ここから本文です。

更新日:2018年8月3日

建築家、村野藤吾と宇部市

渡辺翁記念会館 は、建築家、村野藤吾(1891-1984年)抜きに語ることはできません。彼自身、記念会館は「私の出世作」と話しています。93歳で亡くなる直前まで、旺盛な創造力で建築の最前線にいた村野は、今でも多数の設計作品が全国に残り、高い評価を得ています。

村野が記念会館の設計を担当したきっかけは、そごう百貨店の鉄骨部門を請け負った松尾橋梁(株)の松尾社長が、記念事業委員会の一人、俵田明(沖ノ山炭鉱社長)に村野を推薦したことが始まりです。全面的に設計を任された村野は、生来の資質を存分に発揮し、近代建築史に名をとどめる会館を作りあげました。後年、村野は「本当に忘れ難い恩人です」と、俵田に感謝の言葉を述べています。

記念会館の縁で、村野設計の建造物が続々と宇部市に誕生します。昭和14年から昭和28年までの間に、宇部銀行(現旧宇部銀行館)、宇部窒素工業(現宇部興産ケミカル工場事務所)、宇部油化工業(現協和発酵)、宇部興産中央研究所、宇部興産事務所が完成しました。短い八幡製鉄の勤務期間から、身をもって苦しい工場生活を体験した村野は、「工場も美術建築である」との信念を持っていました。そこに人間がいる以上、美術建築であるべきと考えた村野の建築理念は、記念会館の細部の意匠にもよく現れています。

昭和54年竣工の宇部市文化会館に続き、昭和58年竣工の宇部興産ビルが、本市での最後の仕事になりました。他にも、宇部図書館、宇部商工会議所、宇部鉱業会館等、日の目を見なかった建設計画が、大阪の村野・森建築事務所に保管されています。これらの関係資料から、宇部市にことのほか愛着を感じた、村野の思いを伺い知ることができます。

お問い合わせ

指定管理者 一般財団法人 宇部市文化創造財団
宇部市渡辺翁記念会館・宇部市文化会館
住所:〒755-0041 宇部市朝日町8番1号
電話番号:0836-31-7373
ファックス番号:0836-31-7306

観光・シティプロモーション推進部
文化・スポーツ振興課 文化振興係
所在地:〒755-8601 宇部市常盤町一丁目7番1号
電話番号:0836-34-8616
ファックス番号:0836-22-6083