市制100周年記念彫刻プロジェクト(UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)関連事業)

ウェブ番号1004088  更新日 2022年4月26日

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本市は、令和3年(2021年)に宇部市制施行100周年と野外彫刻展60周年を同時に迎えることを記念し、「100周年、希望あふれる未来へ」をテーマに野外彫刻作品を制作します。作品は令和6年以降に完成予定の新庁舎広場に設置します。

令和3年10月2日(土曜日)開催の選考委員会にて、3名の候補作家から、招待作家1名が決定しました。

招待作家

フロリアン クラール

フロリアンクラール

1968年シュトゥットガルト(ドイツ)生まれ。現代美術家。神奈川県(日本)、ドイツ在住。音を利用した立体作品や、波のデジタル解析データをもとにした作品を制作。1998年第五回KAJIMA彫刻コンクール金賞、2005年創業50年記念Benesse賞 最優秀賞受賞。2004年金沢21世紀美術館、2006年東京ミッドタウン、2017年衛武營芸術センター(高雄/台湾)ほか、公共彫刻を数多く手掛けてきた。また2001年横浜トリエンナーレ、2018年発電所美術館(富山)個展など、立体作品とCG画像を組み合わせることによって、風景に潜む幾何学的構造を知覚させる作品や、テクノロジーが風景にどのような変化を及ぼしているかを検証する作品を発表している。

作品プラン

作品プラン

作品プラン

選考の所感

各委員の所感

選考委員長 酒井忠康(美術評論家・世田谷美術館館長)

候補作家3名から、それぞれの経験を踏まえた、個性的で魅力ある作品プランの提出に感謝したい。メンテナンスや技術的な問題だけで判断したのではなく、また、作品のどこかに欠けた点があるということでもなく、総合的な形で候補作家1名が選ばれた。

選考委員 水沢勉(美術評論家、神奈川県立近代美術館館長)

3人の提案の準備と努力に敬意を表したい。未来の宇部市のための彫刻であるという目で、3人の提案を拝見した。一番気になったのは、宇部という場所の、その場にある彫刻の大切さ、場所の大切さみたいなことを強く感じさせてくれること、そのなかにある彫刻というものが、なにか対話のようなものを生み出してくれること。見て鑑賞するというのとは少し違う、インタラクティブな要素を持っている、それをハイテクノロジーでやるのではなく、アナログ的な発想でやるクラールさんの提案は、インパクトのある作品だった。

選考委員 藤原徹平(建築家、横浜国立大学、大学院Y-GSA准教授)

市制100周年という節目に対して、実績のある3人の彫刻家の方から素晴らしい提案があったことを非常に嬉しく思う。3人それぞれ独自のコンセプトで、宇部市に対して提案がなされ、いろいろな議論があったが、クラールさんの提案は、彫刻でしかできないような、言葉を介さずメッセージが伝わってくるようなところもあり、かつ同時に、これから生まれてくる公共空間を一緒につくっていこうという感覚もある作品で、非常に面白さを感じた。出来上がりに向けて、宇部市としっかり協議を重ねて、新しい公共空間が出現してくれることを希望する。

オブザーバー 日沼禎子(緑と花と彫刻の博物館アートディレクター)

これから長く、一緒にその場所に佇んでくれるような、市民の方々がここに来て、いろいろな発見ができる、楽しんで、この場所を愛してもらえるような、そんな場所になる予感がしている。

候補作家

植松 奎二(うえまつ けいじ)

1947年神戸市生まれ。大阪府在住。彫刻家。重力、引力、自然、地球、宇宙といった根源的なもの、原初的なものへの素朴な興味と深淵(しんえん)な眼差しで、円錐による彫刻、映像や生木を使ったインスタレーション、石を削り出した作品等、常に予定調和におさまらない表現領域を創出。国内外の美術館、ギャラリー、パブリック・スペースでの展示で高い評価を獲得している。2013年には彫刻作品を対象とする国内で最も権威のある賞「中原悌二郎賞」を受賞する。現在は大阪、デュッセルドルフに拠点をかまえ、精力的に制作活動を続けている。

植松 奎二さんの写真

フロリアン クラール

1968年シュトゥットガルト(ドイツ)生まれ。現代美術家。神奈川県(日本)、ドイツ在住。音を利用した立体作品や、波のデジタル解析データをもとにした作品を制作。1998年第五回KAJIMA彫刻コンクール金賞、2005年創業50年記念Benesse賞 最優秀賞受賞。2004年金沢21世紀美術館、2006年東京ミッドタウン、2017年衛武營芸術センター(高雄/台湾)ほか、公共彫刻を数多く手掛けてきた。また2001年横浜トリエンナーレ、2018年発電所美術館(富山)個展など、立体作品とCG画像を組み合わせることによって、風景に潜む幾何学的構造を知覚させる作品や、テクノロジーが風景にどのような変化を及ぼしているかを検証する作品を発表している。

