ヒストリア宇部を景観重要建造物に指定しました

ウェブ番号1005698  更新日 2021年2月10日

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写真:ヒストリア宇部

宇部市では、優れたデザインからなり建築的な価値を持つ旧宇部銀行本店建物の保存を図り、良好な景観の形成を推進するため、この建物を景観法に基づく景観重要建造物として指定しました。

旧宇部銀行は、平成22年のオープンにあわせ一般公募で名づけられた「ヒストリア宇部」の愛称で親しまれています。

景観重要建造物(旧宇部銀行本店)指定の主旨

本市は、石炭生産を起因とする都市形成の過程の中で発展した都市であり、歴史・文化的資産は少ないと言わざるを得ない。しかしながら、常盤通りに面して位置する旧宇部銀行本店は、昭和14年に、昭和を代表する建築家 村野藤吾氏の設計により建築され、その後山口銀行宇部支店に引き継がれてきた数少ない歴史的な建造物である。(同じく村野藤吾氏の作品で宇部市内にある渡辺翁記念会館は国指定の重要文化財に指定されている。)また、第二次世界大戦による被害を受けた宇部の市街地において戦災を免れた数少ない建築のひとつであり、石炭を中心に明治末期よりにわかに人口が集まって形成された宇部のまちにおいて、戦前の「古い記憶」を伝えるものである。さらに、宇部市の近代産業都市としての発展のため外部資本ではなく、地元実業家を中心に当銀行が創設されたという宇部市の産業発展の歴史上も重要な建物である。
このため、建物を保存活用することにより、建物を改修して活用し続けるという宇部市の環境都市としての側面と都市の歴史を次世代に語り継ぐという側面において旧宇部銀行本店を景観重要建造物として指定し、後世に市民共有の財産として継承することが必要であると考える。

名称
旧宇部銀行本店
指定番号
第1号
指定日
平成21年5月1日
所在地
宇部市新天町一丁目1番1号
構造
鉄筋コンクリート造 地下1階2階建
面積
建築面積651平方メートル、延床面積1,420平方メートル
建築年代
昭和14年10月竣工
設計者
村野藤吾(1891~1984年)
指定項目
優れたデザインからなり、建築的価値を持つ

景観的特性

西欧の古典主義的建築様式が主流であった当時の銀行建築に対し、本建物は、極めて簡素なモダンデザインでまとめられている。戦前の常盤通りと真締川の軸線に合せ、78度で交わる外壁面により構成された建物は、戦前のまちの形態を今に伝える貴重な遺産である。

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