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更新日:2018年3月31日
ヤマグワはクワ科の落葉高木で、日本、サハリン南部、朝鮮、中国に分布し、東北、北海道の山野に自生しています。耐寒性が強く、葉の形態に様々な変化があることが特徴です。本種の野生系品種は37種、栽培系品種は300種以上に及び、収穫量、葉質に優れたものがあって、養蚕用のクワとして主流をなしています。クワは通常、雌雄異株で、まれに同種もあります。この木は雄種で、樹高7.6メートル胸高周囲1.6メートル、枝張りは4~5メートル四方に広がっていました。しかし、平成11年(1999年)9月の台風により、上部支幹が折れてしまいました。附近の農家では養蚕が盛んで、クワが各所に植えられていたといわれています。本樹はその当時からあったといわれ、樹齢は約二百年と考えられます。宇部市域における産業や歴史の上からも貴重な植物です