年度は年明けにもう一回あるんですね。そこで追加して説明して頂けると理解してよろしいですかね。

(事務局)
はい。

(副会長)
実証事業に関しては、後日ご報告頂けるということですけど、先程からお聞きしていると経費に関することがかなり多いですが、実証事業から全体経費を考えるというのは冒険的で、スケールメリットやいろんなことがありますので、そちらより私が欲しいのは実証事業に参加された市民の方々が事業を通して減量意識、そういった事がどう変化したか、あるいはこういう面倒な事をどうやって受入れ定着したか、あるいは定着しなかったか。参加する市民の方の分析が欲しいなと思います。最終的に評価する時には、経費もすべて含んで本市にとってどういう方向、お金がかかってもこういう方向がいいというのがあるかもしれない。そこで総合的に評価をしたいと思います。そういうデータを市の方で集めて頂きたいと思います。

(委員)
先程から草木のごみが問題になっているというのがありましたが、お金は確かにかかるけれども、肥料やバークチップにしたりとかそういったことができるのであれば、学校の方でも肥料を購入していますが、市の方から出して頂くとか、バークチップのような形で花壇に撒いておけるなら、水を撒く量も変わってくるのではないかと思います。そういったことも含めて考え、費用的な部分も市全体として考えたら浮いてくるんじゃないかなと思いますので、その辺も考えてまた結果を頂ければと思います。

(委員)
段ボールコンポストの件ですが、一時私もやろうかと思いましたがやめました。何故かというとお金がかかるからです。我が家のごみは一週間、いや10日に1回くらい小さい袋で出しているだけです。生ごみは全て土に埋めています。他の市町村のホームページを見ますと、段ボールコンポストは一つの方法であって、庭に穴を掘って土に埋めるだけとか大きめのプランターに入れて埋めるとかいろんな方法が書いてあります。宇部市の場合は、段ボールコンポストだけを積極的にされていますけど、やはり皆さんが二の足を踏むのはお金がかかるからだと思います。実際に私は4ヶ月前から土に埋めています。穴を掘って生ごみを入れるだけで虫も湧きませんし、猫が掘り返すこともありません。結果としてかぼちゃも大きく育ち、それはかぼちゃの種から生えたと思います。じゃがいもやトマト、これは何も入れていません。食べ残しでなく単なる野菜くずです。土も掘り返すことによって良い土になってきます。土に埋めるだけでも十分効果があると思います。私の庭は狭く、一坪位しかありません。実際野菜くずを埋めているところは、幅30cm長さ1.5m位です。ですから宇部市のホームページで段ボールコンポスト以外での家庭での生ごみの処理方法を色々提起して、説明会でもそういうことを取り上げて、これだと非常に簡単ですしお金もかかりませんし野菜が採れて一石三鳥位です。是非検討して頂ければと思います。

(委員)
段ボールコンポストは確かにお金がかかります。私の校区では1箱1,290円です。環衛連の助成金を520円出しています。極力皆さんにやってもらいたいと思いまして、しかし今言われるように有料です。私の校区で今60軒位やってもらっています。私も3年位続けてやっています。庭がある方はいいですが、私達のところはアパートが多く、庭がありません。できた堆肥は学校・知り合いなどに引き取ってもらっています。何が良くて悪いのかわかりませんが、生ごみを少しでも減らすために段ボールコンポストを極力協力してもらうようお願いをしております。水切りの方は簡単です。しっかり水を切って出せばいいですから。環境に携わって一番悩んでいるのは生ごみです。生ごみを減らすために色々努力はしています。しかし、お金がかかりますし、3ヶ月間毎日500gの生ごみを入れ、1ヶ月間熟成させて堆肥になります。根気よくしないと段ボールコンポストは続きません。庭がある方は良いですが、庭がない方は持って行き場がないです。そういった事も色々検討して頂ければと思います。

