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更新日:2019年5月10日

赤間硯

赤間硯の歴史

古来より中国、日本では筆、墨、硯、紙の四種を「文房四宝」といい、とくに硯を中心として文房具を愛蔵してきました。硯が文房四宝のうちでも長命であり、寿であるといわれ、長く愛用できる故でもありましょう。

日本に硯が伝わってきたのは、飛鳥、奈良時代で今日も奈良正倉院に一部が保存されています。赤間硯の歴史は古く遡り建久2年(1191年)に鶴岡八幡宮に奉納されたと言われています。原石は赤色頁岩で、六千万年以前の白亜紀に噴火により噴出した岩粉が積もり、固まってできたものといわれています。石色は赤味を帯びた紫色で、中には緑色を帯びたものもあり、鑑賞に美しいものです。

墨のおりは細かく、墨色も美しく、ゆるゆると墨をする風雅をたしなむ人に愛されています。

硯に適した原石は、厚さ1メートル程度の層をなしており、層にそって斜坑で採石し、採石した原石は選別して、縁たて、荒彫、加飾彫(浮かし彫、毛彫、たたき彫等)、仕上げ彫、磨き、仕上げ(うるし)等、十数工程を経て硯となります。この作業工程や、技術、技法は100年経た現在もほとんど変わらず、巾2ミリから10ミリ程度の「のみ」を使い、師匠や親ゆずりの継承された技術によって彫られています。

赤間硯の特徴

赤間硯

赤間硯は質が固く緻密で、石眼や美しい紋様があり、しかも粘りがあるため細工がしやすく、硯石として優れた条件をもっています。また、むらなく鋒鋩があり密立しているので、よく磨墨、発墨し、得墨も早く、さらっとのびの良い墨汁を得ることができます。

硯のかたちは数多くあり、自然のままにとどめたものから、種々の彫刻をほどこした優美なものまであります。角硯や丸硯などは、端正な美しさと重量感のある実用を兼ねた愛好品、野面硯は、原石の形を活かした大胆な造形と自然美に趣があり、彫刻は、簡素なものから精緻なものまで幅広く、伝統的な形式を守りながら伝承されてきた技巧をあますことなく表現し、時代の特徴や傾向を如実に示しており、鑑賞上もっとも重要なものです。また蓋付に見る彫刻は、赤間硯のもっとも魅力ある細工でありましょう。

製作風景 赤間硯の里 硯山
【製作風景】 【赤間硯の里】 【硯山】

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