南蛮音頭

ウェブ番号1003981  更新日 2023年3月24日

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宇部南蛮音頭の由来

山口炭田の中心であった宇部地方の石炭発見は約320年前で、その炭鉱方法は「井戸車」や「はねつるべ」を用いるといった原始的なやり方であった。天保11年(1840)、宇部の向田七右ヱ門、九重郎兄弟によって揚巻装置(南蛮車)が発明された。これは糸をつむぐ「しのひき車」からヒントを得た八角形の木製のドラムで、ドラムの端には8本の押し棒がついており、この棒を押しながら廻すと2本のロープで坑内の排水と石炭の巻き上げが行われる仕掛けとなっていた。当時としては大発明であり、宇部の堅抗開発に大きな役割を果たした。当時、舶来品は何でも「南蛮渡来」「南蛮」と呼んでいたので、この便利な機械仕掛けを「南蛮仕掛け」「南蛮」と呼んでいるうちに、いつしかその名前が定着したといわれている。

姉さん達が炭鉱で南蛮車の腕木を押しながら唄った仕事唄である「南蛮唄」を現代化したものが宇部南蛮音頭である。昭和4年、宇部文藝協会主管で宇部時報社が歌詞を一般公募しできあがったのだが、当時は作詞者・歌い手を発表せず、選者野口雨情氏補作、藤井清水氏作曲のものとして広島放送局で12月15日に放送された。また、楽曲作成と同時に島田豊氏が盆踊式と舞台式の二様を振り付けた。現在市民の間で踊られているものはそのうちの盆踊式のものである。

山口県には郷土の民謡として人々になじまれる唄が少ないが、「宇部南蛮音頭」は山口県を代表する民謡のようによく唄われている。郷土の生活の中から生まれた唄であるだけに、今後も伝承していきたい。

宇部南蛮音頭の歌詞

一.ハー南蛮押せ押せ 押しゃこそ揚がる

揚がる五平太の ヤットコセ

竪坑堀りヨ サノ

(アト山 サキ山お前はバンコかギッコラサ)

揚がる五平太の ヤットコセ

竪坑堀りヨ

二.ハー宇部の五平太は 南蛮で揚がる

揚がる五平太に ヤットコセ

花が咲くヨ サノ

(アト山 サキ山お前はバンコかギッコラサ)

揚がる五平太に ヤットコセ

花が咲くヨ

三.ハー花じゃ蕾じゃ 押せ押せ南蛮

枝に実もなりゃ ヤットコセ

葉も茂るヨ サノ

(アト山 サキ山お前はバンコかギッコラサ)

枝に実もなりゃ ヤットコセ

葉も茂るヨ

四.ハー南蛮南蛮は 御先祖様が

あれは炭捲く ヤットコセ

置土産ヨ サノ

(アト山 サキ山お前はバンコかギッコラサ)

あれは炭捲く ヤットコセ

置土産ヨ

五.ハーワシも若いときゃあ 緑ヶ浜で

男泣かせの ヤットコセ

南蛮押しヨ サノ

(アト山 サキ山お前はバンコかギッコラサ)

男泣かせの ヤットコセ

南蛮押しヨ

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