(委員)
生ごみのほとんどは皆さんご存知と思いますが、水分です。家庭で100g、300g水分を飛ばせば、相当ごみのトン数も減ると思います。委員さんのように努力される方が宇部市内17万人いれば、ごみの量は半減すると思います。段ボールコンポストは環境によって難しいようであれば、水分をなくす啓発をもう少しするとか、そういう器具を無料で提供するとかの方がすぐ結果として出てくるのではないかと。先程景気に比例してごみは増えると言いましたが、平成23年の人口は173,900人、平成25年は172,100人と人口は減っているけどごみは増えている。ひょっとしたら市外からの搬入がありごみが減らない要因のひとつかと考えたのですが。

(事務局)
市外からのごみについては、私共も考えまして、近隣の市に問い合わせたところ、どこも増えている状況でした。よって他市からのごみは搬入されていないのではと思っております。

(会長)
私もあまり広報を見てないですが、市民の中にはやる気がある方がいらっしゃるという事、一方で広報、知らせる必要がある。これはごもっともで、他にも市民に出しているメニュー以外の知恵があると。やはりこういうものを皆に知らせるというのが大事で、ホームページや広報にも載っていると思うけれど、私自身ちゃんと見てなくて、ここに載っているメニューの中で把握してないものもあります。今の広報の仕方で十分なのかということでご意見をお持ちの方がいればお聞きしたいのですが。

(委員)
広報されても読む気がなければほとんど知らない。私の町内では何かある度毎に「こういうごみの減量があるんだよ」とか「すごく処理経費がかかっているんだよ」とか話をいたします。老人が多いけれど、市に何かをしたいという気持ちは持っています。市営バスの100円パスももらっているし、もらっていいのかと思い、できることはしたいという気持ちがすごくあります。それを侮ってはいけません。それから、エコハ券は私に言わせれば無駄だと思います。パンフレットもあり、あの印刷代はいらないと思います。ごみの減量化を言われますが、私のところではぼかし(肥料)を使っております。私の地域は戸建てが多いので、庭に穴を掘ってぼかし(肥料)を入れて生ごみを捨てるということをやっております。生活環境が上がっており環境に対するハードルも高くなってきましたので、当然ごみは増えると思います。3年前にウォシュレットを購入しましたが、すごく水を使います。それから犬の散歩をしたら犬を水で洗うとか超衛生思想といいますか、そういった事が今浸透していますので、環境に対するお金はいると思います。市民がこういう生活を望めば、お金がたくさんかかるから、覚悟をするべきだと思います。なるべくごみを出さないようにと市民側にも必要だと思います。行政ばっかりに要求するのではなくて、財政も逼迫していると聞いております。私は市民の考え方が大切だと思います。それをバックアップしていくのが行政だと思います。

(会長)
ありがとうございます。大変重要なご指摘だと思います。エコハもパンフレットもいらない。広報も読む気がないと伝わらない。一般市民に協力してもらわないといけない。そうする為には何が欠けているか、何が必要かと、一番簡単なのは委員さんのような方が増えればいいという事でしょうが。どうすればもっと市民に伝えられ、やる気をかきたてられるかということですが。

(委員)
町内で何かある毎に話し合うべきだと思います。

(委員)
どうやって普及するかですが、私は広報は見ていますけど、班長や地区の環境担当の方でもごみの分別が変わったことをご存知なかったり、古着をふれあいセンターで回収していることもご存知なかったです。年配の方は、ネットを使ってというのは難しいかもしれませんが、今、宇部市はフェイスブックとかはされていますか。若い方に周知するにはインターネットが一番だと思います。先程言われましたけど、エコハの宣伝の為のチラシは無駄だと思います。またエコハ自体も無駄だと思います。魅力を感じないし、もし環境に対して興味があるのなら、こういったものは必要ないと思います。皆がどういう考えをもっているかわからないですけど、エコハの為に環境活動をしようと思うなら、最初から環境の為に何かをすると思います。話は戻りますけど、インターネットを活用して、堅くなくやわらかい表現で若い人にどんどん発信していけばいいじゃないかと思います。

