1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください

ウェブ番号1003542  更新日 2021年2月10日

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はちみつの摂取が原因と思われる乳児ボツリヌス症による死亡事例がありました。乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児に、はちみつを与えるのは避けてください。

はちみつ自体はリスクの高い食品ではありません。1歳未満の乳児にはちみつを与えてはいけませんが、1歳以上の方がはちみつを摂取しても、本症の発生はありません。

乳児ボツリヌス症とは

乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられるボツリヌス症です。原因食品と共に体内に摂取されたボツリヌス菌の芽胞(植物に例えると種子のような耐久型の菌の状態)は、乳児の腸管内で毒素を産生し、ボツリヌス症をひき起こします。乳児の腸内細菌叢が成人と異なるためにおこる疾病です。乳児ボツリヌス症での死亡はまれです。

症状

便秘、筋力の低下、哺乳力の低下。泣き声が小さくなる等

原因食品

乳児ボツリヌス症の主な原因食品は、はちみつです。原因不明の事例も多いです。はちみつ以外、原因食品が確認された事例はほとんどありません。

予防方法

乳児ボツリヌス症の予防は、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(はちみつ等)を食べさせないことです。

ボツリヌス菌

ボツリヌス食中毒等のボツリヌス症の原因菌です。ボツリヌス菌は土壌や海、川などの泥砂中に分布しています。酸素の少ない環境を好む菌で、芽胞を作ります。ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、低酸素状態に置かれると発芽・増殖し、ボツリヌス毒素を産生します。

※芽胞とは ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において、芽胞を形成します。芽胞は、過熱や乾燥に対し、高い抵抗性を持ちます。芽胞を死滅させるには120℃4分以上またはこれと同等の過熱殺菌が必要です。100℃程度では、長い時間加熱しても殺菌されません。

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