救急医療情報システム
宇部・山陽小野田消防組合では、宇部市、山陽小野田市、参画医療機関と連携し、救急医療情報システムの運用を開始します。
このシステムは、今まで手書きで行っていた救急現場の情報収集をデジタル化し、救急隊が医療機関と傷病者情報を共有するものです。このシステムの活用により、救急搬送全体のプロセスを迅速化、効率化し、救急搬送困難事案の減少と最適搬送を実現し、救命率の向上を目指します。
本取り組みには、救急搬送実績のある広域の医療機関も参画することとなっており、このシステムの導入により、自治体の垣根を越えた医療機関ネットワークを構築することにもつなげていきます。
救急医療体制の現状
救急出動件数
令和5年 11,654件、1日当たり約32件(過去最高)
令和6年 11,165件
救急車の出動から病院到着までの平均時間
令和6年 51.2分(令和5年 全国平均約45.6分)
システムの特徴と、期待される効果
救急現場での情報収集を正確かつ効率化
- タブレット端末を使用し、現場の状況や傷病者の状況を記録
- システム登録の自動化(保険証等の情報はOCR機能で入力、音声入力)
救急隊から医療従事者へのシームレスな連携により、受入判断を迅速化
- 画像データ等はリアルタイムに医療機関に共有
- 共有された傷病者情報はQRコードで電子カルテに取込可能
医療機関双方のリアルタイム応需状況可視化及び傷病者情報閲覧機能が融合したDX
- 地域の救急搬送を最適化
救急隊の業務負担の軽減
- 消防OAシステムとの連携により報告書等作成時間の短縮
運⽤
運⽤開始
令和7年10⽉1⽇(⽔曜⽇)8時30分
参画医療機関
27医療機関(⼀覧は下記参照)
※参画医療機関の搬送カバー率 98.5%(令和6年 救急搬送実績)
導入するシステム
TXP Medical株式会社 「NSER mobile」
傷病者対応時の変更点
保険証やお薬手帳、負傷部位などを、救急隊がタブレット端末を使用して撮影します。
(収集した個人情報は国のガイドラインに従い適正に管理)
参画医療機関⼀覧 27医療機関(令和7年9⽉30⽇時点)
宇部・⼩野⽥保健医療圏 20医療機関
宇部市 14医療機関
⼭⼝⼤学医学部附属病院、宇部中央病院、宇部協⽴病院、尾中病院、セントヒル病院、⼭⼝宇部医療 センター、宇部記念病院、宇部⻄リハビリテーション病院、厚南セントヒル病院、⼭⼝県⽴こころの 医療センター、宇部仁⼼会病院、宇部第⼀病院、⾦沢守クリニック、宇部市休⽇・夜間救急診療所
⼭陽⼩野⽥市 4医療機関
⼭⼝労災病院、⼭陽⼩野⽥市⺠病院、⼩野⽥⾚⼗字病院、はらだクリニック
美祢市(旧美東町は除く)2医療機関
美祢市⽴病院、植⽥救急クリニック
下関保健医療圏 3医療機関
下関市 3医療機関
関⾨医療センター、済⽣会下関総合病院、下関市⽴市⺠病院
⼭⼝・防府保健医療圏 4医療機関
⼭⼝市 3医療機関
⼩郡第⼀総合病院、阿知須共⽴病院、阿知須同仁病院
防府市 1医療機関
⼭⼝県⽴総合医療センター
このページに関するお問い合わせ
健康福祉部 地域医療対策室
〒755-0033 宇部市琴芝町二丁目1番10号
- 地域医療対策の推進、救急医療対策の推進、休日・夜間診療所に関すること
電話番号:0836-39-7137 ファクス番号:0836-35-6533