フロリアン・クラールさんの写真

大巻 伸嗣(おおまき しんじ)

1971年岐阜県生まれ。東京都在住。美術作家。「トーキョーワンダーウォール2000」に『Opened Eyes Closed Eyes』で入選以来、『Echoes』シリーズ(資生堂ギャラリー、水戸芸術館、熊本現代美術館、東京都現代美術館等)、『Liminal Air』(東京ワンダーサイト、ギャラリーA4、金沢21世紀美術館、アジアパシフィック・トリエンナーレ2009、箱根彫刻の森美術館等)、『Memorial Rebirth』(横浜トリエンナーレ 2008)など、展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーション作品やパブリックアートを発表している。

大巻 伸嗣さんの写真

選考の所感

選考委員長 酒井忠康(美術評論家・世田谷美術館館長)

宇部にふさわしい作品とは何か。宇部の新しい市庁舎、みんなに喜んでもらえる作品とはどういったものだろうか。今回の一次選考における候補作家を見ると、経験豊富な作家、国際的な観点で選ばれた作家、場所性やパブリックアートの模索など多様な作家が選ばれた。

宇部の100周年を記念する作品としてどのような作品が選ばれるべきか。それは当然彫刻の専門的な観点も必要だが、重要なのは宇部市の新庁舎広場に置かれる作品だということ。その広場に集う人たちにとって、やはり親しみがあるほうが良いと思う。審査では作品の恒久的なメンテナンスの問題も議論されたが、このプロジェクトは作品ではなく作家を選ぶという点を考えれば、令和3年の最終選考で決定した作家と対話を重ねながら、一緒に作品を作っていくという考え方もできるのではなかろうか。

テーマ「100周年、希望あふれる未来へ」

村から市へと発展する原動力となった石炭産業。戦後の復興期に、日本全国のインフラ整備を支えた化学工業。かつて「工業都」と呼ばれた本市は、その後、産官学民による宇部独自の環境改善と彫刻によるまちづくりを展開し続けてきました。
彫刻作品のテーマは、本市のこれまでとこれからを繋げるシンボルとなる「100周年、希望あふれる未来へ」とします。

設置場所

作品は、令和6年度以降に完成予定の新庁舎広場に設置します。
新庁舎広場は、隣接する真締川公園と一体的に整備され、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)をはじめ、本市のさまざまなイベント会場として活用が検討されており、本市を象徴とする新しい市民の憩いの場となる予定です。

イラスト:上空から全体を見下ろすイメージ風景
新庁舎広場イメージ図

作家選考方法

国内の様々なアート関係者の推薦により候補作家リストを作成。候補作家リストから、これまでの野外での活動実績や作品の耐久性・安全性、作家が追及するテーマやメッセージを基に、UBEビエンナーレ選考委員により選考・決定します。

制作費

500万円

予定スケジュール

日程

内容

令和2年6月 UBEビエンナーレ選考委員及び委員推薦の識者等から作家を推薦

7~8月

推薦された作家の資料収集

9月上旬

UBEビエンナーレ選考委員会による一次選考(事前投票)

10月3日

UBEビエンナーレ選考委員会による一次選考(オンライン会議)により候補作家3名を選考
※会議は非公開

10月下旬

候補作家3名を公表(報道発表)

~令和3年8月27日

候補作家3名から作品プランが提出される
令和3年10月 UBEビエンナーレ選考委員会二次選考により招待作家1名が決定
令和6年度以降 新庁舎広場内に作品を設置

UBEビエンナーレ選考委員会名簿

氏名

肩書

酒井 忠康 委員長、美術評論家、世田谷美術館館長
澄川 喜一 彫刻家、島根県立芸術文化センター長、島根県立石見美術館館長
水沢 勉 美術評論家、神奈川県立近代美術館館長
河口 龍夫 現代美術家、筑波大学芸術学系名誉教授
斎藤 郁夫 山口県立美術館学芸参与
藤原 徹平 建築家、横浜国立大学、大学院Y-GSA准教授
不動 美里 姫路市立美術館副館長
日沼 禎子 女子美術大学教授
高橋 咲子 毎日新聞社東京本社学芸部記者(美術担当)

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