コンパクトなまちづくりシンポジウム

ウェブ番号1005589  更新日 2021年2月10日

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本市では、平成27年3月に「宇部市にぎわいエコまち計画(低炭素まちづくり計画)」を策定し、「多極ネットワーク型コンパクトシティ」の実現に向けて、現在、「宇部市 立地適正化計画」の策定に向けて取り組んでいます。

平成28年(2016年)10月19日に開催したシンポジウムでは、人口減少や高齢化などの社会問題に対応した「持続可能なこれからのまちづくり」について、本市が目指す「多極ネットワーク型コンパクトシティ」及びその実現手法の一つである「立地適正化計画」について、その必要性や役割、これからのまちづくりに対する期待、協力できること、提案など、基調講演やパネルディスカッションなどを通じて、市民や事業者の方と共に考える機会としてシンポジウムを開催しました。

写真:コンパクトなまちづくりシンポジウムの様子

開催日時など

日時

平成28年10月19日(水曜日) 13時30分~16時30分

場所

宇部市文化会館 3階 文化ホール

シンポジウムのポスター・チラシ・プログラム

シンポジウム来場者数

約360人

開催内容

基調講演1 「コンパクトシティ実現手段としての立地適正化計画」

講演者

東京工業大学 環境・社会理工学院 中井検裕 教授

配布資料

概要

基調講演では、まず始めに、平成26年(2014年)の都市再生特別措置法の改正により、コンパクトシティの実現に向けた初めての土地利用計画制度として、市町村が立地適正化計画を策定することができるようになり、平成28年7月現在、全国で宇部市を含む289市町が策定に取り組んでいること、立地適正化計画の概要及び効果、課題などについて解説していただきました。その後、既に策定を終えている大阪府箕面市、熊本県熊本市、岩手県花巻市、北海道札幌市の事例紹介を交えながら、計画策定にあたっての考え方とポイントについて講演されました。

写真:基調講演1の様子1

写真:基調講演1の様子2

基調講演2 「コンパクトシティ実現に向けた都市デザイン・マネジメント」

講演者

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 出口 敦 教授

配布資料

概要

基調講演では、まず始めに、都市デザイン・マネジメントの基本的な考え方や地域を活かす戦略と担い手及び果たす役割などについて解説していただきました。その後、千葉県柏市のUDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)や様々な都市(まち)の事例紹介を交えながら、コンパクトで生き生きした都市づくりに向けて、公(行政・NPO)×民(住民・市民・民間企業)×学(学識者・学生・教育機関)の連携による都市デザイン・マネジメントの推進について講演されました。

写真:基調講演2の様子1

写真:基調講演2の様子2

宇部市立地適正化計画の概要

説明者

宇部市 都市整備部 都市政策推進課

配布資料

説明内容

宇部市の人口減少や高齢化などによる課題、本市が目指す「多極ネットワーク型コンパクトシティ」やその効果及び現在策定作業を進めている宇部市立地適正化計画の方向性の概要などについて説明しました。

写真:宇部市立地適正化計画の概要について説明する様子

パネルディスカッション

コーディネーター

山口大学大学院 創成科学研究科 鵤 心治 教授

コメンテーター

  • 東京工業大学 環境・社会理工学院 中井検裕 教授
  • 東京大学大学院 新領域創生科学研究科 出口 敦 教授

パネリスト

  • 相澤洋佑さん(不動産関係者)
  • 村田雅子さん(建築家)
  • 山中直美さん(起業家)
  • 笠谷雅也さん(国土交通省 中国地方整備局 建政部長)

概要

鵤先生のコーディネートにより、パネリストとして相澤さん、村田さん、山中さん、笠谷さん、コメンテーターとして基調講演をしていただいた中井先生、出口先生が参加され、パネルディスカッションのテーマである「地域みんなで取り組むコンパクトなまちづくり」について、それぞれの立場で、まちづくりに対する思いや意見を交換しました。また、国土交通省の笠谷建政部長から国の立地適正化計画の動向などの説明をしていただきました。(「パネルディスカッション」資料参照)

パネルディスカッションでは、「にぎわいがあり、若者が集まれるような場所が必要」、「公共交通や自転車利用環境の充実が必要」、「市の子育て支援の充実についてもっとPRが必要」などの課題や「既存ストックの活用や空き家バンクなどの充実が望まれる」、「様々な業種の店舗が連携してイベントなどを行い、まちの魅力を紹介してはどうか」などの拠点の再生に関する意見がありました。

出口先生からは、「眠っている不動産や公共空間の活用など、ストックを活かすために、都市デザインの力を使いながら地域の方と専門家を交えて実験し、実証してみてはどうか。」や、中井先生からは、「人口減少により、空き家が増える。空き家バンクだけでなく、それをマッチングさせる仕掛けや、プロデュースする人材が求められる。」などのコメントをいただきました。

最後に、鵤先生が全体を総括され「現在、宇部市立地適正化計画の策定作業中であるが、計画を作っただけではコンパクトなまちにはならない。5年、10年での実現は難しいと考えられ、長期的・継続的に、皆さんも一緒にコンパクトなまちづくりの取り組みを進めていただくことが重要。今後も様々なまちづくり活動等に参加し、将来に向けたまちづくりを考えてみてほしい。」とまとめられました。

写真:パネルディスカッションの様子1

写真:パネルディスカッションの様子2

写真:パネルディスカッションの様子3

アンケート結果(回答者数:265人)

多くの来場者の皆さんからアンケートをいただきました。

アンケートの意見では、「市民の一人としてまちづくりを考える契機となった。」や「車社会においても駅周辺の開発が効果あるものになるのか。」など、今後の宇部市立地適正化計画策定に向けて貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。当日提出いただいた意見票・来場者アンケートの主な意見をご紹介します。

イラスト:アンケート結果

※このシンポジウムは全国モーターボート競走施行者協議会からの拠出金を受けて実施しました。

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