(委員)
廃棄物減量等推進審議会ということで、私達は何の為にここに来ているのか、という一点が大事だと思います。宇部市のごみを減らそう、ごみを出さない、出したごみはリサイクルしようと、この3つを宇部市民の方に推進しようと、環境意識の高い委員の方々と他の宇部市民とでは温度差がありすぎると思います。会長が言われた通り広報活動は非常に大事だと思います。特にフェイスブックとかネットは瞬時5分あれば返事が返ってきますから、これは良い事だと思います。私も立哨に立っていますが、若い方の分別違反が非常に目立ちます。やはり若い方にはネットで周知した方が良いと思います。あと、段ボールコンポストは良いというのはわかっています。ただ、お金もかかるし、手間もかかるし、面倒臭いし、嫌になってしまうと、これは間違いないので、ではこれをどうしたらいいかと思いまして、段ボールコンポスト講習会を校区だより、紙を使いまして校区全世帯に配布しました。0人か数人と思い待っていたんですが、33人来られてびっくりしました。私たちは皆知っていると思っておりましたが、やはり紙で全世帯に回覧でなく配布するという事も大事だと思います。周知する方法はいくらでもあると思います。それから各種団体の代表で来ておられますので、まず自分達の団体で段ボールコンポストをやってみる。家庭で水切りをやってみる。これも大事だと思います。そういうことをやりながら少しでも結果を出していくのが大事じゃないかと思いました。他にも、宇部市の総排出量を減らして、ごみ処理経費も減らすということで、それには微々たるものかもしれませんが、段ボールコンポスト、水切り、草を枯らす、と数字にはでてこないと思います。だけどこういう行動を起こすというのが大事と思います。みなさんご存知と思いますが、アフリカのマータイさんは日本のもったいない精神を世界に広めておりますが、私が一番好きな言葉は「もったいない」と「はちどりのひとしずく」でして、今我々にできるほんのわずかなことでもやろうという会議になればいいのではないかと思います。数年前レジ袋を有料化するとなった時に、いろんな業者が大反対をし、どこがするのかと揉めました。結果的に1事業者がはじめられたおかげで、今は皆さんほとんどレジ袋をもらわないと思います。99%の方は自分の袋を持っています。やはり、心の中には環境を何とかしようという人がいるということなんです。これを掘り起こす為に何をしたかというとレジ袋1枚5円かかるということなんです。たった5円、されど5円を払いたくない為に買い物袋をもっていくというのではないような気がするんです。きっかけにはなりましたけど、このレジ袋有料化をヒントにしながら今後もいろんな応援をしていかないといけないと思います。あと、予算を頂きたい。先程のエコハ券もほとんど予算はありません。段ボールコンポストにしても環境衛生連合会が助成金を出して、宇部市は1円も出してない。そういう所に予算をとってもらって、環境にやさしい仕事をしている方に対して市から助成するとか応援するとか、金銭的に応援をしないと、いかなる事業も進んでいかないと思います。先程の水切りにしても、こういう物を使いなさいと市民に供給してあげるとか、買ってまでというのは無理と思います。そういう所に予算を取って頂きたいと思います。予算と心意気の二点が必要じゃないかと思います。

(会長)
ありがとうございます。新任の委員が8名おりまして、どういう方策をとってきたかというポイントも理解できたと思うし、広報していかないといけない手立てに関して有効な方法、あるいは人を育てていく方法、いろいろ考えていかないといけないし、それを実行していかないといけない。是非この会議の中で実行できるアイデアが出てくればいいなと思っております。次回はある程度の総括が聞けるということなので、待っておきます。

(事務局)
先程申しました通り、年明位にご指摘等頂きました分析をまとめまして、それから実証事業のデータも整理しまして、いろんな検証結果があります、燃焼効率や経費、こういったものを組み合わせてお示ししたいと思います。また次の機会にご意見等頂けたらと思っております。

(会長)
本日の議題は、これで終了させて頂きたいと思います。事務局の方に進行をお返しします。

(事務局)
どうもありがとうございました。以上をもちまして本日全ての日程を終了致します。皆様おつかれさまでした。

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